サイト改善 / 制作 公開日: 2020.11.10 更新日: 2021.11.22

ホームページリニューアルをする目的とは?

ホームページリニューアル 目的

「自社のホームページのアクセスがなかなか伸びない」「他社と比べてSEOができていない」「もっとホームページから集客して売上や問い合わせ数を伸ばしたい」

そんな風に考えているWEBマーケティング担当者の方は多いのではないでしょうか。

ホームページリニューアルには多くのメリットがあります。最新のWEBデザインや時代のトレンド、SEOのノウハウを取り入れたリニューアルをすれば顧客にとって使い勝手がいいサイトになり、結果としてSEOもできますし、さらにはコンバージョンレート(CVR)も向上させることができます。自社サイトの価値は一気に高まり、そこから生まれる収益もどんどん伸びていくでしょう。

しかし、しっかりとした目的を持ってリニューアルしないと、ただデザインが変わっただけで終わってしまうことや、余計な費用がかかることがあります。そのような事が起きないように、この記事ではホームページのリニューアルを成功させるためのポイントと目的設定のやり方について解説します。

ぜひ、参考にしてみてください。

ホームページリニューアルは目的設定が大切

ホームページをリニューアルする時、最初に行うべきなのが”目的設定”です。

最初に目的を設定してサイト構造やコンテンツを設計していくと、費用対効果に見合ったリニューアルをすることができます。

また、目的をより具体的に設定することで数字上の目標も定めやすくなります。

例えばリニューアルの目的を「無料問い合わせの数を増やしたい」と定めた場合、

「現状の問い合わせ数からどれくらい増やしたいのか?」「そのためにはどのような属性のユーザーに向けたサイトにリニューアルするのか?」など、改善すべき課題が見えてきます。

逆に目的が具体的でないと、リニューアルの効果が分からず、途中までのプロセスで断念してしまうかもしれません。費用対効果に見合ったリニューアルをする為に、”目的設定”についてしっかり考えてみてください。

目的が大事な理由

ホームページをリニューアルする上で一番重要なのが「目的設定」です。

リニューアルの目的を設定しないことで起きる失敗には大きく3つがあります。

①社内の人間での食い違い

リニューアルに対して、社内の人間によって改善点が異なっているとリニューアルの成功が個人単位での成功になってしまいます。そのため会社としてリニューアルの目的をしっかりと擦り合わせ、統一した目的設定をすることが必要です。

②優先度が分からない

目的設定をはっきりとしないことで、“どの部分のリニューアルを優先すべきか”が分からないということが起こります。リニューアルの予算は企業によって様々ですが、その予算内でリニューアルを行うときに優先すべき課題は目的によって変わるので、具体的な目的設定が必要となります。

③評価ができない

目的設定を行わないことで、リニューアルが成功したのか失敗したのかが判断しづらくなります。サイトのどこを改善したらいいのかが明確ではないままリニューアルに取り組んでしまうと、せっかく多くの時間とお金、労力を投下しても「ただ何となく見た目が変わっただけで、サイトの資産性は何も変わらなかった。」などということも考えられます。そのため具体的な目的設定を行う必要があります。

以上3つのような失敗を起こさないためにも、正しい目的設定を行うことを意識しながらホームページリニューアルを進めていただければと思います。

目的設定は現状分析から

サイトリニューアルの目的設定は、現状の問題を分析することから始めます。

「競合他社よりも検索結果で下に表示される」「ホームページ上で販売している商品がなかなか売れない」「お客さんがリピーターになってくれない」など企業が抱えている問題を上げ、最優先で改善したい項目をリニューアルの目的にすれば設定すべき目的が見えてきます。

また、現状分析をする時はGoogleアナリティクスなどの分析ツールを利用することで客観的に自社サイトを見ることができます。ページごとのアクセス数やコンバージョン数、CVR、離脱率などを分析して、それが多いページと少ないページで何が違うのか仮説立てて検証していくことで、自社サイトの問題点が発見できます。

例えばユーザーに一番見せたいページの離脱率が高かったら、ページから受ける第一印象に問題があるかもしれません。問い合わせフォームがあるページの問い合わせの件数が少ないなら、フォームの機能性や使い勝手に改善点があるでしょう。このように数字を読み解いていくと、サイトの問題点が見えてきます。

先ほどの例であれば、リニューアルによってホームページからの問い合わせが増えればリニューアルは成功と判断できます。逆に明確な目的がないと、予算と労力をかけてリニューアルしてもそれが成功か失敗かの判断ができないのです。

そのためにも必ずGoogleアナリティクスなどのツールを導入し、現状分析を行いましょう。

※Googleアナリティクスの詳しい使い方はこちらのページで紹介していますので、ご確認ください。

無料で利用できるWEBサイト分析ツールおすすめ11選

リニューアルのメリット

ホームページをリニューアルすることはSEOの強化やイメージアップ、CVRの改善に更新の負担を減らせるなど様々なメリットがあります。

WEB業界全体のトレンドや技術は常に進化しているので、ホームページもそれらを取り入れて制作することが重要です。

ホームページは企業の”顔”と言えるものですから、最新のトレンドや技術を取り入れていればそれだけで競合他社よりも目立ち、アピールすることができます。

この項目では、そんなホームページリニューアルのメリットについて考えていきます。

①SEOの強化

SEOとは、Googleの検索ページで自社サイトを上位に表示させる施策のことです。

ホームページを運営する上でSEOの強化は大きなメリットなります。ここではそのメリットを大きく3つに分けて説明していきます。

ホームページへのアクセス数が増加する

上手くSEOができれば自社サイトのアクセス数が増え、WEB上から大量のお客さんを集客できるようになります。

その結果、見込み客の母数が増えるので問い合わせ数やサイトの収益増加など、設定した目的を達成しやすくなるでしょう。

競合他社より自社のホームページを上位表示することで、より多くのユーザーを集客することができるのでSEOの強化は必須と言えます。

ホームページの資産価値が増す

SEOには、自社サイトを集客のための資産にできるという強みがあります。

広告の場合は出稿をやめてしまったらアクセスは途絶えてしまいますが、SEOなら上位表示されるようになれば、そこから継続的に集客できるようになります。

お金と時間をかけて強化すれば、それが蓄積されていくことでホームページが集客に強くなり、収益性もどんどん増してくるので“資産構築”として考えていけるのがSEOの大きな魅力です。

見込みの高いユーザーを集客できる

SEOをすると、コンバージョンに繋がりやすいユーザーを集客しやすい、というメリットもあります。

何となく広告を見てホームページに訪れる人や他のサイトからのリンクをたどってきた人と、明確な目的があって検索した人なら、後者の人の方が購買意欲が高いことは理解しやすいかと思います。そのため検索エンジンからのアクセスというのは、見込みが高く質のいいアクセスであり、SEOはコンバージョンに繋がりやすいと言えます。

SEOについて詳しいことはこちらで解説しています。

「ヒトノテ完全版SEOとは」

②デザイン刷新によるイメージアップ

ホームページをリニューアルし、最新のトレンドに沿ったデザインにすることでブランディングに繋がります。しっかりと作り込まれて、見た目が綺麗なサイトを持っている企業はそれだけで信頼感が増すものです。最新のトレンドを抑えて使いやすいように改善したり、「古くさい」というイメージを持たれないように画像を多く入れたり、ページ内に動画を入れてみたりと綺麗な見た目に整えるのは、それだけで好印象を持ってもらえます。

また近年、WEBサイトを訪れるユーザーのうち、スマホで見ているというユーザーがかなり増えてきています。Googleも”モバイルフレンドリー”なWEBサイトを優遇するというような発表もしており、ホームページをスマホ対応するのは必須と言えるでしょう。

パソコンユーザー向けのデザインしか設定していないとスマホで見た時に、文字が小さくていちいち拡大して見なければならず、そこで離脱してしまうユーザーが出てきてしまいます。そのためスマホ用のサイトデザインを整え、離脱率を下げることが重要です。

③CVR改善

CVRとは”コンバージョンレート”のことで、WEBサイト全体のアクセス数のうち、商品購入や問い合わせなどの設定した目的を果たしてくれた人 (コンバージョン) の割合です。サイトをリニューアルしてどんなにアクセス数が増えても、目的が達成されなければ成功とは言えません。そのため現状よりもCVRを向上させるようなサイトを制作していく必要があります。

CVRを向上させるには以下のような施策が考えられます。

  • レビューや口コミ、事例などを載せてお客さんが安心できるようにする
  • コンバージョン後の未来をイメージできるような充実したページにする
  • ページの表示速度を速くしてユーザーのストレスを無くす
  • サイト内の全ページからコンバージョン用のページにアクセスできるようにする
  • ページごとにCVRを計測して、仮説を立てながら分析する

全体のアクセス数を増やすだけでなく、CVRの高いサイトにリニューアルすることでよりビジネスを加速させることができます。

CVRの改善につきましては、こちらのページで解説しています。

CVRとは?CVR(コンバージョン率)計算式と求め方を分かりやすく解説

④運営がしやすい

ホームページをリニューアルする際にCMSを導入すると自分達で運用しやすくなる、というメリットもあります。

CMSとは(Contents Management System:コンテンツ マネジメント システム)の略で、WEBサイトを構築するコンテンツであるテキストや画像、デザイン、レイアウト情報などを一括で管理・保存できるシステムのことです。WEBサイトに関しての知識がないと分かりづらいかもしれませんが、例えばCMSを導入していないサイトの場合、HTMLやCSSなどマークアップ言語やJavascript、PHPなどのプログラミング言語を使って1ページずつWEBページを仕上げていく必要があり、1ページ作るのに2~3日かかることも珍しくありません。

しかしCMSを導入すれば、これらの知識がなくてもCMS上でテキストの編集や画像の挿入、レイアウト決めができるようになり、誰でも自由にホームページを運用できるようになるのです。

もっとも代表的なCMSは”WordPress”です。WordPressはブログ感覚で自由に記事を書いて、画像を入れてページを作成・編集することができます。

CMSを導入することでスピードや費用、労力をかなり抑えることができるので、是非検討してみてください。

リニューアルは自作すべき?制作会社に任せるべき?

ホームページのリニューアルを決めた後、次に考えることは「自社で自作するのか?」「制作会社に任せるのか?」ということです。

リニューアルに使える予算やそこに割ける人員など、それぞれ状況は違うので一概には言えませんが、結論から言うと制作会社に任せることのメリットは大きいです。

自作よりも費用はかかりますが、高い費用対効果を得られますし、発生する作業も少なくなるので時間や労力の面でも負担になりません。制作会社には常に最新のWEBの知識や技術も豊富なので、クオリティの高いリニューアルが期待できます。

自作をお勧めしない理由

予算やどれくらいのクオリティを求めるかによっても変わってきますが、自作と制作会社に頼んだ場合を以下の表にてまとめました。

  自作の場合 制作会社に頼んだ場合
予算 0円~数万円程度 10万円~300万円程度 (サイト規模による)
発生する作業・ 現状分析
・リニューアルの目的設定
・導入するCMSの設定
・コンテンツの構成とサイトマップの作成
・SEOキーワードの決定
・ディレクトリ構造の設定
・ワイヤーフレーム作成
・アクセス解析ツールの導入
・成果物の確認
・制作会社との打ち合わせ
・成果物の確認
必要なスキル・HTML
・CSS
・JavaScript
・PHP
・Illustrator
・Photoshop
・アクセス解析ツールの知識
・WEBディレクション
・アクセス解析ツールの知識  
納期 不明 (他の業務と並行しながらのリニューアル) 2週間~3ヶ月程度 (サイト規模による)

表からも分かる通り、ホームページリニューアルを自作で行うと、発生する業務がかなり多く、また求められるスキルも多岐に渡ります。上記のような知識に精通したメンバーを入れてリニューアルを行わないと、クオリティの高いものはできません。

また、自作でリニューアルする際によくあるミスが「ホームページ内のリンクをミスしてしまう」ことです。リニューアルしていく過程でサイト内のページの管理が煩雑になり、どのページからもアクセスできないページが出てきてしまう可能性があります。それが原因でGoogleから”作り込みが甘い、ユーザーにとって害悪なサイト”と判断されてしまい、競合他社よりも検索順位が下がってしまい、リニューアル前よりアクセスが落ち込んでしまうこともあるのです。

一方で制作会社に依頼することで、最初にリニューアルの方向性をヒアリングしてもらい、その後は都度進捗状況を確認すれば完了です。制作会社にはプログラマーやWEBデザイナー、WEBディレクターなどのスペシャリストが在籍しているので、安心してリニューアルを任せることができます。

そして制作会社に任せれば完全にアウトソーシングできるので、本来の業務の時間を奪われず、それと並行してリニューアルを進めてもらうことができます。制作時間の削減と成果物のクオリティを求めるなら、制作会社に頼むのがベターです。

ただ、社内にホームページのリニューアルを任せられるスペシャリストが在籍していて、企業内にリニューアルの知識がある場合は自作リニューアルを行うことで、より企業に沿ったホームページリニューアルが可能です。

以上を踏まえたうえで、自作か制作会社に依頼するかを是非ご検討ください。

制作会社に頼むには何をしたらよいのか

「制作会社にお願いしたいけど、どうやってお願いしたらいいか分からない・・・」そんな場合でも、とりあえず制作会社に問い合わせすることをおすすめします。ホームページの方向性や具体的な目的が定まっていない場合でも、問い合わせをすることで「どういった流れでリニューアル行うか」「そのために何が必要か」などを丁寧に教えてくれます。

基本的に問い合わせ自体は無料なので、予算や納期、制作事例などから判断し、リニューアルに適している制作会社を検討することをおすすめします。

まとめ

ホームページは企業にとっての”顔”であり、強力な”武器”です。

ただし作り方や進め方を間違えると、お金と時間だけが掛かって何の成果もなく、むしろ逆ブランディングに繋がってしまうこともあります。

そのためホームページをリニューアルする際は、必要なスキル・経験がない限りは制作会社に任せた方が安心です。

弊社ではホームページリニューアルやWEBコンサルティングを承っており、無料お問い合わせを実施しているので、興味のある方は以下のリンクから気軽にお問い合わせください。

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ヒトノテロゴ

執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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