SEO 公開日: 2023.09.05 更新日: 2024.03.31

SEOは自分・自社で対策できる?効果的な施策やポイントを解説

SEO対策 自分で

「SEOは自分・自社でも対策できるのか?」「初心者でもできるのか?」「何から始めれば良いのか?」と悩んでいる人も多いでしょう。

結論から言うと、SEOの一部は、初心者の方でも独学で学び、自分で対策できます。一方で、内部対策や外部対策などの施策には、多くの専門知識が必要で、初心者がすべて自分で行うのは難しいでしょう。

本記事では、SEOの種類や初心者でも取り組める効果的な対策・施策を解説します。専門用語を噛み砕きながら説明するため、まったく知識のない方もご安心ください。

SEOを自分ですべて対策するのは難しい?

SEO対策は初心者でもできる施策もあれば、SEOやコーディング・プログラムの知識が必要な施策もあります。

小規模のSEO施策は、初心者でも無料のSEOツールなどで対策を考えられます。しかし、中規模~大規模なキーワード対策だと有料のキーワードツール、被リンク調査ツールなども必要になります。

中規模以上のサイトでの対策を考えているなら高度な専門技術を学ぶ時間と、ツールのコストを考えると、SEOの専門業者に依頼するほうが効率的です。

一方で、コンテンツSEO(記事制作)のように、初心者でも勉強しながら取り組める施策もあります。初心者が自分でできるSEO対策については、以下の章で詳しく解説します。

SEOの3つの種類・対策

SEO対策には、大きく分けて以下の3つの種類があります。

  1. コンテンツSEO(記事作成)
  2. 内部対策
  3. 外部対策

ここからは3つの対策の基礎知識と、具体的な施策について、わかりやすく解説していきます。

コンテンツSEO(記事作成)

コンテンツSEOとは、検索結果の上位に表示されるために、ユーザーの検索意図にマッチした記事を制作する施策です。

「Internet Live Stats」によると、インターネット上にはすでに15億以上のWebサイトがあり、日々更新されています。多くの記事が存在するため、ただ記事を投稿するだけではなかなか読んでもらえません。

多くのユーザーを獲得するには、検索結果の1ページに表示される、高品質なコンテンツを作ることが重要です。

具体的には、以下のようなコンテンツSEOに取り組みましょう。

  • ペルソナ設定(具体的なターゲット決め)
  • キーワード選定
  • 競合分析
  • 企画・構成作成
  • 高品質なコンテンツ作成 

コンテンツSEOは、内部対策と外部対策に比べて、初心者でも取り組みやすいです。コンテンツSEOについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

内部対策

内部対策とは、Webサイトやコンテンツを検索エンジンに正しく評価してもらうための取り組みです。検索エンジンは、ユーザーにとって有益なコンテンツを検索結果に表示するために、「クローラー」というロボットがWebコンテンツを巡回しています。

内部施策は、クローラーがコンテンツ内容を読み取りやすく、理解しやすいようにする施策と、クローラーがWebサイトのページ全てを巡回しやすいようにする対策があります。これらのSEO施策を施すことで、検索エンジンからの評価が高まります。

内部対策では、ユーザーとクローラーの両方に評価してもらえるような工夫が必要です。具体的には、以下のような施策があります。

  • XMLサイトマップの設置
  • パンくずリストの設置
  • ページ表示速度の改善
  • 画像データの軽量化
  • 内部リンクの設置 

内部対策について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

外部対策

外部対策とは、おもに「被リンク」の獲得と、SNSでの認知拡大を狙った取り組みです。

被リンクとは、他のWebサイトに自社サイトのURLリンクを設置してもらうことです。被リンクは第三者から自サイトのWebページを評価されている証なので、検索エンジンからの評価も高くなります。

また、SNSにて自社コンテンツが言及・シェアされることで、SEOへの間接的なメリットを得られる可能性があります。

外部対策は、ユーザーやWebサイト運営者などと関わりを作る必要があり、一人だけで完結できません。そのため、コンテンツSEOと内部対策に比べてハードルが高いです。

もし自分で外部対策に取り組みたい方は、より詳しく解説した以下の記事をご覧ください。

効果が見込める!自分でできるSEOの対策手順

ここからは自分でできるSEO対策、とくにコンテンツSEOに取り組む手順を深掘りしていきます。

どれもSEO対策の基本であり、競合の上位サイトは間違いなく取り組んでいるはずです。検索上位に入るためには欠かせないので、しっかり確認しておきましょう。

ペルソナ設定(具体的なターゲット決め)

まずは、コンテンツの明確なターゲットとなる「ペルソナ」を設定しましょう。

コンテンツSEOでは、ユーザーにとって有益な記事の作成が基本です。そのためには、ユーザーとはどのような人なのか知らなくてはいけません。以下のような項目を中心に、ターゲット像を固めていきましょう。

  • 年齢:35歳
  • 性別:女性
  • 職業:主婦(パート)
  • 家族構成:夫(35歳)、息子(4歳)
  • 世帯収入:500万円
  • 趣味:コンサートに行くこと
  • ライフスタイル:週3回、スーパーのパート

ペルソナを細かく設定することで、ユーザーが持つ悩みを見つけられます。

上の例であれば、「パートをしている→金銭的な余裕はない→お得な情報を探している→格安サービスを紹介」のように連想して、有益な情報を提供可能です。

ペルソナ設定の極意は、こちらの記事で紹介しています。

キーワード選定

検索上位に入るためには、キーワード選定が重要になります。

たとえば、フィットネスブログを運営している場合、なんとなく「トレーニングについて」という記事を書いても、上位には入りにくいです。なぜなら、「トレーニング やり方 自宅」と「トレーニング やり方 ジム」のように、検索キーワード次第でユーザーの求める情報が異なるからです。

コンテンツSEOでは、特定の検索キーワードを選び、ユーザーがそのキーワードで検索した意図を分析する必要があります。そして、想定したユーザーの目的やゴールを踏まえて、記事の方向性を決定します。

ユーザーニーズに適したキーワード選定は、コンテンツSEOの基本中の基本なので、詳しく解説した下の記事をご覧ください。

競合分析

キーワードを選んだら、検索結果の1ページ目に載っているサイトを分析しましょう。

SEOにおいては、上位に表示されている記事が検索エンジンから評価されています。競合記事のコンテンツを分析して、自社コンテンツの方向性を決めていきましょう。

たとえば、複数サイトに共通する見出しは、ユーザーが求めている情報のサインです。複製にならないように気をつけながら、自社コンテンツにも掲載しましょう。

また、競合サイトに不足している情報などを探すことで、差別化できるポイントも見つかります。競合サイトの強みは真似して、弱みは反面教師にしましょう。

競合分析次第で、記事構成のクオリティも左右されます。重点的に分析するべきポイントなどは、こちらの記事で解説しています。

企画・構成作成

記事はいきなり書き始めてはいけません。まとまりがなくて読みにくくなったり、情報を書き忘れたりするリスクがあります。

ペルソナ設定や競合分析をもとに、ユーザーニーズを満たしつつ、SEOに強い構成案を作りましょう。

記事構成のポイントは、以下の通りです。

  • 掲載する情報を厳選
  • 理解しやすい順番に並べる(序論→本論→結論)
  • 階層構造を意識する(H2→H3→H4)
  • 1つの見出しに、1つのメッセージ 

ユーザーの求める情報は、キーワードごとに異なります。構成を作るときには、サイトのペルソナだけでなく、その記事を訪れるユーザーがどのような情報を知りたいのかを分析してみましょう。

初めて記事の構成を作成する方は、以下の記事を参考にしてみてください。

高品質なコンテンツ作成

SEO対策では、コンテンツの質が最重要である「コンテンツイズキング」という考え方があります。競合分析などがどれだけうまくいっても、それを反映する記事を作れなければ意味がありません。

高品質なコンテンツを作るためのポイントは、以下をご覧ください。

  • PREP法などを用いる(主張→理由→根拠→結論)
  • 専門用語は噛み砕く
  • 漢字とひらがなのバランスを意識
  • 適度に改行する
  • 「こそあど」を多用しない
  • 誤字脱字をなくす
  • 重要なポイントは太字やマーカーで強調
  • 分かりやすい画像を載せる
  • ユーザーが読みやすいフォント・サイズ
  • カラフルにしすぎない 

またコンテンツは、定期的に内容をブラッシュアップ(リライト)して、常に最新の情報を掲載しましょう。

ページの読み込み速度の確認と改善

ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーが離脱してしまいます。検索エンジンからの評価も低下するため、ページ速度は定期的に確認・改善しましょう。

ページ速度は、「PageSpeed Insights」にて確認できます。URLを入力し、「スマートフォン」「PC」ともにスコアを測定しましょう。

  • Good:90~100
  • Medium:50~89
  • Low:0~49

MediumやLowだった場合は、こちらの方法で改善を図りましょう。

  • 画像の軽量化
  • HTML/CSS/JavaScriptなどの縮小化を試す
  • サーバーのプランをアップグレード
  • 可能な限りリダイレクトを使用しない 

また、PageSpeed Insightsでも、具体的な解決方法を提示してくれます。

内部リンクの設置

内部リンクの設置とは、自サイトのページ同士をリンクでつなぐことであり、以下のメリットがあります。

  • クローラーが巡回しやすくなる
  • ユーザーが関連ページを閲覧しやすくなる
  • 上の2つによって、検索エンジンからの評価が高まる

ただし、むやみにリンクを設置すれば良いわけではありません。ユーザーの満足度や利便性を向上できる記事のURLを載せることが大切です。まったく関連のない記事に誘導したり、内部リンクだらけのページを作ったりすると、かえって評価が下がることもあります。

あくまでもコンテンツの質を高めるために必要な関連情報として、内部リンクを設置しましょう。

レスポンシブデザイン(スマホ対応)

近年、スマートフォンから検索エンジンを利用するユーザーが増えています。スマホユーザーの閲覧数が多いメディアでは、スマートフォンから見やすいサイトデザインの構築が欠かせません。

とはいえ、パソコンやタブレット端末のユーザーもゼロになったわけではありません。そのため、ユーザーの端末によってページの幅やフォントサイズなどを自動調整する「レスポンシブデザイン」の実装が重要視されています。

レスポンシブデザインは、主に2つの方法で実装可能です。

  • HTMLにmeta viewportタグを設置
  • CSSにメディアクエリを記述

レスポンシブデザイン実装後も、スマホユーザーが見やすいサイト設計やコンテンツ作成を継続しましょう。

定期的なメンテナンス

コンテンツは、一度投稿したら終わりではありません。公開後は、Google AnalyticsGoogle Search Consoleなどでデータを確認し、定期的にリライトする必要があります。

検索順位が上がらなかったり、CV(コンバージョン)数が悪かったりした場合は、原因を分析したうえで新たな施策に取り組みましょう。

リライトの際は、以下のポイントに着目してみてください。

  • ユーザーニーズに合っているか
  • 情報は最新か
  • リンク切れしていないか
  • URLやボタンはクリックしやすいか
  • サイト内の別ページと重複していないか
  • 文章やデザインは見やすいか

また、今後のメンテナンスのために、リライトした内容や意図は記録しておきましょう。

自分でSEOを対策する際に押さえておくべきこと

ここからは、上記のSEO対策を実施する際の大前提となる基礎知識を解説します。すべてのWebサイト運営者が見るべき情報なので、確認しておきましょう。

また、サイト全体のSEO評価が下がるNG事項もご紹介します。

Google検索の基本事項(ガイドライン)を理解する

国内の検索エンジンでは、Googleが70%以上のシェア率を占めています。SEO対策で効果を出すためには、Google検索の基本事項(ガイドライン)への理解が重要です。

Google検索の基本事項には、SEOでやるべきことをはじめ、順位低下や除外につながるスパム行為などが記載されています。

その他、Googleの公式見解が記載されているページは、目を通しておきましょう。

すぐに成果が出るわけではない

SEO対策は、効果が表れるまで3~6カ月ほどかかり、すぐに成果が出るわけではありません。新規サイトの場合はさらに長く、初めて検索結果の10位以内に入るまでに1年ほどかかることも。

検索上位に入らないからといって、1~2カ月ほどでリライトすると、かえって上位表示まで時間がかかることもあります。SEO対策では、中長期的な戦略を立てることが大切です。

低品質なコンテンツを作らない

たくさんのコンテンツを作ることは大切ですが、低品質なコンテンツを量産するのは逆効果です。コンテンツの増加を目的にするのではなく、高品質な記事を一つひとつ積み重ねていきましょう。

また、更新頻度を高めることで、SEOへの間接的な効果を得られる可能性もあります。ただし、頻度を高めるために質を下げてしまっては意味がありません。

投稿のスケジュールや記事本数の目標を立てるときには、高品質のコンテンツの作成を前提に設定しましょう。

コンテンツ制作では、小手先のテクニックに頼らず、徹底的にユーザーファーストにこだわることが大切です。

被リンクは買わない

外部対策で説明したとおり、被リンクを得ることでサイトへの信頼性が向上し、検索エンジンからの評価が高まります。

かつては、自動の被リンク生成や、大量に被リンクを購入する悪質な手法も横行しました。しかし現在は、そのような不適切な被リンクの獲得は、ペナルティの対象となります。

購入した被リンクを設置したページだけでなく、サイト全体へのSEO評価が低下&酷い場合は検索結果ページから消えてしまうので、絶対にスパム手法をやってはいけません。

被リンクは、関連性の高いサイトから自然にもらうことが大切です。そのためには、質の高いコンテンツの作成とSNSなどでのPRが重要になります。

自分でSEOを対策するのが難しいなら?

コンテンツSEOや内部施策(テクニカルSEO)、外部施策のすべてを、初心者だけで行うのは難しいです。記事作成は、初心者でも取り組みやすいものの、内部施策には専門知識が欠かせません。

とくにECサイトやポータルサイト、大規模メディアサイトなどは、コンテンツSEOだけでなく、内部施策が重要になります。競合に勝つサイトを構築するためには、非常に高度な専門知識と経験が必要です。

自らSEO対策に取り組むのが難しいと感じている方は、実績豊富なSEOのプロ「株式会社ヒトノテ」にご相談ください。お客様がSEOに取り組む理由、期待する効果、顧客層などあらゆる面を考慮して、開設・記事制作・運営・分析など総合的にサポートいたします。

まずは相談だけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

まとめ

SEO対策は、記事制作など一部の対策は初心者でも取り組めますが、内部対策や外部対策は難しいです。SEOで効果を出すためには専門家でも数カ月かかるので、イチから学ぶのであれば1年以上まったく効果が表れない可能性もあります。

また、知識不足で間違った対策を行うと、検索エンジンからペナルティを受けてしまうリスクも。そのためSEO対策は、専門家と連携して学びながら進めるのがおすすめです。

業者に協力してもらいながらも、主体性を持ってSEOに取り組みたい方は、株式会社ヒトノテにご相談ください。お客様の悩みや理想像に合わせて、ベストな施策を提案いたします。

ヒトノテロゴ

執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。


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