SEO 公開日: 2023.02.11 更新日: 2024.03.25

【手法一覧】ブラックハットSEOとは?注意点・ペナルティやホワイトハットSEOも紹介

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ブラックハットSEOとは、質の低いコンテンツを不正に上位表示させる悪質なSEO施策のことです。Googleのガイドラインに準拠していない施策のため、ペナルティの対象となります。取り組まないように注意しましょう。

ブラックハットSEOが横行した背景や歴史を知っておくことで、SEOでやるべきこととやってはいけないことを本質的に理解できるようになります。

本記事では、ブラックハットSEOの概要や歴史、手法一覧、注意点などを解説します。また、ブラックハットSEOに対する概念である「ホワイトハットSEO」についても紹介します。

ブラックハットSEOとは?

ブラックハットSEOとは、Googleの「Google検索の基本情報(旧webマスター向けガイドライン)」などに準拠せず、質の低いコンテンツを不正に上位表示させる施策です。一方で、ガイドラインに準拠しているSEOは、「ホワイトハットSEO」と呼ばれています。

ブラックハットSEOは、検索エンジンの精度が低い時代に横行していました。

たとえば以前のSEOでは、被リンクの数が重視される傾向があり、自動ツールなどを用いて不正に被リンクを集めるサイトが相次いでいました。このようにブラックハットSEOは、検索エンジンのアルゴリズムの弱点をつくように、さまざまな手法が生み出されています。

しかし、不正な方法で順位を高めたコンテンツは、ユーザーの需要を満たすという検索エンジンの本来の役割を果たせません。そのため現在は、Googleが悪質なSEOを摘発し、ペナルティを与えるように対策がされています。

ブラックハットSEOの手法例一覧

ブラックハットSEOには、被リンクを取得する「外部施策」とサイト内に施す「内部施策」があります。検索エンジンの精度が低かった時代には、以下のような手法が横行していました。

  • 被リンクを不正に大量取得
  • クローキング
  • ワードサラダ
  • キーワードスタッフィング
  • スパムコメント
  • 隠しテキスト・隠しリンク

ここからは、上記のブラックハットSEOについて具体的に解説していきます。これらの手法は現在のアルゴリズムでは取り締まられており、SEOには逆効果になるため注意しましょう。

また、ブラックハットSEOがなぜ取り締まられるようになったのかを知っておくことで、SEOを本質的に理解できるようになります。Googleがどのような施策に対してペナルティを科しているのかに着目して見ていきましょう。

被リンクを不正に大量取得

検索エンジンの精度が低かった時代には、品質に関わらず単純に被リンクが多いサイトを高く評価する傾向がありました。

当時から、自然に貼られる被リンクを増やすことが重要だとされていたものの、実際は「ペイドリンク」や「リンクファーム」などの施策でも効果を得られたのが事実です。

ペイドリンクとは、他サイトや業者から購入した自作自演の被リンクのこと。一方でリンクファームとは、登録されているすべてのページと被リンクでつなげる悪質な仕組みのことです。サイト開設初期でも多数の被リンクを獲得できたため、広く用いられていました。

現在でも被リンクは評価の基準として重要視されています。しかし検索エンジンの精度が高まっており、被リンクの質が求められるようになってきています。自作自演のペイドリンクやリンクファームは手を出しやすい手法ではありますが、ペナルティの対象となるため行わないようにしましょう。

また、複数の知人のサイトと相互リンクを貼り合うことで、結果としてリンクファームを構築してしまうケースもあるため注意しましょう。

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良質な被リンクを増やす方法は?初心者にもわかりやすくSEOに有効な方法を紹介
被リンクの調べ方を解説!無料・有料の被リンクチェックツールもご紹介

クローキング

クローキングとは、サイトに訪れたのが人間か検索エンジンかを判別して表示内容を変える施策のことです。Googleとユーザーの好むコンテンツが必ずしも一致しないという点をついて生み出されました。

たとえば、検索エンジンが悪質なコンテンツだと認識できないような設定を施し、いかにも普通のブログ記事のように公開します。

一方で、検索などから訪れた人間に対しては違法な広告を表示し、詐欺サイトへ誘導するといった手法で悪用されていました。

現在は検索エンジンの精度が向上し、不正なクローキングにペナルティを与えられるようになりました。ペナルティになると検索順位の大幅な低下、あるいは検索結果から除外される可能性があるため、行わないようにしましょう。

ワードサラダ

ワードサラダとは、文法的には正しくても、意味が伝わらない支離滅裂な文章のことです。

以前の検索エンジンは、文字列を文章として捉えるのが苦手で、意味の不自然さを理解できませんでした。たとえば、下記のような意味の伝わらない文章であっても、「コンテンツの数が多い=情報が多い」と認識されてしまいました。

検索エンジンが文章を理解するのが苦手な弱点をつくために、自動プログラムなどで大量のコンテンツを短時間で作成したり、ひたすら対策キーワードを入れ込んだページを作成したりといった手法が用いられていました。

しかし現在の検索エンジンは、人間が扱う言葉の意味まで理解できるようになってきたため、ワードサラダは通用しなくなりました。

質の低いコンテンツとしてペナルティを科されてしまうため注意しましょう。

キーワードスタッフィング

キーワードスタッフィングとは、対策キーワードを過剰にコンテンツへ詰め込む手法です。

かつてはページ内にキーワードが多いほど、ユーザーの求めている情報が多いと検索エンジンが認識していました。そのため、下記のように読みにくくなってでもキーワードを多く入れるコンテンツが増えました。

しかし現在は、ユーザーの利便性(ユーザビリティ)を考えたコンテンツが重要とされており、キーワードスタッフィングはペナルティとなります。

現在のSEOにおいてもキーワードは重要であるものの、文章に入れようとするあまり悪意のないキーワードスタッフィングにならないよう注意が必要です。

キーワードが多い文章は読みにくく、ユーザーの離脱につながるため、投稿前には一度ユーザー目線になって記事を読んでみましょう。

キーワードに関する記事はこちら
SEOキーワード選定法を実践的に4ステップで解説!押さえておくべきポイントとは?
検索キーワードの調べ方マニュアル!決めるまでの道筋とは?
コンテンツマーケティングを成功させるSEOに効果的なキーワード選定とは

スパムコメント

スパムコメントとは、他のブログなどに無関係のコメントをすることです。誰でも手軽に投稿できるコメント欄や掲示板に自社サイトのリンクを貼り、被リンクを獲得する方法として悪用されていました。

しかし現在は、大手ブログサービスではスパムコメントを排除する機能が導入されているものがほとんどです。個人運営のブログでも対策ツールで簡単に排除できるので、ブラックハットSEOとしてのスパムコメントはあまり用いられていません。

とはいえ現在でも、さまざまな目的でスパムコメントを使う悪意のある運営者もいるのが事実です。スパムコメントを送らないようにするだけでなく、自サイトを悪用されないように対策しておきましょう。

隠しテキスト・隠しリンク

隠しテキスト隠しリンクとは、ユーザーには見えない形でテキスト・リンクを設置する方法です。人間の目では見えなくても、検索エンジンにはHTMLとして認識されるので、SEOへのメリットを得られることがありました。

隠しテキストの目的は、ユーザーの利便性を下げずにキーワードの含有率を上げることです。「リンク・テキストを背景や画像に同化させる」「フォントサイズを極小にする」といった手法で検索エンジン用の文章を作成し、上位表示させることが狙いでした。

一方で隠しリンクの目的は、大量の被リンクを獲得することです。ユーザーのニーズには適していないページであっても、見えないようにリンクを貼ることで検索エンジンからの評価は向上できてしまう時代がありました。

しかし現在の検索エンジンは、不正なリンクやテキストを検知できます。ペナルティの対象になるため、実装しないようにしましょう。テキストやリンクは、ユーザーが求めるものだけを、ユーザーが見える形で掲載することが重要です。

ブラックハットSEOの歴史

SEOで効果を出したい方は、ブラックハットSEOには手を出さないようにしましょう。

しかし中には、意図せずにペナルティの対象となっているしまうケースもあります。そのような事態を防ぐためには、ブラックハットSEOの流行と衰退の背景を知り、Googleのアルゴリズムを本質的に理解することが大切です。

ここからは、ブラックハットSEOはどのように広まって、衰退していったのか、順を追って紹介していきます。

被リンクの数が検索順位に大きく影響

ブラックハットSEOが横行した背景を知るうえで重要なのが、「なぜ検索エンジンは被リンクを重視するアルゴリズムを組み込んだのか」という視点です。

2000年代の検索エンジンは、プログラムでページを評価する際に、人間目線でチェックできないという課題がありました。そこで、ページの被リンクを見て「リンクを貼られている=信頼できるサイト」と推測し、人間目線に近い評価をしようと考えたのです。

しかしその施策が、ブラックハットSEOの手法である「大量の被リンク収集」の横行を招きました。

被リンクをつなぐ自動プログラムを開発する業者が相次いだこともあり、当時のサイト運営者にとって被リンクの獲得は「手間のかからない」施策となりました。また、それまでのサイト運営は、Webマーケティングの知識と経験が必要であり、参入障壁の高い領域でした。

しかしブラックハットSEOの登場で、多少の知識を身に着ければ大量の被リンクを獲得できるようになり、初心者でも上位表示が可能になりました。

低品質なコンテンツが上位を独占

被リンクを重視するアルゴリズムは、ブラックハットSEOの業者の増加を招きました。その結果、良質なコンテンツではなく、低品質なコンテンツが上位を独占するようになります。

とはいえ、このような状況でも良質なコンテンツを作成しようとする人はいました。しかしどれだけ頑張って質を高めても、被リンクの自動ツールを用いた低品質なコンテンツに勝てません。

このように正直者が評価されない状況が続いた結果、正攻法で勝負する人が減り、検索結果がさらにブラックハットSEOに汚染されていくことになります。

ブラックハットSEOに対するGoogleの対抗措置

横行したブラックハットSEOによって、低品質なコンテンツが上位に表示されるようになったGoogleの検索結果。ユーザーは求めるコンテンツにたどり着けなくなり、「Google検索は汚染されている」「役に立たない」と、他の検索エンジンを求めるようになってしまいます。

当時のGoogleは、リスティング広告(検索連動型広告)での収益を軸としていたため、ユーザーを失うと利益が減るおそれがありました。

そこでGoogleは、本格的にブラックハットSEOへの対抗措置を打ち出すようになります。この対抗措置は、「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」と呼ばれ、現在のGoogleのアルゴリズムにも大きな影響を及ぼすものになりました。

パンダアップデート

パンダアップデートとは、キーワードの詰め込みや大量の低品質コンテンツに対して打ち出されたアルゴリズムアップデートです。名前の由来は、パンダの体の色ように「白黒はっきりつける」という意味だといわれています。

2011年2月(日本では2012年7月)に導入され、コピーコンテンツやユーザビリティの低い記事が取り締まられるようになりました。

過去には実施のタイミングで報告がありましたが、2016年の6月からは通常のアルゴリズムに統合されており、定期的に自動更新されています。

ペンギンアップデート

「ペンギンアップデート」とは、ブラックハットSEOの大量被リンク獲得に対して、2012年4月に打ち出したアルゴリズムアップデートです。自作自演の被リンクや購入した被リンク、スパム行為などの悪質な施策には、ペナルティが科されるようになりました。

ペンギンアップデートにより、リンクプログラムやサテライトサイトなどを活用したSEOのためだけの過剰な被リンクが減少し、検索結果やコンテンツのユーザビリティが高まりました。

2012年以降、ペンギンアップデートは定期的に行われていましたが、2016年9月23日のペンギンアップデート4.0以降は、不定期に更新される「コアアルゴリズムアップデート」に組み込まれています。

ブラックハットSEO業者の衰退

パンダアップデートとペンギンアップデートによって、低品質・悪質なコンテンツの上位表示を防ぐことに成功しました。

初回アップデート以降、Webマーケティング業界でもコンテンツの質を重視するようになり、ペナルティを受けるブラックハットSEOに取り組んでいた業者は衰退していきました。

現在もGoogleは、ユーザーが使いやすい検索エンジンになるために細かなアップデートを繰り返しています。アップデートに振り回されずに安定したサイト運営を行うには、パンダアップデートとペンギンアップデートが行われた背景に着目し、コンテンツ制作に活かすことが重要です。

ブラックハットSEOによるペナルティとは?

ブラックハットSEOは、現行のアルゴリズムの弱点をついて上位表示を目論んだものです。

つまり、アルゴリズムのアップデートによって弱点が改善されると、積み重ねてきた労力が無駄になってしまいます。ブラックハットSEOによる上位表示は一時的なものであり、いずれ対策されて以下のようなペナルティを科される可能性が高いので注意しましょう。

  • 検索順位が大幅に低下
  • インデックスから除外される
  • Webサイトのドメイン削除

このようなペナルティを科されないためには、ブラックハットSEOには手を出さずにガイドラインに準拠したコンテンツを作ることが重要です。予備知識として、以下のガイドラインに目を通しておきましょう。

コンテンツの検索順位は、クローラーが収集した客観的なデータによって決定します。「知らなかった」などの不注意では済まされないため、悪質な手法を使わないように細心の注意を払って運営していきましょう。

ホワイトハットSEOとは?

検索エンジンのガイドラインに準拠していない悪質なブラックハットSEOに対し、ガイドラインに準拠した良質な施策は「ホワイトハットSEO」と呼ばれます。

ホワイトハットSEOの中心は、ユーザビリティに重点を置いたコンテンツSEOです。現在の検索エンジンは、人間と同じようにテキストを認識する性能が急激に成長しており、ユーザーの評価と検索エンジンの評価の差が少なくなってきています。

そのため、「ユーザーニーズの分析」や「ユーザーが満足するコンテンツの作成」のようなユーザビリティへの配慮を行うことで、検索上位の獲得が可能です。

また今後のSEOは、コンテンツマーケティングと連携していくことで、より有効的な施策を打てるようになると考えられます。

SEOに取り組んで検索上位に入ることを目標にするのではなく、ページを訪れたユーザーをどのように顧客・ファンにしていくのかを考えながら運営していきましょう。

とはいえ、SEOとコンテンツマーケティングには専門的な知識も必要になります。今後どのように運営していけば良いのかわからない方は、株式会社ヒトノテにご相談ください。SEOとコンテンツマーケティングのプロとして、相乗効果を生み出す施策をご提案いたします。

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まとめ

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのガイドラインに準拠しない悪質な施策です。検索エンジンの精度が低かった時代に横行していたものの、ペンギンアップデートやパンダアップデートによって衰退しました。

現在のSEOで効果を出すためには、ガイドラインに準拠したホワイトハットSEOが重要です。ユーザーのニーズを満たすコンテンツを制作することで、結果として上位表示につながります。

効果的にSEOに取り組みたい方は、コンテンツマーケティングもあわせてご提案可能な株式会社ヒトノテにお問合せください。

ヒトノテロゴ

執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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