SEO 公開日: 2023.02.25 更新日: 2024.03.25

共起語のSEO効果とは?調べ方・活用方法・調査ツールも解説

共起語(きょうきご)とは、あるキーワードと同時に使われやすいキーワードのことです。SEOを意識したWebページや質の高いコンテンツ作りをしていくためには、共起語を正しく使うことが非常に重要です。

近年、共起語の重要性に疑問を持つ人も多くいます。共起語の重要性は、共起語のメリットや効果を理解したうえで判断するべきでしょう。

本記事では、共起語のメリットやSEO効果を解説します。また、サジェストキーワードとの違いや共起語の調べ方、調査に用いるツールも紹介します。

共起語とは?

共起語(きょうきご)とは、あるキーワードと同時もしくは頻繁に出現するキーワードの事を意味します。分かりやすく表現すると、カレーについて書かれている文章の場合、その文章の中で多く出てくるキーワードのことです。

「カレー」という言葉の共起語を調べてみると、「カレー・レシピ・検索 ・料理 ・うどん」というような検索結果が出ます。

同様に「SEO 共起語」という言葉で調べてみると、 「検索・無料・ツール・登録・募集」というような検索結果が出ます。

サジェストキーワードとの違いとは?

共起語とよく混同される言葉として「サジェストキーワード」があります。共起語とサジェストキーワードの違いを説明します。

先程も説明した通り、共起語とは「特定のキーワードの文章中で一緒に出やすい単語」を意味するのに対して「サジェストキーワード」とは、キーワードと一緒に検索されやすい単語の事を意味します。ここでも具体例を用いて詳しく説明します。

例えば「カレー」という主軸キーワードで検索をする場合、サジェストキーワードとなるものは「カレー 〇〇」の中の、〇〇の部分に該当します。カレーのサジェストキーワードについても検索ツールを用いることによって調べることが出来ます。

この「共起語」と「サジェストキーワード」は、検索ツールによって調べることが出来るので、そこについては後ほど紹介します。

共起語を多く含めることによるSEO効果

共起語のSEO効果による議論は、これまでもさんざん行われてきたのですが、先程も紹介した通り、最近では「共起語」の重要性が落ちているという考え方が出てくるようになりました。

こうした議論をする上でまず、共起語がもたらす効果について紹介していきます。

以前は共起語を多く含むことで、情報網羅性が高いということで共起語が積極的に使われてきましたが、検索精度の向上により、ユーザーのニーズを組んでいない共起語がはじかれるようになりました。

こうした経緯を踏まえたうえで、共起語の効果を解説していきます。

ユーザーの検索意図に合ったコンテンツとなる

共起語は先程も説明した通り、主軸キーワードと一緒に頻繁に出現するキーワードであり、ユーザーにとって重要なキーワードです。

メインのキーワードと共起語を多数含めることで、コンテンツの品質が上がるという誤解をする人がよくいます。そうではなく、ユーザーの検索意図を理解し、ユーザーの悩みや知りたい情報を記載することで、コンテンツの品質を上げることができます。

共起語が多く含まれることによる効果は先程も説明した通り、必ずしもユーザーのニーズに応えることが出来るとは言えません。つまり、適切な共起語をちりばめることでユーザーのニーズを満たせると言えます。

ユーザーニーズを満たしたコンテンツは、検索エンジンからの評価も高くなるので、これによって「共起語」にはSEO効果があると言えます。

現在の検索エンジンは検索意図を考慮してWEBページを評価するため、共起語の出現のみではページを評価しません。見出しにもある通り、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツにすることを心がけましょう。

無意味な共起語の多用は逆効果

共起語を使用する際には主に注意するべきことが2つあり、先程紹介したユーザーファーストのコンテンツを目指すことと、無意味に共起語を多用しないことがあげられます。ここでは後者の「無意味に共起語を多用しないこと」について説明します。

見出しにもある通り、無意味な共起語を多用することは逆効果になります。最も大切なことは「共起語」を使うということが 目的にならないという事です。最優先事項は検索ユーザーの満足度を高めるためのコンテンツ作成を追求することです。

先程も紹介した通り、検索エンジンはあくまでもユーザーの検索意図にあったコンテンツを評価します。共起語を必要以上に使用すると、ユーザーが求めていないものも含まれたコンテンツになってしまいます。そうなるとユーザーの検索意図にあっているとは言えないので、逆効果に繋がってしまいます。

そうならないためにも、書き手はコンテンツ作成の際に、第一にユーザーのことを考えれているか?を常に問いかけながら作成することが大事だと思います。

SEOを意識した共起語の活用方法

読み手のことを意識して共起語を使用しないと、共起語本来の良さが出なくなってしまいます。しかし、共起語を活用しないでコンテンツの質を高めるのは困難です。

共起語を上手く活用するために重要なのが、いかにユーザービリティを意識したコンテンツであるかということです。そのようなコンテンツを作成するために、共起語は、ユーザーの検索意図を知るための一つの方法だという認識を持つことが重要です。

具体的なアクションとしては、「メインテーマに共起するサブテーマを必要に応じて組み込んでいるか」を意識して記事を書くことが大切です。

共起語を上手く活用するということは、メインテーマの記事を読み進めていくことでユーザーから新しく生まれる疑問を先読みして解決することでもありますので、共起語を入れること自体には拘らず、ユーザー目線に沿った文章を心がけてください。

そうすることで、適切な場所に適切な共起語が自然に組み込まれていくはずです。

共起語に関する注意点

ユーザーの可読性を著しく下げてしまう恐れがあるので、共起語を乱用することは避けるべきであるということを先程説明しました。共起語の乱用による被害はユーザーだけでなく、書き手にも出てしまいます。

共起語の乱用により、コンテンツのテーマや主張が見えなくなり、本来の目的とずれてしまう恐れがあります。つまり、文章の質が落ちるという事にもつながります。

文章の質が下がることで、検索エンジンからの評価が下がり、最終的にユーザーの流入数やコンバージョン数の低下にも繋がります。これは書き手にとっても大きなデメリットであると言えるでしょう。

注意することはこれだけではありません。それは、共起語=必ずしもユーザーニーズではないということです。共起語の定義上、検索上位記事が多く扱っている単語というだけなので、それはユーザーニーズであるとは言えません。

なので書き手は、本当に必要な語句なのかを精査する必要があります。よくあるミスとして、共起語を入れるために文章を作ってしまうということです。こうならないためにも、第一にユーザーのことを考えるようにしましょう。

おすすめ共起語ツールと使い方

共起語を調べるには、「検索して調査する方法」と「共起語ツールを用いる方法」の大きく2つのパターンがあります。ここでは「検索して調査する方法」について紹介していきます。「共起語ツールを用いる方法」については、次の章で紹介します。

検索して調査する方法の中で、ヤフー知恵袋を用いて調べる方法があるので、そちらについて紹介していきます。

ヤフー知恵袋を活用する場合、ヤフー知恵袋内でメインキーワードを検索して、テーマに沿ったQ&Aをいくつか読み進めていくことで、メインキーワードとの関連性が高いキーワードを推測することが出来ます。

この作業をすることにより、共起語ツールでは発見できないキーワードを見つけられるため競合サイトとの差別化にも繋がります。

代表的な共起語ツール1:ラッコキーワード

ここでは、代表的な共起語ツールであるラッコキーワードの操作を説明していきます。

1:まず、検索したいワードを、「カレー」のように枠に打ち込みます。

2:このように、検索結果が左側に表示されます。

出典元:https://related-keywords.com/

代表的な共起語ツール2:共起語検索

次に、共起語検索の操作について説明していきます。

1:検索ワードの欄に「カレー」のように、うちたいキーワードを打ち込みます。

2:表示された検索結果が、今回調べたかった共起語となります。

出典元:https://neoinspire.net/cooccur/

代表的な共起語ツール3:FindWord

ここでは、FindWosdについて紹介していきます。操作自体はラッコキーワードと共起語検索と同じなのですが、検索結果が上手く表示されない場合があります。

1:「共起語キーワード」と書かれた欄に、調べたいキーワードを打ち込みます。

2:調べたいワードに関する結果が上位10サイト分析と、上位50サイト分析でそれぞれ表示されます。ただし、時間帯によっては表示されない場合があります。

出典元:https://kitsune-room.com/tools/findword/

代表的な共起語ツール4:LSI調査

ここでは、LSI調査の操作について説明していきます。これもFindWordと同様に上手く検索結果が表示されない場合があります。

1:「抽出する」と書かれた欄に、検索したいキーワードを打ち込みます。

2:調べた結果が「共起語での検索結果」と書かれた欄に表示されます。ただし、時間帯によっては表示されない場合もあります。

出典元:http://a-rooms.com/lsi/

共起語を上手に活用して記事のSEO効果を高めよう

共起語とは、あるキーワードと同時もしくは頻繁に出現するキーワードの事を意味します。

共起語は、適度に使いながら、ユーザーのニーズに合ったものを選択できると、SEO効果も見込めます。なので決して乱用をしないように気を付けましょう。

共起語調査はあくまでもユーザーニーズを知るための1つの方法です。ユーザーの疑問に応えることを第一に考えたうえで適切な共起語を選択しましょう。

共起語を上手く活用しながら、ユーザービリティを意識したコンテンツ作りを心がけましょう。

ヒトノテロゴ

執筆者:川口享晟

株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。メディアサイトからポータルサイト、ECサイトまで様々なサイトのSEO支援を経験。売上のアップから逆算したSEO対策を得意とし、クライアントに寄り添ったオーダーメイドの提案を心がけています。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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