SEO 2021.05.18

SEOキーワード選定法を実践的に4ステップで解説!押さえておくべきポイントとは?

SEOは、キーワード選定によって効果が大きく左右されます。この記事では、SEOキーワードの選定の方法が分からない方へ向けて、キーワードのリストアップから優先順位付けの方法やその基準までを4ステップに分けて紹介いたします。

SEO キーワードの選定前に押さえておきたい重要なポイント

まずは、SEOキーワードを選定する上で理解しておきたい重要なポイントなど基礎知識を解説していきます。

SEO キーワードを選定するときの基本

SEOキーワードは、購買行動におけるユーザー心理に即したものにしましょう。この原則を無視してキーワードを選定すると、せっかく順位を上げサイトへの流入を強化したとしても本来の目的を達成できません。

また、1つのSEOキーワードは1つのページに対応するようにします。ここでいうSEOキーワードとは「1つの単語」ではなく、「1つのページにまとめられる、1つのテーマ」のことを指し、SEOキーワードとページは以下のような関係性になります。

  • 複数のキーワードを連ねた「複合キーワード」も、1つのSEOキーワード
  • 同じ言葉の言い換えは、1つのSEOキーワードとして取り扱う
  • 別々の答えが求められるキーワードは、似ていても別のSEOキーワードとして取り扱う。

具体的に解説しましょう。

例えば、「SEO」と「SEOアルゴリズム」を考えてみましょう。この2つのキーワードではユーザーが欲している情報が異なります。

「SEO」というキーワードで求められるコンテンツは「SEO全般」について、網羅的かつ包括的に解説しているものだと推測できます。SEOの基礎知識に始まり、具体的手法や予備知識、歴史やツールの紹介など、含まれる話題は多岐にわたります。

一方、「SEOアルゴリズム」では、SEOに関する情報の一つでしかなく、検索エンジン内のアルゴリズムについての解説・情報などが求められるでしょう。このように同じキーワードを含むからと言って、同じようなコンテンツが求められているとは限りません。

「SEOブログ」と「SEOアルゴリズム」なども同様です。両方とも「SEO~」で始まる複合ワードですが、求められている答えが異なるため、明確に別々のキーワードだと区別しましょう。

次に「結婚式 流れ」「ウェディング 流れ」この2つを考える場合、実際にGoogle検索してみるとほとんど同じ検索結果が表示されます。そのため、同じSEOキーワードとして考えても問題ありません。

一方で、「結婚式 流れ」と「挙式 流れ」では表示される検索結果が少し変わってきます。この場合は別々のキーワードとして捉え、それぞれの対策を考えることが効果的です。

判断に迷った場合は、検索エンジンで実際に検索してみて、それぞれの類似点から判断してください。

ユーザーの心理状況によって検索パターンは変化する

マーケティングにおけるユーザーの行動心理(購買意識)は段階を追って変化し、それは検索パターンにも影響します。

ダイエット食品「大豆シリアルバー」を例に上げてみましょう。以下の例では、購買プロセスモデル「AISCEAS」に対応させています。

・購入意図の明確でないユーザー

検索例:「大豆シリアルバー 効果」「シリアルバー カロリー」

購入意図の明確でないユーザーは、まず情報収集から行うでしょう。

AISCEASで言えば「Interest:関心」「Search:検索」などの段階に当たります。認知には有効ですが、購入する確率は高まっていません。

・購入意図のあるユーザー

検索例:「{ブランド名}人気」「シリアルバー 比較」「大豆バー 価格」

購入意図のあるユーザーは、比較検討系のキーワードが増えてきます。

購入を前提に「本当に価値があるか」「どれが最も良いか」と吟味したい気持ちが検索キーワードに表れるのです。AISCEASにおいては「Comparision:比較」「Examination:検討」に相当します。

このように、SEOキーワードを選定する場合は「どの段階のユーザーを狙うのか」というポイントで考えるということ、SEOキーワードには種類が存在するということがわかっていただけたかと思います。

次の項目では、このSEOキーワードの種類と特性について詳しく解説します。

検索クエリの種類と違いを正しく理解する

この記事では「SEOキーワード」とは、SEOを実施する上で各コンテンツに割り当てる、ターゲットキーワードのことを指します。一方、検索クエリとは、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードのことを指します。

SEOキーワードを設定する前に、どんな検索クエリがあるのか、どんなキーワードを選ぶべきなのかなど、検索クエリの種類と違いについて解説します。

検索クエリはその内容によって以下のように分類でき、来訪後のユーザーの行動をある程度予測することが出来ます。

  • 案内系クエリ(Goクエリ/ナビゲーショナルクエリ)
  • 情報系クエリ(Knowクエリ/インフォメーショナルクエリ)
  • 取引系クエリ(Doクエリ/トランザクショナルクエリ)
  • エリア系クエリ(Locationクエリ/ビジットインパーソンクエリ)

特に重要なのは、購入確率が高い「取引系クエリ」です。しかし、こういったキーワードは競合も多く、難易度は高いと考えられます。

そのため、他のタイプのクエリも含めてバランスよく攻略することが重要です。

検索クエリ別の詳細な説明やタイプごとの注意点は以下の記事をご覧ください。

SEO キーワードの適切な選定方法を4ステップで押さえよう

それではここからは、具体的なSEOキーワードの選定方法について紹介していきます。選定方法は以下の4段階で行います。

まずはキーワード候補を多く抽出し、その中から実際にSEOを行うキーワードを選定していきます。優先順位の高いものからコンテンツを執筆、制作していきますが、公開後も管理運用が必要であることに注意が必要です。

それぞれのステップについては段階ごとに詳しく解説していきます。

ステップ⒈ SEOキーワードの候補を挙げる

はじめにSEOキーワードの候補をリストアップしていきます。後々選定をしていくことになるので、まずは幅広いキーワードをより多く抽出してみましょう。

①思いついたものから挙げていく

  • 自社サービスの関連業界用語
  • 自社サービスのブランド名・製品名

など、思いつく限りを列挙していきます。自社サイトコンテンツや自社事業の資料を見ながら、具体的なキーワードをリストアップしてみましょう。

②検索エンジンで検索する

主要なキーワードについて検索エンジンで検索し、上位サイトのコンテンツからキーワードをピックアップしていきましょう。

  • 記事のタイトル
  • 見出し
  • カテゴリー名

など、幅広いキーワードが見つかるはずです。

なお、検索する際は「プライベートブラウジング」または「シークレットモード」を使用することをお勧めします。これは検索エンジンがあなたの日頃の利用実績から、検索結果をパーソナライズドしているためです。前後に検索したキーワードも検索結果に影響するため、厳密に行いたい場合はこまめにプライベートブラウズに切り替える必要があるでしょう。

③ツールを使用して候補範囲を広げる

前項までに抽出したキーワードを元に、ツールを使ってさらに幅広いキーワードを抽出してみましょう。

キーワードの展開には、以下のツールがお勧めです。

  • Googleキーワードプランナー
  • KeywordTool
  • Yahoo! キーワードアドバイスツール
  • Ubersuggest

Googleキーワードプランナー(無料)

Googleキーワードプランナーは、Google広告のサポートツールです。Google広告アカウントが必要ですが、広告出稿をしていなくてもアカウントがあれば良いため、実質無料で利用できます。

KeywordTool(無料利用あり)

出典元:KeywordTool

KeywordToolは、無料でキーワード候補を取得できるツールです。Googleキーワードプランナーと取得できるデータは同じであるため、Google広告アカウントがある場合はGoogleキーワードプランナーを利用しましょう。

Yahoo! キーワードアドバイスツール(無料)

Yahoo! キーワードアドバイスツールは、Yahoo広告の運用ツールです。具体的なインプレッション数(≒検索需要)は表示されますが、競合性やトレンドなどの情報はありません。Google広告アカウントがある場合は、Googleキーワードプランナーがおすすめです。

Ubersuggest(無料利用あり)

出典元:Ubersuggest

Ubersuggestは、非常に利便性が高いキーワードツールです。しかし、無料版では一度に30件程度しか取得できず、また検索も1日3回までとなっているため、キーワード候補を大量に集めたい場合には向きません。 無料版を使用してみて有用だと感じた場合は、有料版への切り替えを検討してみてもいいでしょう。

④サジェストキーワードも調査する

サジェストキーワードとは、検索エンジンで検索する際に表示される「提案キーワード」です。1件ずつ調べていては時間が掛かってしまうため、ツールを使い効果的に取得しましょう。

ラッコキーワード(無料)

ラッコキーワードは、無料で大量のサジェストキーワードを一括で取得できるツールです。

  • 検索したキーワード
  • サジェストのサジェスト
  • 検索キーワード+50音・アルファベットのから始まるサジェスト

など、幅広いサジェストを取得できます。

もともと「関連キーワードツール( 仮名・β版 )」「goodkeyword」という別々のサービスでしたが、2020年11月の事業統合により「ラッコキーワード」にリニューアルされました。

⑤リサーチデータやQ&Aサイトを活用する

関連業界に関するリサーチサイトは、具体的な関連キーワードをイメージしやすいのでぜひ活用しましょう。同様にYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトならばユーザー目線のヒントが得られます。

例えば「結婚式 楽しい」など「ユーザー視点のワード」で検索してみるなどの工夫を凝らすことで、ヒントとなる投稿からキーワードを検討することができるでしょう。

ステップ⒉ キーワードを選定する(絞り込む)

ステップ1の手順を一通り実施すれば、膨大な量のSEOキーワード候補を取得することができます。しかし、この膨大な量すべてにSEOを施すことはできません。

施策を行う意味があるのか、施策を行った後に効果が得られるか、最終的に収益化できるかなどの可能性・確度を抽出・算出して、選定していくことになります。

検索ボリューム・難易度から絞っていく

SEOキーワードは、まず大前提として「上位を獲得」することと、それが「集客につながる」ことが必要です。

まずは上記2点を達成するように、検索ボリュームと難易度の2つで選別を行ってみましょう。

チェックするべき項目は主に、以下の3つです。

  • 自社商材と関係のあるキーワードか
  • 検索ボリュームは十分か
  • SEO難易度は高すぎないか

SEOを行っても自社商材に誘導しづらい話題や、検索需要が低すぎる(抽出できない)場合はリストから除外します。SEO難易度が高い場合も同様です。SEO難易度は、検索結果上位に挽回が難しいような競合サイトがあるほど、難しいと判定されると考えられます。

Tips:Googleキーワードプランナーの「競合」
Googleキーワードプランナーでは「競合性」という指標があります。これは、広告における競合他社との競合指標を表すものなので、「キーワード難易度」と同義ではありません。混合しないように注意しましょう。

検索ボリュームの調査には以下のような「キーワード調査ツール」を使用します。

  • Ubersuggest(無料利用あり) 
  • キーワードウォッチャー(無料利用あり)
  • キーワード難易度チェックツール(無料)
  • キーワードファインダー(有料)

Ubersuggest(無料利用あり)

出典元:Ubersuggest

Ubersuggestは、上でも述べたキーワード候補を集めるだけでなく、検索ボリュームの調査にも使用可能です。無料版は1日3回しか検索ができないので、有用だと感じた場合は、有料版への切り替えを検討してみてもいいでしょう。有料版は1日に100回まで検索することができます。

キーワードウォッチャー(無料利用あり)

キーワードウォッチャーは、Xlistingが運営するキーワード調査ツールです。無料登録を行うことで20回/月まで、キーワードの検索ボリュームをチェックすることができます。

キーワード難易度チェックツール(無料)

キーワード難易度チェックツールは、SEOツールパッケージサービス「SEO Pack」が提供するSEO難易度取得ツールです。無料ですが1件ずつしか取得することができないため、一括で取得するには有料ツール「seodoor」を検討してみて下さい。

キーワードファインダー(有料)

キーワードファインダーは、株式会社ディーボが提供する総合SEOキーワードツールです。順位追跡やコンテンツに関連するキーワードが取得できるので、コンテンツ制作後まで活用できます。

初期段階ではロングテールに心がけよう

ビッグキーワードや月間平均検索ボリューム1,000以上のキーワードでは競合が多く、上位表示は難しいでしょう。そのため、はじめのうちは100~500程度のキーワードから選定し、確実に攻略していくことも視野に入れましょう。

業界自体の検索需要が小さい場合は「ロングテール戦略」も検討してください。ロングテールSEOでは、流入の小さいキーワードを幅広く攻略することで、最終的な総流入数を大きくする事ができます。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

キーワード取得数と流入目標について

キーワードの取得数は、キーワードの流入見込みの合計が流入目標を達成するようにしましょう。それぞれのキーワードの流入見込みは、以下の計算で求めることができます。

対象キーワードの検索ボリューム × 25% = 対象キーワードの流入見込み

検索ボリュームから「検索結果1位の獲得」した場合のクリック数を算出し、見込みとして使用しましょう。例えば、

  • SEOからの流入目標が1,000ならば、検索ボリューム1,000のキーワードを4つ攻略
  • 検索ボリューム500程度のキーワードなら8つで1位を獲得すればよい

といった考え方ができます。

SEOキーワードを自社の目標に合わせてある程度絞り込んだら、実際にコンテンツ制作を行う優先度を設定しましょう。以下は優先度を判断するためのポイントです。参考にしてみて下さい。

①自社が取り組みやすいもの順

はじめてSEOに対策したコンテンツ制作に挑戦する場合は、自社が得意とする分野から執筆を開始することで下記のようなメリットが得られます。

  1. 既存コンテンツの相乗効果が見込め、順位が早期に上がりやすくなる
  2. 初期段階では時間が掛かるため、既存のリソースで素早く取り組めるものの方が運用しやすい

しかし、以下の傾向があるものは優先度を落とすようにすることがポイントです。

  • ボリュームが小さすぎるもの
  • 競合性が高いもの
  • 上位攻略が難しいもの、その効果見込みが小さいもの
②成果が出やすいと踏んだもの順

比較的即効性の高い、CV(コンバージョン)貢献度の高いキーワードを優先して執筆しましょう。以下のポイントで判断してください。

  • 行動に移りやすい「取引系クエリ」であること
  • 購買意識の高い「比較検討」ワードであること
  • 自社製品名・ブランド名を含む指名ワードであること

上記に挙げるようなキーワードは、購入意識が高く、購入につながる可能性が高いと考えられます。もちろん、攻略難易度や流入見込み、自社サイトとの親和性なども複合的に検討することが重要です。

③競合性が低いもの順

競合性が低いキーワードの優先順位を高めに設定するのも有効な手段です。競合性が高いと判定されたキーワードは、簡単には覆せないような競合サイトがいる可能性があります。他の要素も含めて包括的に判断するべきですが、極力競合性の低いキーワードから優先的に攻略するようにしましょう。

ステップ4 コンテンツを制作・公開し、継続的な管理・運用を実施する

SEOキーワードの優先度が決定したら、順次対応するコンテンツを執筆し、公開していきましょう。

SEOコンテンツは公開直後すぐに評価をされるものではなく、徐々に評価が変化していきくため、必要に応じてコンテンツの見直しや追加などの改善を実施することが非常に重要です。

制作したコンテンツの検索結果順位、流入量、流入キーワードなどは継続的にチェックするように心がけましょう。

コンテンツの公開や制作上のポイント、コンテンツ分析については以下の記事でも紹介していますので、参考にしてください。

まとめ

この記事では、SEOキーワードの抽出から選定、コンテンツ制作までを紹介しました。

比較的新しいキーワードや注目度が急上昇しているキーワードは、過去の検索ボリュームからは正しく集計できないこともあります。その場合は「Googleトレンド」などを活用することもおすすめです。

SEOキーワードの選定やツールの使い方・選び方については、自社サイトの業種・業態やSEO戦略にも大きく左右されてしまいます。

・結局、どのツールを使えば効果的なの…?
・適切なキーワード選定ができるか不安が残る…

という方は、ぜひヒトノテに相談してみてください。小さくて簡単な相談からでも専門的な知見をもってアドバイスいたします。

自分でやるには時間も知識も必要で内容が難しくなってしまうので、1時間ほどMTGで大まかな内容を伝えることも可能です!ぜひお問い合わせください。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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