コンテンツマーケティング 公開日: 2021.02.05 更新日: 2024.03.26

ストーリーテリングとは?効果と書き方のポイントを解説!

ストーリーテリング

伝えたいことを「物語や体験談」を通じて、語ることで顧客の心を動かし印象付ける「ストーリーテリング」。顧客に対し、商品やサービスの具体的なイメージを持たせ、共感させることができ、新規顧客獲得を目的とするコンテンツマーケティングにおいても効果的に利用することができます。

そこで、今回はストーリーテリングを活用して顧客の心を動かす記事を書く方法、書く際のコツを分かりやく解説します。ストーリーテリングの効果を理解し、適切に伝えられるようになれば、あらゆるコンテンツでその効果を実感することができるようになるでしょう。

ストーリーテリングとは?

ストーリーテリングとは、伝えたいことを「物語や体験談」を通じ語ることで、顧客に商品やサービスのイメージを具体化させ、印象付けるテクニックのことです。主に通販番組やYouTube動画、プレゼンテーションで使われています。

例えばスティーブ・ジョブスなど、有名な起業家のスピーチには人を魅了し、引きつける能力があると思われていますが、彼らは意識的にファンをつけるような話し方を行っています。その話し方や文章の書き方は、練習次第で誰にでも身につけることができます。

ストーリーテリングがもたらす効果とは?

ストーリーテリングで得られる効果を簡潔にまとめると以下2つ点です。

  • イメージをわかりやすく伝えられる
  • 記憶に残る

イメージをわかりやすく伝えられる

商品の特徴や機能をただ解説するよりも、その商品を利用している状況を具体的にイメージできる内容で話した方が、ユーザーは自分が商品を購入した未来を具体化することができます。

スティーブ・ジョブズのスピーチは非常に分かりやすくストーリーテリングを取り入れており、有名なMacを封筒の中から取り出したプレゼンや、ポケットの中に数万曲が入るiPodなどは商品のイメージが視覚的にも伝わるよう、工夫されています。

記憶に残る

ストーリーテリングを意識してコンテンツを制作すれば、ユーザーの記憶に残る内容にすることができます。

ユーザーが具体的に商品購入後をイメージできる話し方をすれば、実際には体験していなくても、既に頭の中でその商品を購入して利用した状態になることができます。

また、ユーザーが共感する要素をコンテンツに取り入れれば、より記憶に残る内容になります。

どんなに良い商品でも、記憶に残らず忘れられてしまっては、購入してもらうことはできません。いかにプレゼンまたは記事を見ている時間で、ユーザーの記憶に残るかが重要です。

ストーリーを作る時の3つのコツ

ここまでで、ストーリーテリングがもたらす効果を解説してきました。では、自身のコンテンツにストーリーテリングを取り入れるためにはどうしたらよいのでしょうか。

そのコツは、以下の3つです。

  • 事実・体験を基にする
  • 共感要素を入れる
  • ビジョンを見せる

実際に色々な経営者のスピーチや商品紹介を見ると、この3つのコツを取り入れていることが分かります。最初から全ての要素を入れることが難しい場合は、ひとつだけでも構いません。

では、それぞれの内容について、具体的に解説していきます。

①事実・体験を基にする

ユーザーが共感し、商品をイメージできるようにするためには、その商品を実際に利用した体験や事実を基にしたほうが、説得力を持たせることができます。ユーザーは本音で作られたコンテンツかどうかは自然に見抜きますし、表面上だけ繕ったコンテンツでは商品は売れません。まずは実際に商品やサービスを利用し体験してみて、その時に感じた些細なイメージも伝えるようにすると良いでしょう。YouTubeの商品レビュー動画に需要があるのも、このような理由からです。実際に利用した人にしか分からない情報にこそ価値があります。

②共感要素を入れる

コンテンツに共感要素を入れると、よりユーザーを引き付けることができます。具体的には以下の3つです。

  • 社会性
  • 自己開示

それぞれの要素を見ていきましょう。

社会性

社会性とは全ての人に関係がある仕事や健康、お金などの問題についてです。

例えばリモートワークを効率化させるサービスを販売している場合は、満員電車に揺られている長時間通勤を具体的にイメージできる内容でコンテンツを制作すれば、「そうなんだよ、キツいんだよ、毎日通勤するだけで・・」と言った共感を生むことができます。

強い共感を生むには商品やサービスに対する愛を表現することが大切です。

本気でその商品に対して愛を持っている方が紹介するのと、実際に商品を利用したこともない方や、良い商品と思っていない方が紹介するのでは視聴者の感じ方が大きく異なります。

YouTubeで商品紹介動画を見たことがある方も多いかと思いますが、本気で商品やメーカーを愛している方の紹介は自然と引き込まれますし、使ってみたいと感じるはずです。

自己開示

自己開示とは、ユーザーに届けたい商品に対する成功体験だけでなく、数々の失敗や苦労まで公開することです。さらに、商品やサービスの購入をおすすめしない人や、購入してみて分かった失敗まで紹介すれば、信頼を獲得でき、コンセプトに共感するファンを作ることもできます。

③ビジョンを見せる

メーカーや製作者がその商品を通して何を実現させたいのか、どんな風に人々の生活を良くしたいのかといったビジョンを見せることも、大きな共感を生む重要な要素です。

性能や価格がほとんど変わらない商品が2つあるとき、メーカーや製作者のビジョンに共感するという理由で購入を決めることはあなたも一度はあるかと思います。

ビジョンに共感して商品を選んだお客様は、長期的に商品を購入して頂ける可能性も高まります。

まとめ

今回はユーザーに対してコンテンツを制作する際に欠かせないストーリーテリングについて解説しました。

ストーリーテリングを活用すればユーザーの記憶に残り、商品やサービスのイメージを具体的に分かりやすく伝えることができます。あらゆるビジネス場面で活用できるテクニックなので、解説したストーリーを作る3つのコツを参考にしてコンテンツを制作してみてください。

ヒトノテロゴ

執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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