アクセス解析 2020.01.28

離脱率の平均とは??離脱率と直帰率の違いや改善方法をご紹介

この記事を読んでいる方は、自社サイトやご自身のブログのGoogleAnalyticsを見ている時に、離脱率が他のWEBサイトと比較して高いのではないか?と不安に思っている方ではないでしょうか? この記事では、離脱率の見方・評価方法と、離脱率の改善方法をご紹介します。

WEBサイトから離脱するとは?

「WEBサイトから離脱」するとは「WEBサイトから離れる」という事を意味します。言い換えるとWEBサイトのセッションが切れるタイミングにGoogleAnalyticsに「離脱をした」という判定をされます

セッションが切れる(離脱する)シチュエーション

  • サイトを開いていたタブやブラウザを閉じる
  • サイトを開いていたまま30分以上何もせず放置する
  • ブラウザの戻るボタンやサイト内にあるリンクから、別のサイトへ遷移する

また、当然ながら一生セッションが続いているユーザーはいないので、WEBサイトに訪問したユーザーは必ず離脱をすると考えてください。

離脱率とは

離脱率とは、そのページのページビュー数に対する、そのページから離脱した回数の割合のことを指します

離脱率の計算式

離脱率 = そのページの離脱回数 ÷ そのページ全体のページビュー数

例えば、先月のページAに関して以下のようなデータが取得できた場合、離脱率は何%でしょうか?

・ページAのすべてのページビュー数 100

・ページAの離脱回数 40

答えは 40÷100でページAの離脱率40%となります。

離脱率の確認方法

GoogleAnalyticsの離脱率一覧
GoogleAnalyticsの離脱率一覧

離脱率はGoogleAnalyticsの左側メニュー「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」から見ることができます。ページごとに、離脱率が分かるようになっていますのでその違いを見てみましょう。

また、離脱率の左の列に「直帰率」という項目があります。言葉的に似ているので混同されがちですが、こちらは離脱率とは別物になりますので間違えないように注意をしましょう。

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離脱率と直帰率の違い

離脱率と直帰率の違いを説明する前に、まずは「離脱と直帰の違い」から説明をしていきます。

繰り返しになりますが、離脱とはそのサイトから離れるという行動です。それに対して、直帰というのはそのサイトを1ページ見ただけで離れるという行動です。

どちらも「サイトを離れる」ことに違いありませんが、サイト回遊が発生しているかそうでないかという大きな違いがあります。

サイトの離脱と直帰の違い
サイトの離脱と直帰の違い

次に、離脱”率”と直帰”率”の違いについてご説明します。

離脱率はページ単位でサイトから離れてしまった率を算出するので

離脱率と直帰率計算方法は

離脱率 = そのページの離脱回数 ÷ そのページ全体のページビュー数

なのに対して直帰率は以下のような方式で算出をします。ページビューではなくセッション数を利用するので要注意です。

直帰率 = そのページのみを見て離脱したセッション数 ÷ そのページ全体のセッション数

また、直帰率はページ単位ではなくサイト全体で算出することもあります。その場合は以下のような計算式になります。

直帰率 = ページ問わず直帰したセッション数 ÷ サイト全体のセッション数

離脱率と直帰率の利用方法

離脱率も直帰率も、サイトによって様々な利用方法がありますが、ここではそれぞれの一般的な利用方法をご紹介します。

離脱率はサイト回遊の中で、ユーザーが離れやすいページを特定し、サイト回遊のUX(ユーザー体験)を改善するための分析に使われることが多いのが特徴です。

例えば、ECサイトの中のページを TOP→商品一覧→商品詳細→カート→購入完了画面 などファネル化して、どこから離れているユーザーが多いのかを見れば、改善すべき画面が見えてきます。

対して、直帰率は「入り口になるページ」のUIを評価するために利用をすることが多いです。例えば、広告に利用しているランディングページや、検索エンジンで上位に表示されているページなどの直帰率を見て、サイトの入り口で伝える内容がユーザーニーズに沿っているのか?次のアクションに繋がる導線はあるか?などを評価していきます。

対象ページの種類に合わせて見る指標を選んでみると良いでしょう。

離脱率に平均はあるか

結論から申し上げると、離脱率の平均データというのは現状公表されていません

この記事を見ている方はご自身のサイトが他サイトと比べて離脱率が低いのかどうかを知り、低いようであれば対策に繋げたい!と思っているかと思いますが、そのような検証方法は難しいのが現状です。

では、GoogleAnalyticsでサイトの離脱率を見ても課題発見やサイト改善には繋がらないのか?と言うとそうでもないのです。離脱率をWEBサイト内のページ同士で相対評価をすることによって、サイトの問題点がどこにあるのか見えてきます

その際に、単純にページ間で離脱率比較するのではなく、離脱率が高くてもOKなページとNGなページの性質をしっかり理解しておくと、サイトの課題発見と改善施策の精度が上がってきますので、それらをご紹介していきます。

離脱率が高くても大丈夫なページ

以下のようなページは他のページと比較して「離脱率が高くて当然」のページになります。もし、これらのページで離脱率を下げることを目的にした改善施策を考えているようでしたら、優先度を下げても良いと言えます。

購入完了画面・フォームの送信完了画面

ECサイトに来ているお客様は、商品を購入することが目的なので目的が達成された後に見る「購入完了画面」は離脱率が高くなって当然です。問い合わせ画面なども同様です。

もし、フォーム送信完了後に会員登録などの「ユーザーにしてほしい行動」があればその導線を入れるなどの改善が考えられますが、そうでなければ離脱率が低くても気にする必要はありません。

他サイトへの誘導ページ

オウンドメディアやブログでよく見かけるページで、アフィリエイト記事や、他のサイトにあるキャンペーンページに遷移させることを目的に導線設置をしてあるページがあります。これらのページは、「他サイトへ遷移してしかるべき」なので離脱率が高い方が正常と言えます。

対象の他サイトページへ遷移したのか、それともブラウザを閉じたり、関係のないサイトへ離脱してしまったのか、判断がつきずらいという側面もありますので、心配な方は他サイトへの導線をクリック数をイベントトラッキング機能などで追えるようにしとくと良いでしょう。

電話ボタンがメインのページ

電話をコンバージョンとするサイトの場合は、スマホ版の重要なページに電話ボタンを大きく表示させたり、荷電を案内する専用ページを用意しているのではないでしょうか?そのページで電話ボタンを押した後にユーザーの大半はそのページをそのまま放置したり、他のサイトへ離脱します。なので、電話ボタンがメインのページは離脱率が高くても、そこまで問題視する必要がないと言えます。

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離脱率が高いと問題なページ

以下のようなページは他のページと比較して離脱率が高い場合、対策を考えた方が良いページと言えます。各パターンで離脱率が高い理由を仮説立てて、改善するための具体的な施策を進めていきましょう。

購入カート・フォームの入力&確認画面

ユーザーがもうすぐコンバージョン、というところまできているページにも関わらず、離脱率が高いのは問題だと考えましょう。また、これらのページの離脱率を改善するとコンバージョン率が上がりやすいので、まっさきにチェックすることをおすすめします。

カートやフォームの離脱原因は様々ですが、悩んでいるサイトが多いためにある程度パターン化された手法で対策が可能なので試してみましょう。

PV数が多いページ

PV数が多いページで離脱率が高いということは、つまり離脱数が多いページということになります。例えば、WEBサイト内の人気コンテンツや、検索エンジンから大量の流入があるページなどPV数上位のページを見直してみましょう。 これらのページは離脱率改善の施策を打つと1セッションあたりPV数が伸び、PV数を底上げするだけでなく、コンバージョン増加へ繋がる可能性もあります。

離脱率を下げる方法

離脱率の評価方法を理解し、離脱率の改善をすべきページを特定できたら、実際に離脱率を下げる施策を打って行きましょう。ここでは離脱率を下げるための方法をいくつかご紹介したいと思います。

EFO

カートやフォームの離脱率が高いうのは大きな問題です。これを解決するのがEFO(入力フォームの最適化)です。具体的には、フォーム内の項目削減や、送信ボタンのデザイン改善、エラー表示方法の改善などの手法があります。また、EFOに特化したツールなども多く売られておりますので、改善を進め方が分からない方は利用を検討してみて下さい。

内部リンクの強化

ユーザーがサイトから離脱する原因の1つに、「もうこれ以上見たいコンテンツがないから」というものがあります。離脱率が高いページを見て、そのコンテンツを見ている方が次に見たいと思うコンテンツの内部リンクがちゃんと貼られているか、確認してみてください。例えば、そのコンテンツの類似カテゴリのコンテンツを設置することによって離脱率が改善する例もあります。

内部リンクのデザイン改善

内部リンクは適切に設置されているのに離脱率が高い!という場合は、内部リンクのデザインを見直してみてください。例えば、記事への内部リンクであれば、そのサムネイル画像と合わせてどんな記事なのか分かりやすいリンクテキストになっているとユーザーが押しやすくなります。また、カートやフォームへのリンクのデザイン改善は直接CVR改善に繋がるのでおすすめです。

ページスピードの改善

近年、SEOの評価軸として注目されるようになったページスピードですが、離脱率を左右する重要な指標の1つでもあります。ユーザーがサイトを回遊する際にいちいちページのローディングに時間がかかっていたら、イライラして離脱をしてしまいます。

Googleが提供するPageSpeedInsightを利用すれば具体的な改善ポイントが明示されますので、それを見ながらコツコツと改善を進めてみて下さい。

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まとめ

離脱率の評価方法と改善方法はご理解いただけましたでしょうか?離脱率のロジックを正しく理解し、正しい評価方法をすればサイトの改善に貢献できます。実践してみたい!という方は最後にご紹介した離脱率の改善方法を出すことをゴールに、GoogleAnalyticsでご自身のサイトの離脱率をさっそくチェックしてみてください。

ヒトノテロゴ

執筆者:天野良香

株式会社ヒトノテのCMO兼グロースハッカー。データ分析をもとにしたCVRやUI/UX等のサイト改善が得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。