WEBマーケティング 2020.08.21

チャットボットツールの種類とおすすめツール10選

チャットボットは、近年デジタルマーケティングの世界で急速に普及をしています。

市場調査会社の株式会社アイ・ティ・アール(ITR)の2019年11月の発表によれば、チャットボット市場の2018年度の売上金額は24億1000万円で、前年度から倍増し、2022年度には100億円規模に拡大するとも言われています。
(参考)https://it.impress.co.jp/articles/-/18814

こうしたチャットボットを簡単に作ることができるのがチャットボットツールです。

自動の顧客対応機能を求めて、チャットボットツールの導入を検討する企業は多いですが、目的は既存顧客のリピート率向上や、新規顧客獲得、人件費削減など様々です。最近では目的や業種に応じて最適化されたチャットボットツールが続々と販売されていますので、どのツールを導入したらいいか迷ってしまう方も多いはずです。

ここではおすすめのチャットボットツールを10個について、その特徴や機能、価格などの比較をしています。できるだけ多くのジャンルからツールをピックアップしましたので、参考にしていただければと思います。

チャットボットツールとは

チャットボットツールとは、オンラインの「チャット」を通じてユーザーやカスタマーからの質問に対して自動応答してくれる「会話型のコンピューター自動応答プログラム」が制作できるツールのことをいいます。

カスタマーの質問に即時対応することは、企業にとって必須で重要な業務ですが、多くの企業がWebサイトを開設している今日では、24時間いつでも顧客に対応しビジネスチャンスを逃さないことが極めて重要になっています。

また、チャットボットの導入によって、コールセンターなどの人員やコストを削減できることも、多くの企業がチャットボットに注目する理由になっています。

これまでチャットボットは、プログラマーによって構築されていることがほとんどでしたが、最近では簡単なチャットボットツールにより、プログラマーやエンジニアでなくても、自由にシナリオを作成でき、また優れたAI機能によって高機能で自然な会話を行うことができる高度なチャットボットを構築できるツールも出てきています。
さらにWebサイトだけではなくLINEやFacebookなどのSNSとの連携や、様々な業種に特化された強みを持っているチャットボットツールなど、今後チャットボットツールへの注目は、一層高まっていくと思われます。

チャットボットツールの種類と特徴

ここでは、チャットボットツールを選ぶ際に理解しておきたい、ツールの種類と特徴について解説していきます。

AI搭載・非搭載チャットボットツールがある

チャットボットツールには、AIに対応しているもの(AI搭載)と、そうでないもの(AI非搭載)があります。AI非搭載ツールの場合、カスタマーから受けるあらゆる質問や要望をあらかじめ整理し、Q&Aの形式でシナリオを作り、全てのパターンに備えて用意しておく必要があります。

また、自然で臨機応変な対話や、気を効かせた言い回しは困難であり、人が回答を追加入力していかないと、学習も行われません。

それに対して、AI搭載のツールでは、チャットボット自体が、カスタマーの質問に合わせて会話を行う機能を持っており、また一つの質問に関連した別の質問であれば、自分で逆にカスタマーに質問を行って答を見つけていく機能や、学習してさらにスムーズに回答できるようになっていく機能など、会話システムとして成長していく能力があります。今日ではこのAI機能を搭載しているチャットボットツールが主流になってきています。

用途に特化したチャットボットツールがある

チャットボットツールにはAI搭載の有無以外にも特徴があります。例えばホテルや旅館など特定の業界におけるカスタマー対応に特化したり、製品のサポートデスク専門に高度化されているチャットボットツール、そして単に質問に応対するだけではなく、Web訪問者の動きやチャットボットと交わした会話の内容などから、広告やマーケティングの分析機能を備えているチャットボットツールの存在です。

自社サービスで最も求められているのはどのような機能なのか、この辺りも考慮してチャットボットツールを選ぶことが望ましいと思われます。

おすすめのチャットボットツール10選

ここでは、最新のチャットボットツールからおすすめのものを10個チョイスしてご紹介していきます。

hachidori (株式会社hachidori)

https://hachidori.io/

Hachiodoriはプログラミング不要で、マーケティングから業務効率化まで多用途で使えるチャットボットツールです。

幅広い用途のチャットボットを多様なプラットフォーム(LINE・WEB・Messenger・LINE WORKSなど)で開発可能で、機能を組み合わせれば、ミニアプリ、アンケート、push配信、予約、クイズなどを備えたチャットボット構築が可能です。

シナリオ作成はGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)対応の管理機能をブラウザで操作可能。プログラミングの知識がなくとも簡単に作成が可能です。またクエリー機能を使うと、BOTがカスタマーと行った会話の中から取得した情報を、そのカスタマー個別の情報として保存しシナリオの中で扱うこともできます。

●料金形態

「hachidori」の料金プランは5つ用意されており、使用したい目的に合わせて選択できます。「hachidori for business(ビジネス)」の場合、初期費用50,000円、月額30,000円程度〜となります。

kuzen(株式会社コンシェルジュ)

https://www.kuzen.io/

Kuzenはプログラミング不要のAIチャットボットツールです。カードを組み合わせるだけで、簡単にシナリオの作成・修正が可能です。

プログラム知識がない非エンジニアでも、シナリオを直感的な操作で簡単に作成し、動きをシミュレーターで確認、リアルタイムで反映できます。また、あらかじめ用意しておいたシナリオに沿って質問を進めるフロー型を使えば、質問を繰り返すことでより正確な回答へ導き「自然な日常会話の流れ」とすることが可能です。

データをダッシュボードでグラフ化し、必要な情報が揃ったレポート作成もできます。LINE公式アカウントと連携してLINEユーザーの行動履歴をリアルタイムに解析するKUZEN LINKも用意されています。

独自開発の自然言語処理エンジンを搭載しており、ユーザーからの様々な問い合わせの対応や自由入力時の言葉の揺らぎを吸収することもできます。

●料金形態

要望や利用する機能によって異なるので、基本的にはヒアリング後見積。

初期費用50,000円〜、月額100,000円〜

ReplAI(株式会社NTTドコモ・インターメディアプランニング株式会社)

https://repl-ai.jp/

Repl-AIは無料で始められるプログラミング不要のチャットボットツールです。NTTドコモが自然言語処理を担っており、シナリオ制作も容易なのが特徴です。

「しゃべってコンシェル」以来、対話APIや雑談APIなど、チャットボットを構成するうえで必要となる自然言語処理技術を持っていたNTTドコモの強みを生かし、「あいまい表現の認識」「過去の会話の記憶」「雑談機能で自然な会話を継続」などの機能を持つチャットボットが制作できます。

プログラミング不要で、直感的でわかりやすいシナリオ作成機能を持っており、ドラッグ&ドロップで対話の流れが作成できます。LINEやFacebookとも、プログラム知識なしで連携可能。Webへも簡単に組み込むことができ、特に公的機関や自治体サイトなどへの導入実績に強みを持ちます。

●料金形態

作成できるボット数やAP Iコール数に応じて、
Free(0円)     
Light(5,000円/月)      
Basic(10,000円/月)    
Enterprise(個別見積)から選択できます。

トリップAIコンシェルジェ(株式会社リクルートライフスタイル)

https://wwws.jalan.net/bs/tai/doc/lp/

トリップAIコンシェルジェは宿泊施設の声から生まれた問い合わせ対応チャットボットツールです。宿泊施設に代わって宿泊客からの問い合わせに答える賢いコンシェルジュのようなサービスとなっています。

トリップAIコンシェルジェは宿泊施設者向け問い合わせチャットボットツールの中でも広く利用されています。

宿泊施設に特化しているので多言語(5言語)にも対応しています。チャット形式で24時間、宿泊予約客に即時に自動で応答します。

提供者のリクルートライフスタイルは、旅行サイト「じゃらん.net」と旅行情報誌「じゃらん」などでの集客支援サービスの経験をベースに、宿泊施設から寄せられた「本来取り組むべき業務に時間や費用を投資できない」「このままでは疲弊し、宿泊業界の価値が低下してしまう」などの悩みに応えるために開発されました。

●料金形態

料金は宿泊施設の規模に連携。
50室以下 10,000 円
51~100室 20,000 円
101室以上 30,000 円

外国語応答(オプション) 5,000 円

AI-FAQボット(株式会社L is B)

https://faq-bot.ai/ja/

AI-FAQボットは社内・社外両方に使えるFAQ型のチャットボットです。繰り返される問い合わせやルーチンワークなどの業務負荷を軽減して課題解決をサポート。

在宅勤務を含むテレワークの導入企業が増えているなかで、会社から離れた場所で勤務する従業員からの問い合わせ応対の業務効率化を実現しています。事前学習無しで社内に蓄積されたFAQをExcelで登録すれば、簡単にWebブラウザやチャットツール(Teams、Slack、directなど)で利用できます。

AIを活用することで質問や回答に未登録の単語も自動学習し、2回目以降は、よりスムーズに回答にたどり着けます。分析ツールで問い合わせのランキングや利用傾向がわかります。

●料金形態

登録QA数(100問まで、500問まで、など)に応じた料金プラン提供。月額60,000円程度〜。アカウントごとの費用はかかリません。

チャットプラス(チャットプラス株式会社)

https://chatplus.jp/

チャットプラスは訪問者を優良顧客に変えることをゴールに置いたチャットボットツールです。Webサイトを誰が訪れ、どんなことをしているかがわかり、ユーザーとリアルタイムにコミュニケーションが可能になります。

有人対応も、チャットボット応対もできるサービスになっているのと、プログラミングの知識なしで、誰でも簡単にチャットボットを作れるのが特徴です。テキストやボタンだけでなく、スタンプ、フォーム受付、イメージマップ、動画など、表現できる内容は多彩です。

全APIを開放しており、訪問者情報、チャット情報、行動属性など、あらゆるデータを送受信可能で、システム連携も自在なのが魅力です。チャットやチケット、訪問の履歴、リード情報をAPI接続したり、お手持ちのメール配信システムやショッピングカード、SFA、CRM等と連携もできます。

●料金形態

1,500円/月から選べる。アカウント数、サイト数などに応じて170,000円/月まで5プラン。

mobi Agent(モビエージェント/モビルス株式会社)

https://mobilus.co.jp/agent/

mobi Agentはチャットボットによる自動応答から、 大規模チャットサポートセンター運用まで、要望に応じて柔軟に対応してくれます。SNSアプリからロボットまで、自由自在な顧客インターフェース設計ができるのも特徴です。

WEBサイトのチャット小窓の他、LINEやFacebook Messenger、iMessageからも問い合わせや申込み・手続きを受付可能です。Slack、LINE WORKS、そして、TeamsやSkypeなどMicrosoft Bot Frameworkが対応するツールとの連携もできます。

そのため年代、性別等の顧客プロファイルや、製品・サービス特性、マーケティングニーズに合わせた、自由な顧客インターフェース設計が可能です。

IBMワトソンやBEDORE、reply.ai、QA Engineなどの人工知能、OKBIZをはじめとしたFAQシステムと接続できます。バックエンドエンジンとの連携により、よくある質問への自動回答や資料請求等の定型手続きの自動受付を実現しています。SalesforceやInspirXなどのCRMシステムと連携させれば、既存の顧客ベータベース情報に基づいた個別接客・サポート対応も可能です。

●料金形態

初期費用100,000円、月額費用1ユーザーにつき12,000円から。LINEやFacebook等のSNS連携、Salesforce等のCRM連携、人工知能(AI)やFAQシステムとの接続による自動応答は、別途オプション料金。

FirstContact(株式会社バイタリフィ)

https://first-contact.jp/

FirstContactはサイトに手軽に設置できる多言語対応可能のAIチャットボットです。テキストに加えて画像や選択式の対話機能も搭載しています。

Webサービスを運営する企業に向けて、チャット、AIによる対話やプッシュ通知設定機能を提供するチャットサービスです。サイトに数行のコードを埋め込む事で、簡単に廉価で導入が可能なことに加え、LINEやFacebookとの連携やAIと有人のハイブリッド対応を想定した機能が充実しています。

コンタクトセンター/BPOサービスを提供しているNTTネクシアと連携しているため自動応答に有人対応を加えることできめ細やかな顧客サポートが可能です。IVR(音声認識)のソリューションとの連携を行い、ユーザーからの電話での問い合わせに対し、音声自動応答をすることもできます。

●料金形態

機能により
スタンダード(2,980円/月)
プレミアム(12,000円/月)
プロ(25,000円/月)

1ドメイン単位で課金。アカウント数に制限なし。LINE/Facebook連携はオプション。

ChatBook(株式会社チャットブック)

https://chatbook.ai/jp/

ChatBook はSNS広告からの流入に自動対応と顧客育成ができるチャットボットサービスです。チャットの離脱ポイント可視化や広告ごとのコンバージョン分析も可能です。

Facebook Messenger でチャットボットを使った見込み客を誘引し、 CRM と連携して営業活動へと繋げられるプラットフォームになっています。カスタマーサポートだけに特化したチャットボットと異なり、SNSから流入したリードを自動的に精査・管理することができます。

SNSなどの情報から対応すべきリードを自社アルゴリズムで精査して優先度をつけ、事前準備の時間を軽減します。これにより、顧客へのコンタクト先取得からアポイント獲得までの流れが短縮され、効率的な顧客獲得が実現可能になっています。米Salesforceから出資を受けています。

●料金形態

100,000円/月〜 詳細は個別見積。

サポートチャットボット(株式会社ユーザーローカル)

https://ai.userlocal.jp/

サポートチャットボットはユーザーサポート業務に特化したAIチャットボットツールです。独自開発のAIを活用して高品質な会話を実現しています。

60億件を超えるSNS上の会話データの分析に基づく、高度な自然言語処理技術と、テキスト解析の精度向上に特化した独自開発のAIを活用によって会話の質を上げてます。

ユーザーサポート業務に特化したAIチャットボットとして、低価格で提供しているにも関わらず、優先度が高い改善点を可視化する自動分析レポートをリアルタイムに管理画面で確認できるなど、運用担当者の負担を最小化する仕組みがしっかりと搭載されています。

サポートチャットボットとFAQシステムを連携してQ&Aデータを統合管理することが可能なので、Q&Aデータが整理されていなくても、問い合わせ履歴を自動分類してチャットボット用のデータを簡単に作成できるなどの特徴があります。

●料金形態

初期費用 50,000円
月額利用料 100,000円
※専任チームによる改善サポートが含まれる

ご紹介したツールの比較

今までご紹介したツールの比較表をまとめてみました。

ツール名 料金形態 特徴
Hachidori月額30,000円程度〜
※メッセージの送受信数やシナリオ数、Bot数による。
マーケティングから業務効率化まで多用途で使える。
Kuzen 月額100,000円〜
※ヒアリング後見積。
プログラミング不要のAIチャットボット。簡単にシナリオの作成・修正。
ReplAI 無料・月額5,000円/10,000円
※Bot数やAP Iコール数による
シナリオ制作容易。NTTドコモが自然言語処理を担っている。
トリップAIコンシェルジェ月額10,000円・20,000円・30,000円
※宿泊施設の室数による
宿泊施設に特化した賢いコンシェルジュサービス。
AI-FAQボット月額60,000円程度〜
※登録QA数による
問い合わせやルーチンワークなどの業務負荷を軽減。
チャットプラス月額1,500円〜170,000円
※アカウント数、サイト数などに応じて5プラン。
Webサイト訪問者を顧客に変えるチャットサポートツール。
mobi Agent月額12,000円/1ユーザー〜チャットボットから、 大規模チャットサポートセンター運用、ロボットやSNSまで対応。
FirstContact月額2,980円・12,000円・25,000円
※機能による
多言語対応可能。テキストに加えて画像や選択式の対話機能も搭載。
ChatBook100,000円/月〜
※詳細は個別見積
SNS経由の見込み顧客を誘導する顧客獲得システム。
サポートチャットボット月額100,000円〜
※専任チームによる改善サポートが含まれる
ユーザーサポート業務に特化。独自開発AIを活用した高品質な会話。

まとめ

企業のチャットボットツールへのニーズはますます高くなっていますが、ツールの高度化や多機能化に伴って、自社に最適なチャットボットツールを選ぶのが難しくなっています。

ここでは様々なジャンルから10個のチャットボットツールを取り上げて比較してみました。もちろんこれ以外にも多くのツールがありますが、AIの搭載の有無、固有の機能や業界への対応、料金などについて検討し、自社に最適のチャットボットツールを選んでいただきたいと思います。

ヒトノテロゴ

執筆者:天野良香

株式会社ヒトノテのCMO兼グロースハッカー。データ分析をもとにしたCVRやUI/UX等のサイト改善が得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。