サイト改善 / 制作 公開日: 2022.10.21 更新日: 2023.01.19

ホームページ改善にかかる費用と内訳を紹介!

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を制作してしばらく年月が経っていると、リニューアルを検討することもあるかと思います。サイト制作の技術は日進月歩で進化していますし、古いホームページのままでは機会損失も気になるところです。

この記事では実際にホームページの改善・リニューアルを行う際の費用相場作業工程について解説しています。自社サイトのリニューアルを考えている担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

【種類別】ホームページ改善費用の目安

ホームページの改善費用は、ホームページの種類によって異なります

さらにリニューアルの目的ページ数制作期間によっても費用が変動します。ここではホームページの種類ごとに、改善費用の目安について解説します。

コーポレートサイト

コーポレートサイトの改善・リニューアルを行う際は、目的によって費用相場が変わります

たとえばホームページのデザインが古い、レスポンシブ対応がされていないといったデザイン面が理由で、ホームページをリニューアルしたいというケースが多い傾向にあります。

デザイン変更を目的とした場合、ページ数や追加する機能がそれほど多くなければ、100万円以下の費用で対応できるケースが多いです。

集客を目的としてリニューアルを行うケースもあります。その場合、サイトのページ数によって費用が変わります。100ページ以上の中規模サイトとなるとホームページの分析や調査にも時間がかかるため、300万円を超える費用がかかる可能性が高いです。

一方で、ページ数が少ないサイトだと約100~200万円程度で対応可能な制作会社も多くあります。

ページ数によっては、100万円以下に収まるケースもあります。

ブランディングを目的として、コーポレートサイトのリニューアルを行うケースもあります。ブランディングは集客目的の場合と比べると、1ページあたりにかかるコストが割高になるのが特徴的。

通常のデザインリニューアルとは違い、1ページずつ非常に丁寧にデザインを行うため、30ページ程度のサイトで数100万円のリニューアル費用がかかることも珍しくありません。

目的ページ数制作期間初期費用
デザインのみリニューアル20~30ページ2~3ヶ月100万円以下
集客(SEO対策)100ページ以下3~4ヶ月100~300万円
集客(SEO対策)100ページ以上4~6ヶ月300万円以上
ブランディング30ページ以下3~4ヶ月100~300万円
ブランディング30ページ以上4~6ヶ月300万円以上

サービスサイト

サービスサイトをリニューアルする場合は、サイトを制作するだけでなく、事前の調査や効果改善施策の策定などに時間がかかるため納期も長くなることが考えられます。

目的ページ数制作期間費用相場
集客20ページ〜2~6ヶ月250万円〜

採用サイト

採用サイトは閲覧する求職者に向けて、自社を魅力的にアピールしなければなりません。大手企業の採用サイトは知名度があるため求職者も集まりやすいですが、中小企業の場合は採用効率を上げるために特徴的なサイトを作る必要があります。

採用サイトをリニューアルする際は単純な応募数を増やそうとするより、本命となるターゲット層だけにアピールする方が費用対効果が出しやすいでしょう。ただしその分ヒアリングや調査に時間がかかるため、リニューアル費用が高額になりやすいです。

目的ページ数制作期間費用相場
集客5~10ページ2~4ヶ月50~100万円

ポータルサイト

ポータルサイトの改善目的で多いのは、集客アップや売上増加です。

ポータルサイトを運用する上ではCVR改善、SEO、コンテンツ更新の質・量などが重要となっていきます。そのためショットでの費用よりも、どのくらいランニングコストをかけられるかどうかがポイントです。

目的ページ数制作期間費用相場
集客20ページ以上3~4ヶ月250万円以上

ECサイト

ECサイトのリニューアルを行う場合、現在利用しているカートのシステムを変更するか否かが重要なポイントです。既存のECカートを変更する場合はサイトの外観だけでなく、内部の管理画面も変更になるので一からホームページを作り直すのに近いくらいの費用がかかります。

一方でECカートをそのまま利用する場合はデザインのみのリニューアルとなるケースが多いです。

目的ページ数制作期間初期費用
ECカートの変更なし100ページ以下2~3ヶ月100万円以下
ECカートの変更なし100ページ以上3~4ヶ月100~500万円
ECカートの変更あり100ページ以下3~4ヶ月100~500万円
ECカートの変更あり100ページ以上3~6ヶ月100~1,000万円
フルスクラッチ4~8ヶ月500万円以上

オウンドメディア

オウンドメディアは、ページ数は多くてもリニューアルが必要なテンプレート数は少ないのが特徴です。デザインのみをリニューアルする場合、100ページを超えるオウンドメディアであっても実際にデザインが必要なページは10ページ程度ということもありえます。そうなると100万円程度のコストでリニューアルを行うことも可能です。

一方で集客のSEO戦略からサイトを見直したいとなると話は別。細かいサイト設計やキーワード調査が必要となるため、数百万という費用がかかります。

目的ページ数制作期間初期費用
デザインのみリニューアル10~15ページ2~3ヶ月100万円程度
集客の戦略からリニューアル100ページ以下3~4ヶ月100~300万円
集客の戦略からリニューアル100ページ以上4~6ヶ月300万円以上

【依頼先別】ホームページ改善費用の目安

ホームページ改善における費用相場は、依頼先の種類によっても変わります。ここでは大手制作会社・中小制作会社・フリーランスといった依頼先別にホームページ改善費用の目安について紹介します。

大手制作会社

大手のホームページ制作会社は、ホームページ改善に必要な様々な作業(SEOやコーディングなど)の依頼が可能な上に、デザイン力や技術力も高い水準を持っています。さらにホームページの制作だけでなくコンサルティングなど、上流工程も含めての発注にも対応しています。

大手制作会社に依頼する場合の費用相場は小規模のリニューアルであっても100万円以上となるケースが多いです。

中規模~大規模サイトになるとさらに金額が増えます。

大手制作会社に発注するメリットは、実績が豊富なことに加えて複数工程をまとめて依頼できる点があります。大手の制作会社に依頼すれば自社の作業負担は大幅に減るでしょう。

中小制作会社

中小規模のホームページ制作会社は大手ほど実績が豊富でない分、得意分野をアピールして特色を出している会社も多いです。デザインが得意、エンジニアが多く在籍し技術力に秀でている、医療分野のサイト制作に強みがあるなど、その特色は多種多様です。

リニューアルしたいホームページの種類や目的にマッチした会社が見つかれば、大手の制作会社に発注するより満足度の高い仕上がりが期待できるかもしれません。

デザインのみ、コーディングのみなど作業範囲を限定して発注できる場合もあるため、発注の仕方次第では大手制作会社より費用は少なめとなるでしょう。

フリーランス

フリーランスを使ってサイト作成してもらう最大のメリットはコスト面です。費用相場は個人によっても異なりますが、10ページ程度の簡易的なサイトの場合、15万程度~が目安となるでしょう。

ただしフリーランスを何人か採用する場合は自社でディレクションを行うかフリーのディレクターをアサインする必要があります。そのため、作業工数が膨大になったり、人をアサインする分結果的に高くついてしまう場合もあります。複数人の人材が必要な大掛かりな改修の場合は、企業に依頼する方が良いでしょう。

デザインだけ別会社に依頼する場合

ホームページの改善を行う際コーディングは社内で対応できる、または開発先は決まっているが、デザインだけ別会社に依頼したいという場合もあるでしょう。

デザインを別会社に依頼する場合はページの長さや構成の作り込み具合、写真・イラストなどの素材を提供できるかといった条件が費用に大きな影響を与えます。

相場としてはレスポンシブデザインのトップページ単体で10万円~。下層ページはトップページの半額程度となり、1ページにつき3~8万円といった場合が多いです。

ただし、デザイン力を売りにしている会社に頼む場合、上記目安金額よりも高くなる傾向がありますので注意が必要です。

SEOを別会社に依頼する場合

SEOではホームページの制作作業より前の調査・分析・施策設計といった領域を扱います。費用相場は会社によってピンキリで、大体月額で10~100万円。特に数百〜数千ページに及ぶ大規模サイトの場合は100万円以上の費用がかかることもあります。

ちなみにSEOは弊社でも承っております。SEOについて外注する際には、弊社への依頼もぜひご検討ください。

ホームページ改善費用の内訳を解説

ここからはホームページ改善費用の内訳について解説します。

特にディレクション業務費用やデバック費用など、見積書でよく見る品目について説明しています。ホームページ改善の見積りをする際には、ぜひ以下の項目をチェックしてみてください。

ディレクション業務費用

ホームページを改善するには、まず全体の進捗管理を行う必要があります。ディレクション業務費用とは簡単にいうと、クライアント側と制作会社側、全てのマネージメントにかかるコストのことです。

大きなプロジェクトほどディレクションの工数も多くなるため、ディレクション業務費用は「プロジェクトの10%」など、割合で算出されることが多くあります。業界内では10~30%が相場です。他にもディレクターの稼働日数によって人日ベースで算出することもあります。

デザイン費用

ホームページの改善を行う際は全ページ分、新たにデザインを作り直すのではなく、トップページやCVページなど、主要なページに絞って行われることが多いです。
リニューアルの場合は全面的にページデザインを見直します。

トップページ単体だと数万〜20万円、下層ページは数万円程度が費用相場です。PCサイズだけでなくスマホのページもデザインを依頼する場合は、別途で各ページの50~70%の金額が加算されます。

SEO費用

SEOとは検索エンジンの検索結果において、自社のホームページが上位に表示されるように行う対策のことを指します。

集客を主な目的としてサイトのリニューアルを行う場合は、SEO費用が最も重要となります。そしてSEOの費用は金額的にも大きな費用になりがちです。一方で制作会社によって、金額の差が出やすい項目でもあります。

ノウハウが詰まっている部分でもあり、いわゆる技術料のようなものです。SEOを行う場合の費用相場は大体50万円以上となります。

ただし既にある程度SEOが出来ていたり、サイトの規模が小さかったりする場合はサイト設計の工程もシンプルになるため、費用を抑えられる可能性もあります。

記事・コンテンツ制作費用

ホームページに掲載するコンテンツや記事の制作を発注先に依頼する場合には、コンテンツ制作の費用も発生します。

コンテンツ制作については1ページあたり数万円程度、記事制作については1本あたり3~5万円が相場です。ただし医療ジャンルの記事など専門性の高い分野の場合は1本あたり10万円以上の費用がかかることもあります。

またコンテンツの中には画像素材など、テキスト以外の要素も含まれます。社員の方などのプロフィール写真を掲載するために撮影を依頼した際には撮影費用もかかります。

撮影は通常、1日かけて行い数万円〜10万円程度が相場となります。

コーディング費用

デザインを元に、HTMLやCSSを使って実際にサイトの開発を行なっていく工程です。

コーディング費用はページ単価で計算されることが多いです。そのため基本的にはページ数が多ければ多いほど高額となります。大体1ページあたり約15,000円~が費用相場です。

数十ページ以上など作業量が多い場合には、ボリュームディスカウントをしてもらえる可能性もあります。またページにアニメーションをつけたり、複雑なレイアウトを採用したり、ホームページの作り込み次第でコーディング費用も変動します。

デバック費用

新しいホームページが出来上がったら、最後に正常に動作しているかどうかテストする必要があります。

デバックでは画面サイズが変わった時にレイアウトが崩れないか、OSやブラウザ固有のバグが発生していないかといった、細かい動作確認を行います。この工程は見積もりにインクルードされているケースと別途計算されるケースの2パターンあります。

ホームページ改善費用の計算方法

ホームページ改善費用の計算方法としては「ページ単価」と「工数単価」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットについて確認しておきましょう。

ページ単位で計算する

ページ単位で費用を計算する場合は、【ページ数×単価】で簡単に料金を算出できます。そのため改善費用がどれくらいかかるか把握することも容易です。

一方ページ単位で費用を算出してしまうと、作業内容が固定されるので急な内容変更などに対応しにくくなります。作業内容が変更になると、再見積もりとなるケースも多いです。

工数単位で計算する

こちらはディレクションやデザイン、機能開発など、工程ごとに単価を設定する方法です。複雑な計算方法となってしまうため、ページ単位で算出する場合と比べると分かりにくさはあるかもしれません。

しかし細かい要望を出すことが可能になるため、リニューアルの方向性が明確な場合はこちらの計算方法の方が向いていることも。

ホームページ改善の費用を抑える方法

最後にホームページ改善の費用を抑える方法について解説します。

ホームページ改善の費用を抑えるには、社内でしっかり事前準備を行っておくことが重要です。ここでは自社で用意できるものを活用する、相見積もりを取るといった方法をご紹介します。

目的に合わせた改善にする

ホームページ改善の費用を抑えるためには、リニューアルの目的を明確にすることがポイントです。サイト内の改善が必要な部分を洗い出し、無駄な工数を増やさないようにすることが大切です。

改善の目的がまとまっていないと、制作会社の提案に流されてしまったり、する必要のない大規模な開発を行ってしまうことも。まずは何のためにどの部分を改善するのか、明確に決めておくことをおすすめします。

相見積もりをとる

ホームページのリニューアル費用を抑えるには、相見積もりを取ることも有効な方法です。一社のみならず複数社に見積りを依頼することで、どこに発注するのがベストなのか十分に検討することができるでしょう。

自社で用意できるものを活用する

自社で素材を用意することでも、ホームページの改善費用を抑えることが可能です。素材の例としては写真や画像、動画、ロゴ、テキストなどが挙げられます。

作業の全てを一括で外注するのではなく、写真や文章を自分たちで用意したり、既存のコンテンツや素材を使い回したり、ロゴなどは別でクラウドソーシングに格安で依頼したりするなどして費用を抑えられます。

まとめ

サイトリニューアルは、自社のホームページをアピールするのに有効な手段です。現在の問題点を洗い出してリニューアルの目的を明確にすれば、ホームページ改善の効果を最大化できるでしょう。

またホームページ改善は弊社でも承っております。お困りの方はぜひご相談ください。

ヒトノテロゴ

執筆者:山本卓真

株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。中小企業から大企業まで様々な規模、業種のサイトのSEOに携わる。WEBマーケティングの広い知見と経験をもとにクライアントと伴走することが得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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