SEO 公開日: 2019.11.29 更新日: 2023.12.13

リスティング広告とSEOの違いは?メリット・デメリットと活用方法を解説

リスティングとSEO

SEOとリスティング広告は、どちらもGoogleやYahoo!といった検索エンジンで、何らかのキーワードで検索行動を起こしたユーザーを自社サイト等に集客するためのWebマーケティングの手法です。

どちらもWebの集客施策として、とても効果的な手法ですが、両者には特徴やメリットに違いがあり、その性質を理解した上で使い分けることが大切です。

本記事では、Webマーケティングの初心者に向けて、SEOとリスティング広告の違いや活用方法について解説します。

リスティング広告とは?

リスティングは「検索連動型広告」とも呼ばれており、検索エンジンの結果に連動して表示される広告です。検索結果ページに広告を表示できるため、購買意欲の高いキーワード検索結果ページに掲載できると、購買(成約)が期待できます。

広告出稿費用は、入札制のため都度変わります。1クリックに対して入札価格が決まり、クリックされた分だけ加算されていきます。自動加算されますが、上限予算を設定できるため「月にいくらまで」と決めて運用することが可能です。

リスティング広告のメリット

まずは、SEOと比較した際のリスティング広告のメリットについて理解して行きましょう。

少額の予算から始められる

リスティング広告には、最低の出稿額が決められていません。そのため、月に数万円といった低予算から広告を配信することができます。

費用は、基本的に広告を配信したいキーワードに応じてクリック単価が設定されています。これは「クリック課金制(PPC:Pay Per Click)」と呼ばれ、ユーザーが何回広告をクリックしたかによって費用が変動します。

掲載までに時間がかからない

リスティング広告は、配信するキーワードの設定や掲載する広告文・クリックの遷移先といった設定をすれば、すぐに配信ができる状況となります。

SEOの解説で後述しますが、SEO施策はコンテンツを制作し、Googleに評価を受けるまでに時間がかかるため、リスティング広告の方がスピード感をもって成果を出すことができます。

地域や曜日・時間帯でターゲティングができる

リスティング広告をはじめとするWeb広告の大きなメリットとして、広告を配信する地域や曜日・時間帯でターゲティングができる点です。

例えば、都内のマンションの広告を出したい場合、都内在住のユーザーのみに配信するといったことができます。また平日や休日の指定や時間帯でもターゲティングが可能なため、実店舗のビジネスにも役立てることができます。

リスティング広告のデメリット

広告を回し続けないとアクセスが止まってしまう

広告を止めたら、即アクセスが落ちる。そのため、リスティングから集客ができていた場合、広告を止めた瞬間に集客も止まります。自然発生するアクセスではないため、広告費を常にかけ続けないといけないという側面があります。

競合が増えるとクリック単価が上がる

広告表示するための最低単価はオークション形式で決まるため、人気があり競合の多いキーワードだと単価は高騰します。費用は「オークションで決まった単価 × クリック数」となります。
競合が増えるほど単価は上がり、よいキーワードで人を呼べば呼ぶほど、クリック数も上がり、費用が膨らんでいきます。

広告を避けるユーザーがいる

リスティング広告は、ユーザーが広告だと認識できるように「広告(スポンサー)」であることが検索結果の画面に表示されます。

インターネットを利用するユーザーの中には広告に嫌悪感を示すユーザーも一定数存在しており、それらのユーザーからクリックを期待することはできません。

認知拡大やブランディング施策には向いていない

リスティング広告は、特定のキーワードで検索してくるユーザーに向けた広告です。そのため、知りたいことや抱えている悩み・ニーズなどが顕在化している状態のユーザーに向けた広告施策ともいえます。

今まで商品やサービスを知らなかったユーザーや悩み自体を自覚していないユーザーに向けた広告施策としては不向きです。

認知拡大やブランディングでは、ディスプレイ広告やSNS広告といった年齢や性別・興味や関心でターゲティングを行う広告が適しています。

SEO(検索エンジン最適化)とは?

SEOはSearch Engine Optimizationの略称で、検索結果で上位に表示させる対策のことを指します。自然検索流入と呼ばれ検索エンジンから評価されたWEBページが検索結果の上位に表示されます。
リスティングと違い、広告費を払って表示させるものではなく、純粋に検索エンジンに評価されたサイトが表示されるため、努力次第でサイトへアクセスを呼び込むことができます。

SEOについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

SEOのメリット

中〜長期的に効果を持続できる

ユーザーにとって価値のあるコンテンツであれば、Googleから高い評価を得ることができ、安定的に上位表示をさせることが期待できます。

SEOはその性質上、一度上位表示を獲得した記事は大規模なGoogleのアップデート(順位変動)がない限りは、高い順位を保ち続ける傾向があるため、中長期にわたりアクセスを集めることができる。

一方でリスティング広告は、広告を出稿している期間のみ効果が出るため、継続的な集客はSEOの強みと言えるでしょう。

顕在層だけでなく潜在層にもアプローチできる

SEOはキーワードの選定方法によっては、ニーズがまだ顕在化していない「潜在層」にアプローチすることができます。

例えば、直近でマンションの購入を検討しているユーザーは「地域名 マンション」「マンション 価格」「地域名 マンション 3LDK」といったキーワードで検索を行います。

その一方で、「マンション 選び方」といったキーワードは、マンションを購入したいといったニーズはあるものの、直近での購買意欲自体はそこまで高くないユーザーが検索するキーワードです。 

 潜在的なニーズを持ったユーザーが検索するキーワードでSEOを行うことによって、将来的に顧客へとつながるユーザーにアプローチすることができます。

質の高いコンテンツであれば資産化する

一度制作した記事は、非公開にしない限り、半永久的に残ることになります。

当然、情報の最新性やユーザビリティを高めるために記事の更新自体は必要となりますが、検索するユーザーが求める質の高い記事である限り、記事が成果を出し続けることが期待できます。

ただし、SEOでよくありがちな勘違いとして、記事を作れば資産となるといった考えがあります。しかしこれは誤りで、あくまでもユーザーやGoogleに評価されるクオリティの高いものでなければなりません。

質の低い記事は、かえってサイト全体の評価を下げる負債となる可能性があることも留意しておきましょう。

SEOのデメリット

時間がかかる(すぐに結果がでない)

SEOは検索エンジンの特性から、評価されるまでに時間がかかる事が多いです。そのため、即結果が求められるプロジェクトには不向きです。

制御が難しい

アルゴリズム変動の影響を受けた場合、一度上がった順位が下がる時があります。また、意図したページではないページが上がるときがあり、リスティングよりも制御が難しくなります。

リスティングとSEOの比較表

ここまでリスティングとSEOのメリット・デメリットについて見てきました。
2つの違いがよく分かるように比較表を作成しましたので、ご参考にして下さい。

  リスティング SEO
即効性 高い 低い
持続性 高い 安い
信頼性 劣る 高い
コントロール 簡単 アルゴリズム変動の影響を受けやすい

リスティングがおすすめのサイト

短期的に結果が必要なサイトやプロジェクト

短期的に成果を上げないといけないサイトや事業はリスティングがおすすめです。SEOは時間がかかる場合が多いため、セールスキャンペーンなどの短期集中型サイトなどには向いていません。リスティングは早ければ数時間後には掲載が始まるため、短期型のサイトやプロジェクトの場合はリスティングがおすすめです。

キーワードの競合性が高い場合

また、SEOでいうビッグキーワードと呼ばれる競合性が非常に高いキーワードの場合は、リスティングの方がおすすめです。後発でSEOを行う場合、競合が強いといくら施策を打っても上がらない場合があります。 その場合は、入札すればすぐに掲載されるリスティングであれば、掲載はすぐにできます。
しかし、競合が多いキーワードはクリック単価が高騰しているため、予算が大きくないと難しいという側面もあります。 大きな予算が確保できていて、CPA(成果単価)が合うのであれば、リスティングでビッグキーワードを狙うのはありでしょう。

キーワードの選び方については、以下の記事で解説しています。

SEOがおすすめなサイト

競合が少ないキーワードを狙う場合

ターゲットとするキーワードの競合が少ない場合、競合が多いキーワードと比べて比較的効果が現れるのが早い傾向にあります。そのため競合があまりいないキーワードであれば、リスティングよりもSEOをまず試してみるのがおすすめです。すぐに順位が上がるようであれば対策する工数も少なくてすむため、労力を抑えられます。

長期的にサイトからの集客を安定させたいとき

SEOが成功し、様々なキーワードで上位表示できるようになると安定してアクセスを稼ぐことができます。費用をかけ続けることなくアクセスが流入するため集客が安定します。

リスティング広告とSEOを併用することでより成果が得られる場合も

本記事では、リスティング広告とSEOの違いについて解説しました。

リスティング広告とSEOでは、それぞれ異なったメリットを持っており、自社のマーケティング施策の目的や抱えている課題感などと照らし合わせて最適な手法を選択することが大切です。

またどちらか一方の施策だけに頼らずに併用することも、手段の一つです。例えば、SEOの成果を出すために比較的時間がかかるというデメリットを補うために、戦略的に施策の開始当初はリスティング広告に大きな予算を投下しつつ自社サイトのSEO評価が高まるのを待つといったことも効果的でしょう。

また成果につながりやすい特定のキーワードでは、クリック単価が高騰するためリスティング広告では費用対効果を得にくいケースもあります。そのようなキーワードに関しては、SEOを強化するといった戦略が取られることもあります。

いづれにしても、リスティング広告とSEOのメリット・デメリットを理解した上で、自社にとって最高の結果が出るようなマーケティング施策を行っていきましょう。弊社では、SEOを軸にお客様のビジネスゴールの達成を目的にSEOコンサルティングを実施しています。無料のオンライン相談を開催していますので、SEO施策に興味がある企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ヒトノテロゴ

執筆者:山本卓真

株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。事業会社でのWEBマーケティングの広い知見と経験をもとにクライアントと伴走することが得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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