SEO 2021.02.03

Googleのコアアルゴリズムアップデートに対する理解を深めて、検索順位を上げよう!

コアアルゴリズムアップデート

SEOに携わっている方にとって、Googleのコアアルゴリズムアップデートによって検索順位が大きく変動することは周知の事実であり、常に気になるテーマかと思います。

コアアルゴリズムアップデートについて正しく理解して対策ができていないがために、急激な順位下落の憂き目にあってしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、コアアルゴリズムアップデートの概要や、これまでの背景、対策や考え方をご紹介します。

コアアルゴリズムアップデートとは

コアアルゴリズムアップデートとは、Google検索エンジンの中核をなす検索アルゴリズムのアップデート(改変・改良)で、特に広範囲で影響の大きいものを指します。

検索エンジンが検索結果を抽出し、順位付けする仕組みのことを「検索アルゴリズム」と呼びます。このアルゴリズムがアップデートされるという事はその順位付けの評価方法や基準が変化することとなり、アップデート内容やそのサイトのコンテンツによっては大幅な順位変動を起こしアクセス数が減少してしまう危険性すらあります。

その為、コアアルゴリズムアップデートはWEBマーケティング担当者の誰もが注目する関心事となっています。

コアアルゴリズムアップデートを事前に知る方法

検索結果に大きな影響を及ぼすかもしれないコアアルゴリズムアップデート。これを事前に知ることは出来ないのでしょうか?

実はGoogleが運営するTwitterアカウント「Google SearchLiaison(@searchliaison)」では、検索アルゴリズムがリリースされる時点にその情報を公開しています(Liaisonとは、連絡員という意味)。

以下は2020年12月に実施されたアップデートに関して、実際にTweetされた内容です。

引用元:@SearchLiaison / Twitter

このように、コアアルゴリズムアップデートによってどんな影響があるか、どんなことに気を付ければよいかという情報もあわせて配信してくれるため、順位変動が起こる前に情報を手に入れることが出来ます。

過去に実施された主な大規模アルゴリズムアップデート

検索結果の品質を向上するためのコアアルゴリズムアップデートは年間を通じて数回実施されていますが、中には今までなかった機能が実装され、検索順位に大きく影響するようなアルゴリズムのアップデートが存在します。

過去にあったコアアルゴリズムのアップデートで有名なものをご紹介します。アルゴリズムアップデートの歴史を知ることで、今のアルゴリズムに組み込まれている考え方や仕様を知ることができます。

ペンギンアップデート

実施期間:2012年4月~2016年9月

不正なWEBサイトからのリンク対策をした「ペンギンアップデート(Penguin update)」は2012年から2016年まで断続的に実施されました。ブラックハットSEOと呼ばれるような低品質なWEBサイトからの外部リンクを検出し、そのSEO評価を無効化し、またはペナルティを課す役割を担います。

ペンギンアップデート登場以前は、低品質のリンクであってもリンクボリューム(被リンクの総数)によって順位の操作をすることが可能でした。ペンギンアップデートは2012年4月の「Google Penguin 1.0」に始まり、2016年の「Google Penguin 4.0」においてコアアルゴリズムに内包されることになりました。

現在ではリンク構造はWEBサイトと外部からのリンク構造をリアルタイムに解析出来るようになっています。もし不自然なリンクが発覚しSEO評価を落としてしまっても、問題個所を修正すれば回復することが可能です。

パンダアップデート

実施期間:2011年2月~2015年7月

2011年当時に乱立していた低品質のページ群「コンテンツファーム」に対策して導入されたのが「パンダアップデート」です。

コンテンツファームとはユーザーにとって有益な情報を持たない低品質のページのことです。安易なリライトページやコピーコンテンツだけでなく、ワードサラダ、自動生成など人間の目で読んでも意味を成さないようなスパムページなどを指します。

現在では低品質ページや自動生成などのスパムページは検索結果上位にはほとんど見られなくなりました。パンダアップデートは2015年7月のGoogle Panda 4.2を最後に、2016年1月にコアアルゴリズムに組み込まれています。

モバイルフレンドリーアップデート

実施期間:2015年4月~2016年5月

モバイルフレンドリーアップデートとは、モバイルでの検索時においてモバイルに最適化したページを上位に表示させるようにしたアルゴリズムアップデートです。

従来のデスクトップ向けのSEO評価方法が根底から覆される可能性があったため、国際的にも衝撃的であり、海外では「Mobilegeddon(モバイルゲドン)」というあだ名が付けられたほどです。

世界中のSEO業者やWEBサイト運営者の多くがモバイルに注目することとなり、また多くのサイトがモバイル最適化ページを実装するという、SEOにおいても大きな転換期であったと言えます。

モバイルフレンドリーアップデートは2016年5月にさらに更新され、モバイルに最適化されたページの優位性がさらに強化されました。そして2018年のモバイルファーストインデックスへと繋がっていくことになります。

RankBrain(ランクブレイン)

実施時期:2015年春(公表は2015年10月)

RankBrainとは、AI技術(機械学習)を通じてユーザーの検索意図を推測し、より検索意図にあった検索結果を抽出できるようになりました。これは2013年9月のハミングバードアップデート(Hummingbird Update)にて導入された会話型検索やユーザーの検索意図の推測をさらに改良したものであると言えます。

このアップデートは従来の検索エンジンアルゴリズムを根底から覆すものでした。それまでのアルゴリズムでは検索キーワードを「文字列」として認識し、該当するキーワードを含むページを検索結果として表示していました。

しかしRankBrainは検索キーワードから「ユーザーが本当に検索したかったモノ(エンティティ)」を推測し、その「モノ」について言及されるページを抽出することを可能としました。

これは検索品質が向上しただけではありません。

日々多様化するユーザーの検索需要に対して、Googleは全ての検索語を検証できず、検索結果の向上すらできない状態でした。RankBrainの登場によりGoogleがまだ認識していない未知の検索キーワードであっても機械学習によって上質な検索結果を表示することが可能になり、非常に革新的だった言われています。

モバイルファーストインデックス

実施時期:2018年3月

当時モバイル向けの検索結果はあくまでPCサイトでのSEO評価が基準でした。そこから「モバイルを基準としたランキングアルゴリズム」に変更したのが、この「モバイルファーストインデックス(MFI:Mobile First Index)」です。

2015年からのモバイルフレンドリーアップデートによってSEOにおけるモバイルの重要性は高まったものの、レスポンシブページではなく、別途作成したモバイル専用ページや情報量の少ないモバイルページで対応するサイトも数多く存在しました。

しかし、モバイルファーストインデックスの実装により完全なモバイルページへの対応を余儀なくされ、現在ではモバイル中心のサイト構築が一般的になっています。

最新の情報ではモバイルファーストインデックスへの移行が完了し、デスクトップでしか表示できないコンテンツは2021年3月までにインデックスの対象外になってしまうとの発表がありました(2020年10月時点)。なお、デスクトップ向けデザインであってもモバイルで表示が可能なページは従来通りインデックスされます。

コアアルゴリズムアップデートの概要

ここまで過去に実施された主要なアルゴリズムアップデートを紹介しました。

実際にはここに取り上げているもの以外にも検索アルゴリズムの変更は頻繁に実施されており、Googleの公式発表では「ほぼ毎日、検索結果の改善の為の変更を行っている」とのこと。

なぜここまで頻繁なアップデートを行われるのでしょうか。

それを知るにはアップデートの背景を知ることが近道です。

アルゴリズムアップデートの背景と概要

Googleが検索結果をより改善するためにアルゴリズムアップデートを行うと前述しましたが、ではその「検索結果の改善」とはいったいどんなことを指すのでしょうか。

Googleの公式コンテンツではその理由を以下のように表現しています。

引用 we’re delivering on our mission to present relevant and authoritative content to searchers.

引用元:What webmasters should know about Google’s core updates

(日本語訳)

私たちは、関連性があり信頼できるコンテンツを検索者に提示するという使命を果たしている。

この言葉から、頻発するアルゴリズムアップデートには以下の理由があると考えられます。

①関連性が高く、よりユーザーの検索意図にマッチするページを表示する

Googleの検索アルゴリズムは今までも大きな進化を遂げてきましたが、それでも全ての検索クエリにたいして完ぺきな検索結果を表示で来ているわけではありません。Googleはその為に、検索アルゴリズムや200を超えるとされるランキング要因の重みづけを調整するなどして、よりよい検索結果を得られるように改良を続けていると考えられます。

②信頼性の低い検索結果を排除する

アップデートされ続けているアルゴリズムをもってしても、悪質サイトや低品質サイト、明確な権威や情報ソースに基づいていないサイト、広告を目的としたサイトが上位にランクインしてしまうことがあり、Googleはこれらの信頼性の低いサイトを排除しようとしています。これらのサイトはユーザーの検索意図に合致しないことが多く、またユーザーの不利益につながる可能性が考えらえるからです。

ブラックハットSEOを含め様々なテクニカルなSEOに対応するため、アルゴリズムがアップデートされています。

影響を受けやすい「YMYL」サイト

前述のアップデートに対する背景について考えると、実はアップデートの影響を受けやすい分野が存在します。これらのサイトは「YMYL」と呼ばれるページです。

YMYLは「Your Money or Your Life」という言葉の略語で、Googleのガイドラインでは以下のように定義されています。

引用文 Some types of pages or topics could potentially impact a person’s future happiness, health, financial stability, or safety. We call such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL.

引用元:searchqualityevaluatorguidelines.pdf

(日本語訳)

いくつかの分野のページまたはトピックは、その人の将来の幸福、健康、経済的安定、または安全に影響を与える可能性があります。

そのようなページを「Your Money or Your Life(あなたのお金または人生)」ページ、またはYMYLと呼びます。

以下のカテゴリーのページはYMYLに該当する可能性があります。

  • ニュースと時事問題(News and current events)
  • 公民、政府、法律(Civics, government, and law)
  • 財務:投資、税金、退職後の計画、ローン、銀行など(Finance)
  • ショッピング(Shopping)
  • 健康と安全(Health and safety)
  • 人々のグループ:人種または民族、宗教、障害、年齢、国籍、退役軍人の地位、性的指向など(Groups of people)
  • その他:人々の生活の大きな決定や重要な側面に関連:フィットネスと栄養、住居情報、大学の選択、就職など(Other)

ガイドラインの通り、これらのジャンルにおいて低品質ページがランキング上位に表示されることは、健康や安全性・経済的な不利益に関わる可能性が高いと言えます。その為、GoogleがこれらYMYLページに求めるページ品質水準は非常に高く設定され、その結果、アップデートのタイミングで順位変動を大きく受ける可能性があります。

コアアルゴリズムアップデートの対策

Googleがなぜ頻繁にアルゴリズムやその他の検索機能のアップデートを行っているのか、その背景などがおわかり頂けたかと思います。ではこれらのコアアルゴリズムアップデートへはどう対策すべきなのでしょうか。

Googleは公式コンテンツにおいて、コアアルゴリズムアップデートへの対策を以下のように提案しています。

引用文 We suggest focusing on ensuring you’re offering the best content you can. That’s what our algorithms seek to reward.

引用元:What webmasters should know about Google’s core updates

(日本語訳)

私たちは、あなた方が出来うる限り最高のコンテンツを提供できているか確認することに重点をおくことをお勧めします。それは、私たちのアルゴリズムが探し求めているものです。

Googleの求めることはアルゴリズムを通じて良質のコンテンツを抽出し、検索ユーザーによりよい検索結果を提示することです。つまりアルゴリズムアップデートに備えるためには「良質なコンテンツを作る」ことが最も近道だ、ということです。

ではさらに突き詰めて、Googleの求める「良質なコンテンツ」とはどんなものなのでしょう?Googleは公式コンテンツ「検索品質評価ガイドライン(Google’s Search Quality Raters Guidelines)」の中で品質の高いコンテンツの判断基準を以下のように例示しています。

▼ページ品質評価の最重要要因(Page Quality Rating: Most Important Factors)
  • ページの目的(ユーザーにとって有益かどうか)
  • 専門知識、信頼性、信頼性(E-A-T):重要な品質特性
  • メインコンテンツの品質と量
  • WEBサイトや製作者に関する情報
  • WEBサイトや製作者の評判(外部リンクなど)

これらの中でも「E-A-T」は最も注目されている項目です。次の項目で詳しく説明します。

「E-A-T」を意識して良質なコンテンツを制作する

「E-A-T」とは、Googleが品質の高いコンテンツの判断基準として考えている3つの要素「Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)」を表す言葉です。これら3つの要素は互いが密接に関係しており、専門性・権威性・信頼性をともに高めることが必要です。

ではこれらの3つの要素を高めるにはどのようにするべきなのでしょうか。それぞれの要素について、解説とともに施策例を紹介します。

Expertise(専門性)

「専門性」とは文字通りそのWEBサイトやページ・執筆者などの専門性や専門知識の度合いを指します。

WEBサイトにおいて専門性を端的に表すと「特定のジャンルに特化する」ことです。広く浅く様々なジャンルについての情報を掲載するのではなく、特定のジャンルの情報に絞って掲載したほうがGoogleによる「専門性」の評価が向上すると考えられます。

コンテンツ内容についても執筆者自身が専門知識をもって執筆したり、専門分野の権威の発言を引用するなどして、専門性の高い内容を書くと評価されやすくなります。

また専門性は執筆者や運営責任者にも当てはまります。もし執筆者がフリーライターであり、様々なメディアで様々な分野の記事を執筆していれば、専門家とは言えないでしょう。

専門性は、信頼性や権威性に大きく影響します。以下の施策例を参考に、専門性を高められるように心がけましょう。

▼専門性を高めるための施策例
  • WEBサイトのコンテンツやトピックスを、特定の関連分野に絞る。
  • 特定分野の執筆実績のあるライターに、執筆を依頼する。
  • 専門分野に属する企業や執筆者であれば、そのプロフィールや企業情報をサイトに掲載する。
  • 個人ブログやソーシャルメディアで、関連分野に絞った投稿を行う。
  • 信頼性や権威性の高いサイトから引用を行う。

Authoritativeness(権威性)

権威性とは、執筆者やWEBサイトがその分野において権威であるかという事です。例えば有資格者、その分野で第一人者といえるような人物・WEBサイトなどが挙げられます。他にも、その分野に詳しい個人ブログ運営者や愛好家、グルメであれば食べ歩きの著名人、ショッピングにおいてはその購入者なども含まれるケースもあります。

重要なことは、一般ユーザーがその人やサイトを見たとき権威を感じられるか、第三者から高い評価を受けているか、その発信された情報が信用できそうと感じられるか、ということです。

なお、YMYLの分野においては特に、医師や税理士など高い水準の権威性が求められます。

WEBマーケティング分野において具体的には

  • オンラインにおいて一定以上の高いレビューを得ている
  • 権威のあるメディアでの評価や、発言の引用をされている
  • その人物の権威や評判が、インターネット上でも確認できる
  • 特定分野のキーワードで高いアクセス数を獲得する

などの要素が挙げられます。

この通り権威性については一朝一夕で改善・向上することが非常に難しいと言えます。第三者や一般ユーザーに評価されるよう、高い品質のページを継続的に提供し続ける必要があります。

▼権威性を高めるための施策例
  • 特定分野の最新情報や既存の概念への新しい解釈など、該当分野の最新情報を掲載し、引用されやすいコンテンツを準備する
  • その業界に関する独自研究を行い、サイト上で発表する
  • 一般ユーザーには本来難しい専門知識を、入門レベルに意訳しSNSなどで紹介する
  • SNSやコメント欄などでその分野の有識者とコミュニケーションを取り、自社ページを紹介する
  • 企業や執筆者が現実世界での権威性がある場合、サイト上にプロフィールや企業情報を掲載する

Trustworthiness(信頼性)

信頼性とは、WEBサイトや執筆者、コンテンツの情報が信頼できるかどうか、という指標です。正しく事実に基づいており、またそう判断できる要素の有無が信頼性に影響します。

信頼性は以下のような要素で判定されると考えられます。

  • その人物やサイト運営団体が実在のものかどうか
  • その人物やサイトが第三者団体から資格や認可を受けているか
  • コンテンツ内容に誤りがないか、ウソの情報を掲載していないか
  • 参照している情報は確かなものか、一次ソースに近い情報を掲載しているか
  • サイトに誤字脱字や誤認した情報がないか
  • サイトの目的がユーザーにとって信頼に足るものか

例えば執筆者で言えば匿名者の投稿よりも顔が見えて氏名が分かっている人物の方が信頼されますし、著名人の意見や公的機関の情報はそれだけで信頼性が高いと考えられます。一般に、発信者の権威性が高い場合、その情報の信頼性が高いと言えます。

▼信頼性を高めるための施策
  • サイト内の誤字脱字を修正する
  • 掲載した情報が事実に基づいているか確認し、また情報の出所を明確にする
  • 運営者や執筆者の素性・プロフィールを掲載し、連絡先を公開する
  • ユーザーをだますようなコンテンツや広告、紛らわしいUIを撤去する
  • 引用する場合は公的機関や研究機関など、一般的に権威の高いサイトからの引用を行う

まとめ

WEBサイト運営者にとって、Googleのコアアルゴリズムアップデートは大きな関心ごとに一つです。しかしその背景には「検索ユーザーにとってより良い品質の検索結果を提供する」というGoogleの意図があり、運営者に求められるのは小手先の対応に頼るのではなく、品質の高いコンテンツを心がけることで、不意なランキング効果を防ぐことが出来ます。

今回特集したE-A-Tなどは最新のSEOにおいては非常に重要な概念です。しっかり内容を理解し、高品質なサイト作りにお役立てください。

ヒトノテロゴ

執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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