SEO 2020.07.07

スマホサイトにもSEOを! 具体的な施策と重要性を解説

Webサイトへの集客において、スマホサイト向けのSEOは重要な役割を占めるようになりました。PCが主流だった数年前とは異なり、現在では、スマホサイトこそがSEOの要と言っても過言ではありません。

ここでは、スマホSEOの重要性と、スマホサイトのSEOとして具体的にすべきこと、また、自社サイトがスマホ最適化されているかどうかを確認する方法について解説します。自社サイトのSEOに課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

スマホSEOはなぜ必要なのか

ご存知のとおりSEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。検索エンジンにWebページの内容を正しく評価してもらうために、外部施策や内部施策をおこない最適化することを言います。

現状、検索エンジンのシェアは世界的にGoogleが圧倒的に大きく、日本でもGoogleが8割近くのシェアを占めています。また、日本でGoogleに次ぐシェアを持つ検索エンジンはYahoo!Japanですが、Yahoo!Japanは、2010年よりGoogleの検索テクノロジーを採用しています。

つまり、SEO施策においてGoogleのアルゴリズムを意識した施策を行えば、日本における検索エンジン対策は十分だと言っても過言ではありません。

そのGoogleは近年、検索におけるスマホユーザーの体験を重視する傾向を強めてきました。Googleはスマホユーザーを重視し、スマホ用ページをインデックスし、検索評価対象とするモバイルファーストインデックスや、スマホユーザーにとって見やすく操作しやすいサイトを推奨するモバイルフレンドリーなどのガイドラインを発表しています。このようなGoogleの動きこそが、スマホSEOの重要性を物語っています。

具体的にどのような変化があったのか確認していきましょう。

スマホからの検索がPCからの検索を上回り多数派に

Googleは2015年5月に、AdWords公式ブログにおいて以下のように発言しています。

「In fact, more Google searches take place on mobile devices than on computers in 10 countries including the US and Japan.(事実として、アメリカや日本を含む10か国では、Google検索はPCよりもモバイルデバイスで多く行われています)」

Google Inside AdWords(https://adwords.googleblog.com/2015/05/building-for-next-moment.html

以前はWebサイトの閲覧といえばPCが主流でした。しかし2010年頃からスマホが普及し、それに伴ってインターネットの利用にスマホを使う人が増えてきました。

そして現在では、もはやPCで検索する人よりもスマホで検索する人の方が多くなっているのです。そのため、スマホSEOの対策をおろそかにしていては、半数以上の検索ユーザーに対してサイト流入機会を失うことになりかねません。

モバイルフレンドリーアップデートの実施

先ほど引用した公式ブログでの発言と同時期の2015年4月に、Googleは「モバイルフレンドリーアップデート」と呼ばれる検索アルゴリズムアップデートを実施しました。

このアップデートは、スマホなどモバイル端末での検索結果において、スマホで見やすく使いやすいページ(モバイルフレンドリーなページ)が上位表示されやすくなるというアルゴリズム変更でした。

つまり、モバイルフレンドリーアップデート以降、スマホに対応していないページはスマホで検索したときに上位表示されにくくなったのです。

モバイルファーストインデックスの導入

モバイルフレンドリーアップデートはスマホでの検索結果のみに影響し、PCでの検索結果には影響しないものでした。すなわち、Googleは従来どおりPCサイトを主としてインデックス登録し、検索順位の決定や表示を行っていたのです。

しかし、Googleのこの仕様は、過半数のユーザーがスマホで検索を行っているという実情にそぐわないものでした。そこでGoogleは、2016年より「モバイルファーストインデックス」の実験を開始し、2018年3月には本格的に導入したことを発表しました。

モバイルファーストインデックスとは、スマホサイトのページを主としてインデックス登録し、ページの評価や検索順位の決定、表示に利用するものです。Googleはこれ以降、従来のようにPC向けページを主として評価するのではなく、モバイル向けページを主として評価していくという方針に転換したというわけです。

スマホのSEOでやるべきこと

このようにモバイルファーストインデックスが導入されたことにより、スマホSEOは必要不可欠なものとなりました。従来PCサイト向けに行ってきたのと同等のSEO施策が、今後はスマホサイトに必要となったのです。

ここからは、スマホサイトのSEOとして実際にやるべき内容を確認していきましょう。

内部リンクの最適化

SEOにおいて内部リンクの最適化は、クローラビリティの向上に役立ちます。Googleクローラーが巡回しやすくなれば、ページ内容の正しい認識や評価につながるでしょう。また、内部リンクによりコンテンツの関連付けが適切に行われていれば、専門性や網羅性の高いサイトであると評価されやすくなるという利点もあります。

さらに、適切な内部リンクの設置は、ニーズに合わせて関連する情報にたどりやすくなることで、ユーザビリティの向上にもつながります。それに伴ってサイト滞在時間が長くなればユーザビリティが高いサイトとみなされ、検索順位を高める要因となりうるでしょう。

具体的な施策としては、グローバルナビゲーションやパンくずリスト、サイトマップを設置することと、関連する内容のページ同士をリンクすることが挙げられます。サイトマップは、ユーザー向けにHTMLファイルを作成・設置するだけでなく、XMLファイルを作成しGoogleに送信することも大切です。

コンテンツ(テキスト)要素の最適化

もともとPCサイトを主体として運用していた場合、スマホサイトは最小限の内容のものしか作っていないということもあるかもしれません。しかし「スマホサイトのコンテンツ数量がPCサイトに比べて明らかに少ない」「主要コンテンツがPCサイトにしかない」などといったケースでは、モバイルファーストインデックスによって順位低下のおそれがあります。

このような事態を防ぐには、レスポンシブデザインを導入し、単一のサイトをさまざまなデバイスで見られるようにするのが理想です。スマホサイトとPCサイトを別サイトとして運用する場合は、「スマホサイトとPCサイトのコンテンツ数や内容を同等にする」「特に主要コンテンツは必ずスマホサイトでも主要コンテンツと認識されるよう表示する」といった対応を行いましょう。

UIの最適化

UIがわかりやすく使いやすいかどうかは、ユーザーの直帰率や滞在時間、1セッションあたりの閲覧ページ数などに大きな影響を与えます。そしてこれらは検索順位を決定づける要因となるのです。

スマホサイトのUIについては、モバイルフレンドリーに最適化することが大切です。具体的には、スマホで問題なく利用できるよう、フォントサイズやコンテンツ幅、クリック要素の大きさや間隔などを調整しましょう。

サイトがモバイルフレンドリーに適したサイトであるかをGoogleが提供する下記サイトで診断することができます。

https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja

一度、自社のサイトがモバイルフレンドリーであるかどうかをテストしておくことをお勧めします。

ページ表示速度の改善

Googleは、ページの表示速度をモバイル検索順位決定の要因の一つとする「スピードアップデート」を2018年7月に導入しました。ページの読み込みに時間のかかるスマホサイトは、検索順位が低下するおそれがあるため、改善が必要です。

自社サイトの表示速度はGoogleが提供するツール「PageSpeed Insights(https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja)」や「Test My Site(https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/feature/testmysite/)」を使用して計測することができます。これらのツールでは改善すべき箇所についても提示してくれるので、提案にしたがって改善に取り組みましょう。

スマホサイト表示の高速化には、AMPを導入するのもおすすめです。

URL正規化

PC向けページとスマホ向けページを別々に作っている場合、URLの正規化をおこなうことが必要です。サイト内の複数ページに同一コンテンツがあるとページ評価が分散したり、重複コンテンツの多いサイトと見なされて検索順位が低下したりするおそれがあるためです。

この点に関してもレスポンシブデザインの導入が1つの改善策となりますが、PCサイトとスマホサイトを別々のURLで運用している場合、対応するコンテンツのURLをGoogleに正しく伝えるため関連付けを行いましょう。具体的にはPCサイトにrel=alternate要素、スマホサイトにrel=canonical要素を記述します。

※参考:https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-seo/separate-urls?hl=ja

自社サイトがスマホ対応か確認する方法

スマホSEOの重要性や必要な施策などは理解しているものの、具体的に何から手をつければ良いのかわからないという方も多いかもしれません。そのような場合、まずはモバイルフレンドリーテストを実施して、自社サイトの対応状況や課題を確認してみると良いでしょう。

モバイルフレンドリーテストの実施方法

「モバイルフレンドリーテスト(https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja)」とは、GoogleがWebマスター向けに提供しているモバイルユーザビリティのチェックツールです。

使い方はテストするページのURLを入力してボタンを押すだけ。数十秒待つと、その場でテスト結果が表示されます。

モバイルフレンドリーのチェック項目

モバイルフレンドリーテストの結果、ユーザビリティに問題が見つかった場合は具体的にどのような問題が検出されたのかが一覧で表示されます。主なエラーとして、以下のようなものが挙げられます。これらのエラーが見つかった場合はすみやかに改善に取り掛かりましょう。

テキストが小さすぎて読めない

フォントサイズが小さすぎて、ユーザーがピンチ操作による拡大などを行う必要がある場合に表示されるエラーです。適切なフォントサイズを設定しましょう。

ビューポートが設定されていません

ページにviewportプロパティが定義されておらず、ページサイズのスケーリング調整ができない場合に表示されるエラーです。headタグ内にmeta viewportタグを適切に記述しましょう。

クリックできる要素同士が近すぎます

リンクボタンなどのタップ要素同士が近すぎて、隣の要素を誤ってタップする可能性が高い場合に表示されるエラーです。タップ要素のサイズや間隔をスマホで問題なく使えるよう調節しましょう。

コンテンツの幅が画面の幅を超えています

スマホでページ内のテキストや画像を表示するために横スクロールが必要な場合に表示されるエラーです。絶対値ではなく相対的な幅の値を設定するなど、コンテンツのサイズをビューポートに合わせるようにしましょう。

まとめ

スマホSEOの重要性と、スマホサイトに必要な具体的なSEO施策、自社サイトがモバイルフレンドリーなサイトかどうかを確認する方法をご紹介しました。

自社サイトへの集客が伸びないとき、Web広告やSNSからの流入を検討するのも大切ですが、SEO施策の見直しを定期的に行うこともやはり欠かせません。現在のSEOにおいて特に重視しなければならないのはスマホ向けのSEOです。

早くからネット対応し、もともとPCサイトを先行して運用してきた企業ほど、スマホサイトのSEOは後手にまわりがちです。モバイルファーストになっている現状をしっかりと認識し、スマホ向けページにもしっかりとSEOを行っていきましょう。

ヒトノテロゴ

執筆者:山口ひかる

株式会社ヒトノテのディレクションを担当。自社オウンドメディア運営ノウハウを活用し、クライアントメディア向けのWEBコンテンツ制作や、WEBマーケティング全般の支援を行っています。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。