SEO 公開日: 2020.06.19 更新日: 2023.01.23

SEOの効果測定に便利!検索順位チェックなどおすすめツール10選

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サイトの検索順位が何位なのか、どのようなキーワードからサイトへアクセスがあるのかなど様々な視点でチェック出来るツールをご紹介します。

SEO効果を定点観測することで、施策の有効性を分析したり、改善点を考えることに役立ちます。

そもそもSEOとはこちらの記事で解説しています。
【2023年版】SEO対策とは?仕組みや施策、進め方などを徹底解説

①検索順位のチェックツール

SEOを行う上で、「このキーワードで検索上位を狙いたい」と言った、ターゲットキーワードを設定しているかと思います。上位表示したいWEBサイトの検索順位をチェックすることで、対策した施策の現況や順位変化が分かります。

検索順位はSEOにおける一次指標になります。流入やCVは変化していないけど順位が上下動していれば、のちのち流入やCVに影響が出てくる可能性があります。この検索順位を把握することで、「施策が効いているか」を見ることできたり、「大幅な順位下落が起こっていないか」をいち早く把握して対策に繋げることが可能になります。

それでは、検索順位チェックツールを見ていきましょう。

GRC

https://seopro.jp/grc/

GRCはデスクトップアプリ型の検索順位チェックツールです。ボタンひとつで設定したキーワードの順位を総チェックすることができます。

GRCを使用せず手作業でキーワードの検索順位を確認する場合、キーワードを一個ずつ確認する必要があり、手間も時間もかかります。

ツールの機能ついて

・キーワード順位を一括調査・表示

また、Google、Yahoo!、Bingの検索エンジンに対応しており、Googleモバイルの順位取得も可能です。

手作業で行うと時間がかかるキーワードの検索順位測定ですが、ボタン一つで現時点でのキーワードの順位、過去取得した順位の上下変動を一覧で見ることが出来ます。

・直近、過去の検索データをグラフ化

直近の検索順位だけを見ても狙ったキーワードが以前より、上がっているのか下がっているのか、把握しにくいものです。

グラフでわかりやすく表示されることで、例えば急激にキーワードの検索順位が上がっている場合、狙ったキーワードに対するコンテンツは、SEOが有効な状態、と判断することも出来ます。

急激に下がっているような場合は、アップデートもしくはWEBページがGoogleからペナルティを受けているかもしれない、などと予測を立て改善に繋げることが出来ます。

・検索上位100サイトの追跡機能

上位表示したいキーワードで競合している、上位100サイトの順位変動を追跡する機能です。競合WEBサイトの動向や、管理するWEBサイトと競合サイトとの比較に使うことができます。

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ツールの利用料金について

GRCは無料で利用できるツールですが無料版は、WEBサイトのURL登録が3個まで、検索順位を知りたいキーワード登録は10個までの制限があります。

有料版は、年額4,500円から使用可能で、登録URLは5個から、検索順位を知りたいキーワード登録を500個からプランに応じて利用することが出来ます。

Gyro-n SEO

https://www.gyro-n.com/seo/

Gyro-n SEOはクラウド型のキーワード順位測定ツールで、検索順位測定以外にも様々な機能を備え、幅広くSEOを行うことが出来るツールです。

ツールの機能ついて

・クラウド型の検索キーワード順位測定

クラウド型とは、インターネット上のサーバーを利用してツールを使う方法のことです。

上記でご紹介したGRCとの違いは、GRCではクリックしてからツールを起動、クリックして読み込みを行い、検索順位を調べます。

Gyro-n SEOでは設定したキーワードの検索順位を自動で取得してくれているので、ログインすれば常に最新の検索順位を見ることが出来ます。

・アカウント共有機能

管理するWEBサイトのSEOを、社内やチームなど複数人で検索順位変動や、競合サイトとの比較分析を行える便利な機能です。

・評価分散シグナル機能

評価されているキーワードでも、同じ順位のまま自社サイト内の別のWEBページに表示URLが変わっている場合があります。そういった時にURLが変わったことを確認出来る機能が評価分散シグナル機能で、掲載から外れたWEBページがどうして外れてしまったのか、SEOを練り直す材料になります。

ツールの利用料金について

無料版は、登録URLが1個まで、登録キーワードの上限が10個までと制限があります。

有料版は月額4,500円から、1個の登録URLで登録キーワードは40個からプランに応じて利用することが出来ます。

SEOチェキ

https://seocheki.net

SEOチェキは、簡易的にSEOの効果測定を無料で行うことが出来るサービスです。

検索順位チェックは3キーワードしか調べられません。また、定点観測する仕組みもないため一時的に1つ2つのキーワードの順位を調べる場合に使用する程度です。順位チェックを定期的に分析したい場合には不向きです。

②流入キーワードをチェックできるツール

サイトに流入してくるキーワードがどんなキーワードかを調べる目的は2つあります。

1つ目は、「新たな対策キーワードを考えるための参考にできる」という点です。

2つ目は、「意図したキーワードで検索流入が発生しているか」を調査します。

どんなキーワードで流入しているかを見ることで、意図せず流入してきたキーワードが見つかる場合があります。そういったキーワードを参考に、新たな対策キーワードを思いつくきっかけになることがあります。

また、2つ目の「意図したキーワードで検索流入が発生しているか」を調査することで、SEOのために行った施策が効いているか否かを判断することができます。

それでは、流入キーワードを調べるためのツールをご紹介いたします。

Googleサーチコンソール

https://search.google.com/search-console/welcome?hl=ja

どのような検索キーワードから自社サイトにアクセスがあるかを分析できるツールです。

また評価を得ているキーワードの順位や、そのキーワードによって検索結果に表示された数なども分かります。

ツールの機能ついて

どんなキーワードからWEBページへ流入しているのかを確認することが出来ます。

・WEBサイトのGoogle検索結果の順位を監視、管理

・インデックス登録やマイナス評価となる問題を検出する

インデックス登録とは、Googleのロボットが     WEBページを認識し、検索結果に載せるためのデータベースへWEBページを登録することで、これが正常に行われているかを調べることができます。

XMLサイトマップ送信機能を使い、インデックス登録を促すこともできます。

また、検索順位に影響するようなマイナス要素がないかを教えてくれる機能もあります。

ツールの利用料金について

Googleサーチコンソールは、無料で利用することができます。

③被リンクの増減をチェックできるツール

被リンクとは外部サイトから、自身のWEBサイトへリンクが貼られている状態のことです。

関連性の高いサイトや権威性の高いサイトからの被リンクは検索順位が上がる要因となりますので、チェックしてきおきたい項目の一つです。

Ahrefs(被リンクチェックツール)

https://ahrefs.jp/

Ahrefsは自社サイトと競合サイトの被リンクを分析、上位表示されているコンテンツを確認できるツールです。

ツールの機能ついて

・キーワードエクスプローラー機能

上位表示させたいキーワードで、管理するWEBサイトはもちろん、競合サイトの被リンクを調査する機能です。上質な被リンクが多いほどSEOでは有利です。

上位表示されているWEBサイトの被リンクが多い少ないを把握することで検索結果の上位表示の難易度を測ることができ、キーワードの選定に役立てることが出来ます。

ツールの利用料金について

月額99ドルから利用可能で、登録サイト5サイト500キーワードからプランに応じてご利用いただけます。7日間7ドルでトライアルが出来ます。

MOZ Link Explorer

https://moz.com/link-explorer

MOZ Link Explorerは自身のWEBサイト、競合サイトのドメインがどの程度の評価を得ているか確認することが出来るツールです。

ツールの機能ついて

・Domain Authorityでドメインの評価を知ることが出来る

Domain Authorityとは被リンクの数、被リンクの信頼性など150のシグナルを元に計算された指標です。

Domain AuthorityはGoogleのアルゴリズムを参考にした数値で、ドメインの評価を知ることが出来ます。

ドメインの評価が高評価ならSEOに有利な状態ということですが、競合サイトとの数値を比較することで、被リンク面において競合サイトより優れているか否かを調べることができます。

ツールの利用料金について

MOZ Link Explorerは月額99ドルから使用できます。

30日間のみ無料トライアル利用も可能です。

▼関連記事はこちら
良質な被リンクを増やす方法は?初心者にもわかりやすくSEOに有効な方法を紹介

④自然検索流入数をチェック

自然検索流入数を毎日チェックすることで、検索流入数が急激に増えたり減ったりした際に、検索順位の大きな変動(アルゴリズム変動)に気づくことができます。検索順位の上下動は常にありますが、急激なアップダウンがあった場合、何かしら大きな外的要因が考えられます。自然検索流入数をチェックしていることで、そういった外的影響にすぐ気づくことができるのです。

Googleアナリティクス(Organic Search)

http://www.google.co.jp/intl/ja/analytics/

Googleアナリティクスは、WEBサイトへどれだけアクセスがあったか、どういったユーザーがWEBサイトを訪れて、どのような行動を取ったかなどWEBサイトに訪れるユーザーについて分析することが出来るツールです。

ツールの機能ついて

・ユーザーレポート機能

WEBサイトに訪れたユーザー数の推移、ユーザーがどのようにWEBサイト内を移動したかを確認できる行動フローレポート、WEBサイトを見るときに使ったデバイスの種類など、ユーザーに関する様々なレポートを確認することができます。

その他にも様々な分析機能がありますが、ここで書くと長くなりすぎてしまいますので割愛致します。詳細を知りたい方は下記「GA4の設定方法について解説!導入方法からイベント設定まで紹介します」の記事をご参照ください。

ツールの利用料金について

WEBサイトに訪れるすべてのユーザーの操作を個別に1ヒットとして、1,000万ヒットまでレポートを受信することができ、ほとんどのWEBサイトで無料利用が可能です。

Similar Web(※自社以外の推定値)

https://www.similarwebcom/ja

Similar Webは、競合サイトのアクセス数やキーワード分析をすることが出来るツールです。

ツールの機能ついて

・管理するWEBサイト以外の競合サイト分析機能

競合サイトのユーザー訪問数、WEBページの平均滞在時間、平均ページビュー数、WEBページの直帰率など、競合サイトについてのあらゆるデータの分析が可能です。

またSNSからWEBサイトへの流入、自然検索経由と検索連動型広告経由の割合を確認することも出来ます。

ツールの利用料金について

Similar Webは無料で利用できます。

見ることが出来るデータ期間は1ヵ月前後、情報表示は上位5位まで行うことが出来ます。

有料版では使える機能が大幅に広がり、見積りを取ることで購入することが出来ます。

⑤アルゴリズム変動をチェック

年に数回行われるGoogleの大規模アップデートによるアルゴリズム変動を把握することで、自身のサイト順位に影響がないか確認することができます。また、アルゴリズム変動によって、どのようなサイトが評価されてどのようなサイトが評価を下げたのか知ることで、SEOを行う上での参考になります。

Panguin Tool

https://barracuda.digital/panguin-seo-tool/

Panguin Tool とはGoogleアルゴリズムアップデートが行われた際に、WEBサイトにどんな影響があったか確認出来るツールです。

ツールの機能ついて

・自社サイトのアクセス数とGoogleアルゴリズムアップデート時期の比較

Googleアナリティクスと連携し、WEBサイトのアクセス数の上限と、アップデートの時期を照らし合わせて確認することが出来ます。

アップデートは大きなものから小さなものまで、近年では頻繁に行われています。

過去のアップデートとWEBサイトのアクセス変動の関係性を判断し、SEOに役立てることが出来ます。

ツールの利用料金について

ユーザー登録を行えば、無料で利用することが出来ます。

namaz.jp

http://namaz.jp/

namaz.jpはインターネット全体の検索順位変動を全体、またはカテゴリー別に無料で確認できるWEBサイトです。

ツールの機能ついて

・1時間ごとに検索順位の変動幅を取得・更新

namaz.jpのWEBサイトへ訪れることで、インターネット全体の検索順位の変動をチェックすることが出来ます。

アップデートが行われた際にチェックすることで、自社サイトの影響と照らし合わせ、対策を取ることが出来ます。

ツールの利用料金について

無料で利用することが出来ます。

まとめ

様々な角度から、実際に行っているSEOの効果測定が出来るツールをご紹介しました。

大切なことは、効果測定から得た結果を分析しSEOに生かすことです。

例えば、検索上位表示したいキーワードで、ユーザーの流入が少ないということが測定ツールで判明すれば、キーワード自体を変えてみる、キーワードを増やしてみる、などの具体的な対策を行うことが出来ます。

日々試行錯誤されているSEO、コンテンツマーケティングのご担当者方々へ、ご紹介した効果測定ツールを活用するきっかけにして頂ければ幸いです。

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執筆者:山口ひかる

株式会社ヒトノテのディレクションを担当。自社オウンドメディア運営ノウハウを活用し、クライアントメディア向けのWEBコンテンツ制作や、WEBマーケティング全般の支援を行っています。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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