SEO 公開日: 2020.03.31 更新日: 2024.01.04

canonical(カノニカル)とは?正しく使い方を理解してSEOを強化しよう!

canonical

URLの正規化にはいくつかの方法がありますが、canonicalも有効な方法の一つです。今回は、聞いたことはあるけど実際にどのような役割を持っていてどのように記述をするべきかがあいまいになりがちな、canonicalに関して解説していきます。

canonicalは設定を間違えると検索エンジンから低評価を受けてしまうため、必ず注意点を理解しておきましょう。

初心者の方でもイメージしやすいように記述の具体例や使用時の注意点も併せて解説するので、今後のSEOの施策に盛り込んで検索順位アップにつなげていきましょう。

canonical(カノニカル)とは

canonical(カノニカル)とは、英語で「正規の」という意味を持ちます。WEB業界では「URLの正規化」をするために、canonicalは頻繁に利用されています。

例えば、コンテンツの内容が似ているがURLは異なるといったページが複数ある場合などにcanonicalを使いURLの正規化をして、検索エンジンに正規のURLを正しく伝えます。このURLの正規化をしないと似ているページが複数存在するとしてSEO評価がマイナスにされてしまうことがあります。

よく、canonicalは「canonicalタグ」と呼ばれていますが、厳密にいうと<link>タグの要素として設定するものですので、「canonicalタグ」といういい方は間違った使い方ということもここで併せて覚えておきましょう。

URLの正規化とは

サイト内に同じ内容のページや似通ったページが存在すると、検索エンジンからの評価が分散して、検索順位が落ちてしまいます。

そこで、検索エンジンに対して、どのページを評価してもらいたいのかを示す施策が「URLの正規化」です。

URLの正規化は、サイト内に重複したコンテンツがある場合には、必ず取り入れるべき施策です。

URLの正規化にはcanonicalだけでなく、301リダイレクトという方法もあります。それぞれ、使用するシーンが異なり使い分ける必要があると覚えてください。

canonica(カノニカル)lと301リダイレクトの違い

URLの正規化の方法であるcanonicalと301リダイレクトはそれぞれ役割が違うため、状況に合わせて使い分けるようにしましょう。

301リダイレクトは、あるページから指定したページへ転送することです。サイトやページをリニューアルした際に、旧URLにアクセスした人に新URLへ移動してもらうために設定されます。この時、旧ページの評価は新ページへ引き継がれます。

301リダイレクトを設定すると、旧ページは閲覧できなくなるため、必要な情報はすべて新ページに記載することが重要です。

canonicalは、旧ページから新ページへの転移ではなく、重複するページの評価を引き継ぐ役割があります。その他にも、301リダイレクトが設定できない場合やPCサイトやスマートフォンのサイトのURLが異なる場合などにも使用されます。canonicalを使用しても、重複するページは閲覧できる状態が保たれます。

canonical(カノニカル)が必要な理由

canonicalには重複したページの評価を指定したページに引き継ぐだけでなく、重複したコンテンツを解消する役割もあります。ここでは、なぜcanonicalを設定しなくてはならないのかについて詳しく解説します。

URLを正規化して評価分散を防ぐ

オリジナルのページとそれをテンプレートにしたページA・ページB・ページC…とページを作った際に、URLの正規化をしていない状態でそれぞれのページに被リンクがあるとページの評価が分散してしまいます。

こういった場合にcanonicalを正しく設定していると、canonicalを設定したページにSEOの評価を集約することができます。また、広告の効果測定などでURLにパラメータを付けた際や、意図せずパラメータがついたURLが複数発生してしまった場合のリスクヘッジにもなります。

重複コンテンツの解消

サイトを作っていく上で発生した重複ページは、コピーページやミラーページとも呼ばれています。この重複ページが複数あると検索エンジンはどれが重要なページか判断できなくなり、重要なページが重複ページとみなされ、インデックスされないという状態もおこりえます。

それを防ぐためにインデックスしてほしいページにcanonicalを設定しURLの正規化を実施することで、検索順位を決定する際に低評価を受けないようにすることが可能です。

自分のページがインデックスされているかわからない!そんな方はこちらの記事をご覧ください。
Googleインデックスの確認方法を解説!非表示の原因と対処法とは?

canonical(カノニカル)の書き方

canonicalの正しい書き方を理解しておきましょう。ここでは例を出しながら解説していくので、canonicalの設定ができていない方は、例をしっかり理解して実践してみましょう。

書き方の例として、ページA(https://seo-canonical.com)とページB(https://www.seo-canonical.com)があり、ページAを正規化したい場合、ページBのソースの<head>内に、<link rel=“canonical” href=“https://seo-canonical.com”>を設置します。

canonical(カノニカル)を使う場面

canonicalの重要性が理解できたら、ここからはどんな場合にcanonicalを使うべきかを事例と共に解説していきます。

ECサイトの商品ページ

ECサイトなどによく見られる、色などのバリエーションごとにURLが存在するケースがあります。この場合も表示上は同じ内容でもURLがバリエーション分だけ存在してしまうので、ECサイトで1つの商品にバリエーションが複数ある場合は注意して設定しましょう。

製品に色のバリエーションがある例

  • https://seo/product?color=red(赤色の製品)
  • https://seo/product?color=blue(青色の製品)

赤色の製品のページを正規URLにするのであれば、青色の製品ページに以下のようにcanonicalを設定します。

<link rel=”canonical” href=”https://seo/product?color=red“>

※こちらは必ずしも設置すべきという訳ではないので、「商品名×色」など検索ニーズがあればcanonicalは使いません。

モバイル用ページやAMPページが存在する場合

PC版とスマートフォン版でURLを分けているWEBサイトの場合、canonicalを設定する必要があります。検索順位を決める上で現在はスマートフォン版が優先となってきているのでスマートフォン版を正規化設定すると良いでしょう。

また、PC版とスマートフォン版の他にAMPページがある場合も、同様にcanonical設定を行います。

例えば、以下のように3種類のページがあったとします。

  • https://seo/canonical.html(PC版ページ)
  • https://m.seo/canonical.html(スマートフォン版ページ)
  • https://amp.seo/canonical.html(AMP版ページ)

このような場合、重複した内容のページが3つあるため、URLの正規化が必要です。

スマートフォン版ページを正規URLに設定するのであれば、PC版ページとAMP版ページのheadタグ内に以下のような記述をします。

<link rel=”canonical” href=”https://m.seo/canonical.html” />

また、検索エンジンに対してスマートフォン版以外にPC版のページがあると伝えるため、スマートフォン版のheadタグ内に以下の記述をします。

<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”https://seo/canonical.html” />

パラメータがつくケース(解析用のパラメータなど)

広告の効果測定をするためや、アフィリエイトを実施する際に解析用パラメータがついたURLが存在する場合などもcanonicalを設定する必要があります。

例えば、以下のように正規URLとパラメーター付きのURLがあったとします。

  • https://www.example.com/abc(正規URL)
  • https://www.example.com/abc?utm_source=example(パラメーター付き)

上記のURLでは「?utm_source=example」が、流入経路の情報など収集するためのパラメーターとなっています。

この2つのURLはどちらも内容は同じなので、重複ページとみなされないようにcanonicalを設定します。canonicalは、パラメーター付きURLのheadタグ内に以下のように記述します。

<link rel=”canonical” href=”https://www.example.com/abc”>

SSL化した場合(httpとhttps)

ドメインを取得した段階で、ページの内容が同じでもURLが違います。それはhttpとhttpsの違い、wwwのあり、なしの4通りです。表示されたページは同じでもURLは4通り存在してしまうので、こういった場合はcanonicalの設定をしましょう。

サイトをSSL化するとURLが「http」から「https」になります。SSL化は恒久的な転送が必要となるので、301リダイレクトを使用します。

レンタルサーバーの設定などにより301リダイレクトを設定できないのであれば、Javascriptやmeta refreshなどにより301リダイレクトと同じ処理をすることが可能です。

Javascriptとmeta refreshも使えないのであれば、最終的にcanonicalを使用することになります。canonicalを最後まで使用しないのは、確実に検索結果に反映されるわけでなく、Googleへの提案という位置付けのためです。

canonical(カノニカル)を書くときの注意点

canonicalを利用してURLの正規化を実施する際には、以下で解説する注意点を押さえておきましょう。ここでまとめている注意点を無視して設定してしまうと、逆に低評価の判断をもらってしまうことにもつながります。

相対URLで記述をする場合は注意が必要

canonicalで設定するURLを相対URLで記述する場合は注意が必要です。
相対URLとはURLをすべて書いてファイルを指定するのではなく相対的なURLでファイルを指定することをいいます。逆に絶対URLとはURLを全て書いてファイルを指定することを指します。

相対URL→../caninical.html
絶対URL→https://seo/caninical.html
相対URLの場合、指定するディレクトリを誤って登録しないように注意しましょう。

canonicalを設定する場合は絶対URLで設定することで間違いを起こさずに設定することができます。

絶対URLでの具体的な記述例は次の通りです。

  • <link rel=canonical href=“https://seo/canonical.html” />(絶対URLで正しく記述した例)
  • <link rel=canonical href=“seo/canonical.html” />(間違えて相対URLで記述した例)

間違えた記述では、検索エンジンのクローラーは「https://seo/seo/canonical.html」が正規URLだと認識してしまいます。

実際にはこのようなページは存在しないため、canonicalは無効とされます。

ただし、次のように記述すれば、相対URLでも正しく認識されます。

<link rel=canonical href=“canonical.html” />

絶対URLと相対URLのどちらでも、記述の手間はほとんど変わらないため、ミスを防ぐために絶対URLで記述するといいでしょう

head内に記述をする

canonicalを設定する際は、必ずHTMLの<head>~</head>内に記載しましょう。<body>タグの中に記載されている場合がありますがこれは間違いです。<head>内に記載されていないとGoogleのロボットが読み取ってくれなくなり効果が発揮できません。

リンク先は1つにする

canonicalで設定するリンクは必ず1つに絞りましょう。リンクを空にしていたり複数のリンクを記載したりしているとcanonicalの効果が発揮されません。

複数ページにまたがるコンテンツの1ページ目をリンク先に設定してしまう

複数のページにまたがるコンテンツがある場合、1ページ目をリンク先に設定してしまいがちですが、1ページ目と2ページ目は内容が異なるためこの設定は誤りです。複数にページが分かれる場合はrel=”prev”とrel=”next”タグを活用しましょう。

正規ページにも自己参照ページに向けたcanonicalの設定をする

canonicalを設定する上では、基本的に指定先となるページには記述の必要はありません。ですが自己参照といって指定先となるページにあえてcanonicalを設定することで評価分散を未然に防ぐことが可能となります。

サイト運営をしていると、正規URL以外のページに外部からリンクが貼られたり、意図せずにパラメーターが付与されることがあります。このような場合、検索エンジンが正規URLを正しく認識できない可能性があるため、自己参照canonicalを設定しておくと安心です。

自己参照canonicalを設定しておけば、正規URL以外の外部リンクやパラメーターが付与されても、正規URLに検索エンジンの評価をまとめられます。

正規URLのheadタグ内に、以下の記述をおこなえば設定は完了です。

<link rel=”canonical” href=”https://m.seo/canonical.html” />

自己参照canonicalは必須ではありませんが、意図せぬ事態で評価を分散させないためにも、設定しておくことを推奨します。

canonicalを正しく設定してSEOを強化しよう

この記事では、canonicalのSEOにおける重要性と記述方法、設定する上での注意事項を解説してきました。canonicalを正しく理解し正しく設定することで評価分散を防ぎ、Googleから正しい評価を受けることが可能となります。

今回紹介した注意点やどんなときに使えば効果的かをよく理解したうえで、あなたのウェブサイトに正しくcanonicalを設定していきましょう。

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執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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