SEO 2020.03.30

キーワードの洗い出しをスムーズに!キーワード掛け合わせに最適なツールを紹介

リスティング広告の運用、SEO施策にはキーワードの洗い出しが必要です。ただ、膨大な数のキーワードを洗い出し、最適なキーワードを探すのはとても手間がかかります。

そこで役立つのが、キーワード掛け合わせツールです。キーワードを入力するだけで掛け合わせが完了するため、効率的にキーワードの抽出ができます。

ただ、キーワードの掛け合わせツールはいくつか種類があり、それぞれ使い方や特徴が異なります。

そこでこの記事では、おすすめのキーワード掛け合わせツールを紹介したうえで、以下について紹介します。

・それぞれのツールの特徴
・使い方
・他のツールとの違い

画像を用いてわかりやすく紹介していますので、初心者の方でも安心して読み進められるはずです。

ぜひ明日からのリスティング広告・SEO施策運用の参考にしてみてください。

キーワードの掛け合わせとは

キーワードの掛け合わせとは、簡単にいうとキーワードを組み合わせることをいいます。

キーワードを組み合わせることで、ターゲットユーザーが検索し得るキーワードをおさえられるのがメリットです。コンバージョン率の向上をはじめとしたリスティング広告やSEO施策の費用対効果向上につながります。

でも、なぜキーワードの掛け合わせがリスティング広告やSEO施策に効果的なのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

そこでここでは、キーワードの掛け合わせがリスティング広告やSEO施策に効果的な理由と、掛け合わせの具体例を紹介します。

日本では複数の単語の組み合わせで検索される

キーワードの掛け合わせが必要なのは「日本では、ユーザーは複数の単語を組み合わせて検索をする場合が多いから」です。

例えば、都内に住んでいるスポーツジムに通いたいユーザーがいるとしましょう。

ユーザーが、どこのスポーツジムに通うのが良いか検索する場合「スポーツジム」と単体で検索するのは考えにくいですよね。

おそらく「スポーツジム 値段」や「スポーツジム 東京 おすすめ」と複数のワードで検索することが想定されます。

SEOやリスティング広告において、どんな検索キーワードがどれぐらい検索されるか、を把握することが非常に重要ですが、この複数の単語の組み合わせで検索数を把握することで、対策の優先順位や効果の見立てを正確に行うことが可能になります。

掛け合わせのキーワードで対策することでニーズの高いユーザーにリーチができる

キーワードを掛け合わせると、ニーズの高いユーザーにリーチできるというメリットもあります。

例えば「ジム おすすめ」というキーワードだけでは、ユーザーがどこの地域のジムを探しているのか推測できません。一方で「ジム おすすめ 東京」というキーワードでは、ユーザーが東京のジムを探していることが推測できますよね。

他にも、「旅行 関東」というキーワードよりも「旅行 関東 旅館」というキーワードの掛け合わせの方が、ユーザーのニーズがはっきりしているといえます。

以上から、キーワードを掛け合わせるということは「ニーズの高いユーザーにアプローチできる」ということになります。

さらに、ニーズの高いユーザーにアプローチできるということは、獲得数アップやCVRを高められるということにも繋がります。

なので、キーワードの掛け合わせがリスティング広告やSEO施策に効果的と言われているのです。

組み合わせの例

キーワードを掛け合わせる際、具体的にどのように掛け合わせれば良いかわからない方もいるのではないでしょうか。

そこでここではキーワードの掛け合わせの具体例を紹介します。

例えば、「整体」というメインワードを狙ってリスティング広告を出稿したり、SEO記事を書いたりする場合を考えてみましょう。

メインワード:整体
サブワード(関連キーワード):都内、比較

これらを掛け合わせすると、次のような結果になります。

・「整体 都内」
・「整体 比較」
・「整体 都内 比較」

このように、キーワードを掛け合わせをすると、ユーザーが検索するキーワードを広げることができます。

ただ、サブキーワードが増えれば増えるほど手作業で行うには膨大な時間がかかります。なので、キーワードの掛け合わせはツールを使って効率化する担当者が多いです。

ツールを使うことで、部分一致をはじめマッチタイプを工夫することもできます。その結果、成果につながりやすいキーワードを発見することも可能です。

キーワードを掛け合わせる便利なツール4選

ここでは、キーワードの掛け合わせに便利なツールを4つ紹介します。

それぞれのツールについて、

・特徴
・掛け合わせできるキーワード数
・使い方
・他のツールとの違い

これらを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

PPC Keyword Concatenation Tool

特徴

PPC Keyword Concatenation Toolは、英国検索エンジンマーケティング代理店FOUNDが提供しているキーワード掛け合わせツールです。ブラウザ内で全ての掛け合わせ処理ができるのが特徴で、機密性が高いキーワードの生成に役立ちます。

掛け合わせできるキーワード数

不明

使い方

①掛け合わせるキーワードの数を決める。

A、B、C、Dそれぞれの下のチェックボックスをクリックすることで、掛け合わせるキーワード群を1〜4個まで調整きます。

②画面上の窓にキーワードを入力する

メインキーワードから関連キーワードまでを、各窓に入力します。

③掛け合わせる順列・マッチタイプを選択する

マッチタイプは完全一致(Exact)、部分一致(Broad match)、フレーズ一致(Phrase)、絞り込み一致(Modified broad match)いずれかを選択できます。

必要に応じて順列(Output permutations)も選択しましょう。

④「CONCATENATE」をクリックし、結果を表示

以上で、PPC Keyword Concatenation Toolでのキーワード掛け合わせは完了です。「WITH LABELS」をクリックすることで、ラベルを付与することもできます。(376)

他のツールと違うところ

PPC Keyword Concatenation Toolが他のキーワード掛け合わせツールと比べて優れている点を以下に整理しました。

・掛け合わせパターンやキーワードのマッチタイプの指定ができる
・出力時のフラグ付与ができる
・キーワード群を入れ替えられる

使いやすいため初心者にも向いているツールです。

KARABINER

特徴

KARABINERはキーワード掛けあわせツールの中でも知名度が高いツールです。画面上の窓にキーワードを入れ「Gen」ボタンを押すと、掛けあわせ結果が表示されます。

生成後は「Select All」または「Copy All」をクリックすると、使用するファイルに貼付けることができるのも魅力。最大5つのキーワードで掛け合わせることが可能です。(168)

掛け合わせできるキーワード数

5つの掛け合わせキーワード群に対して、それぞれ100個ずつ入力することができます。(22)

使い方

①キーワードの掛け合わせ数を決める。

デフォルトでは、3つのキーワード群が表示されていますが、「▶︎」をクリックすることで、5つまでキーワード群を増やせます。

②画面上の窓にキーワードを入力する

ちなみに、「Intro+」をクリックすることで、そのキーワード群の除外キーワードを生成することも可能です。

③掛け合わせる順列・マッチタイプを選択する

All Permutationをクリックすると、全ての組み合わせが表示されます。また、マッチタイプは「Wrap」の種類を変更することで、部分一致(Non)、フレーズ一致(“ ”)、完全一致([ ])が選択可能です。

④「Gen」をクリックし、結果を表示

他のツールと違うところ

KARABINERが他のツールと違うのは、操作性に優れている点です。英語表記ではあるものの、初心者でも使いやすいとして知名度が高いツールでもあります、業務で活用するユーザーが多いのも特徴です。

SEM Cafe

特徴

「SEMカフェ」が提供しているキーワード掛け合わせツールです。掛け合わせられるキーワード群は3つでマッチタイプや順列の選択も可能な国産ツールです。

掛け合わせできるキーワード数

不明

使い方

①1行目に挿入する文字列と、広告のキャンペーン名・グループ名を入力する

広告のキャンペーン名・グループ名を入力しておくと、インポート用のCSVに簡単に貼り付けられるため、とても便利です。

②画面上の窓にキーワードを入力する

この段階で「+をつける」をクリックすると、除外キーワードを作成することができます。

③マッチタイプを選択する

部分一致、フレーズ一致、完全一致を選択できます。結果表示時に「[ ]」や「“ ”」をつけたい場合は、「[ ]」または「“ ”」にチェックを入れましょう。

④掛け合わせる順列を決めて「実行」をクリック

「順序入れ替えあり」をクリックすると、全通りの掛け合わせが結果に表示されます。「実行」をクリックし結果を表示させましょう。

他のツールと違うところ

国産ツールのため、英語が苦手な方でも簡単に使えるのが最大の特徴です。

また、広告のキャンペーン名・グループ名・キーワード・マッチタイプが出力できるのも魅力。そのままコピー&ペーストするだけで入稿ができます。

リスティング広告のキーワード入稿の手間を省きたい方におすすめです。

Lisket

特徴

株式会社カルテットコミュニケーションズが提供するリスティング広告運用支援ツール「Lisket」にも、キーワード掛けあわせ機能が備わっています。

最大の特徴は、キーワードを入れるとリアルタイムで結果が出力されることです。また、インポート後の使い勝手にも配慮し、特殊記号にも対応しています。

掛け合わせできるキーワード数

上限はありません。ただし、大量のキーワードを入力すると処理が重くなる場合があります。

使い方

①画面上の窓にキーワードを入力する

まずは、画面上の窓にキーワードを入力します。キーワード群は3つまでです。他のツールと異なりこの時点で、掛け合わせ結果が反映されます。

また、地域キーワード専用のキーワード群があるのも特徴です。それぞれの地域の駅名や、地名を掛け合わせることもできます。

②逆順掛け合わせの有無、マッチタイプを選択

あとは逆順掛け合わせの有無、マッチタイプを選択するだけで希望通りの結果が表示されます。

他のツールと違うところ

他のツールとは異なり、その都度ボタンをクリックしなくても、リアルタイムで結果が表示されます。

また、Yahoo!プロモーション広告、Google広告、Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、Indeed広告とAPIで連携しているのも魅力です。

グラフ入りのレポートExcelを全自動で作成できます。さらに掛け合わせ結果をそれぞれ保存もしておけるため、業務を効率化したい方におすすめのツールです。

ツール以外に掛け合わせをする方法

キーワードの掛け合わせは、エクセルやアクセスでもできます。特に普段からエクセルやアクセスを使用している方におすすめの方法です。

そこでここでは、エクセル、アクセスを使ったキーワードの掛け合わせ方法の特徴を紹介します。

エクセルを使う

特徴

エクセルを使ってキーワードの掛け合わせをする場合は、CONCATENATE(コンカテネイト)関数を使用します。普段からエクセルを使い慣れている方におすすめのキーワード掛け合わせ方法です。

掛け合わせできるキーワード数

CONCATENATE関数の場合、最大255個の文字列を1つの文字列に結合できる

使い方

<2語の掛け合わせをする場合>

例えば、
<キーワードリスト 1>
東京、大阪、京都、沖縄、北海道
<キーワードリスト 2>
旅行、長期滞在、移住、引っ越し、格安旅行、旅行情報

これらを、それぞれ掛け合わせて複合キーワードを作りたいとします。

その場合は次の手順でキーワードの掛け合わせが可能です。
①1の行にキーワードリスト1を並べる
②同様に、Aの列にキーワードリスト2を並べる
③CONCATENATEという計算式を使い、次のように入力し「OK」をクリック
・文字列1には最初に記載したいセルを入力
・文字列2には「” “」を入力
・文字列3には最後に記載したいセルを入力

ひとつのセルに計算式が入ったら、セルの右下をドラッグして掛け合わせ完了です。

<3語の掛け合わせをする場合>

ちなみに3語の掛け合わせをする場合は、こちらのページが参考になるためぜひ参考にしてみてください。

3つ以上の複合キーワードを簡単に作成する方法

他のツールと違うところ

他のツールを使うにはブラウザや、サービスを利用するケースが一般的です。一方エクセルであればローカル環境で作成することができます。「ネット上に大事なキーワードを表示させるのは抵抗がある」という方におすすめです。

Microsoft Accessを使う

特徴

エクセルでのキーワード掛け合わせは、キーワード数の上限があったり、掛け合わせた後の工程が面倒だったりします。そこで活躍するのがアクセスです。

アクセスなら、キーワード数に制限はなく、キーワード数が増えても作業工数は変わらないため、より効率的にキーワードの掛け合わせが可能です。

掛け合わせできるキーワード数

無制限

使い方

①掛け合わせごとにテーブルを作る
掛け合わせたいキーワード群の数だけテーブルを作成しましょう。

例えば、地名・接骨院・補足系(安い)とそれぞれテーブルを作れば、次のような掛け合わせが可能です。

「東京 骨継ぎ おすすめ」
「大阪 接骨院 安い」
「大阪 整骨院 人気」

②クエリを作る
クエリを作るとは、「掛け合わせる際の命令文を作る」という意味です。

「作成」→「クエリデザイン」をクリックし、テーブル一覧が表示されたら、全てのテーブルを「追加」します。

テーブルとフィールド一覧が表示されたら、それぞれのフィールドをドラッグして並べます。

③実行する
あとは「実行」ボタンをクリックすれば、キーワードの掛け合わせができます。

他のツールと違うところ

アクセスはエクセルで掛け合わせをするよりも次の3点で長けています。

①キーワード数や掛け合わせ数の制限が無い
②掛けあわせた後のキーワードの並び替えが不要
③3語の掛け合わせはもちろん、2語の掛け合わせも同時に作れる

エクセルよりもスムーズに掛け合わせができるため、普段からアクセスを使い慣れている方は、アクセスでキーワードの掛け合わせをしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

リスティング広告の運用や、SEO施策の運用などマーケティング活動にはキーワード作成が欠かせません。

ただ、キーワード数によっては、キーワード作成には時間がかかります。そこでキーワード掛け合わせツールを使用することで、大幅な業務時間の短縮につながります。

さらに、ターゲットユーザーが検索しうるキーワードを網羅できるため、より成果をあげられる可能性も高くなります。

今回紹介したツールは全て無料で利用できますので、ぜひ活用してみてください。

ヒトノテロゴ

執筆者:山本卓真

株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。事業会社でのWEBマーケティングの広い知見と経験をもとにクライアントと伴走することが得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。