SEO 公開日: 2023.05.15 更新日: 2024.03.26

BingのSEOの重要性とは?対策ポイントやGoogleとの違いを解説

Bingは、Microsoftが提供している検索エンジンで、Googleに次いで世界2位のシェアを誇っています。

Bingは、GPT4を導入したAi Chatbotで注目を集めており、検索エンジンとしての需要も増えていくことが期待されています。検索エンジンとしての需要増加は、同時にSEOを考える必要があることを意味します。

本記事では、BingのSEOの重要性やポイントを紹介します。また、Googleとの検索結果の違いにも言及するため、参考にしてください。

Bingとは?

そもそも、「Bing」とはいったいどのような検索エンジンなのでしょうか。
2010年7月に日本版がリリースされており、Windowsの標準ブラウザ「Microsoft Edge」のデフォルトの検索エンジンに設定されているため、見たことがある方や、使ったことがある方も多いのではないでしょうか。

検索からユーザーの「したいこと・やりたいこと」を把握することで、最適な検索結果を表示する、という事をコンセプトにしています。ただ単にユーザーが知りたい情報を提供するだけでなく、ユーザーが「したいこと」を把握したうえで情報を返すことを重視しています。

検索結果画面では、一般的なウェブサイトに加え、関連キーワードやニュース・動画・画像などの検索結果を表示するような仕組みになっています。それらの情報の重要度も推測したうえで、検索ニーズの高いと思われる情報は上位に表示し、ユーザーの意思決定を支援する仕組みがBingの特徴です。

BingのSEOの重要性

「結局GoogleだけSEOを行っておけば良いのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。検索エンジンとしてはGoogleが世界でも日本でもトップのシェアを誇っており、SEO対策の重要性が高いことはたしかでしょう。

しかし、Bingは世界的にはGoogleに次ぐ2番目の検索エンジン、国内ではYahoo!に次いで3番目のシェアを誇る検索エンジンです。

たとえば、世界の検索エンジンのシェア率を確認してみると、Googleが1位で「81.93%」、Bingが2位で「7.3%」となっています。

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日本国内のシェアを見ると、Googleが総合1位で「75.15%」、Yahoo!が2位で「14.38%」、Bingが3位で「6.97%」となっています。

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国内の7%程度であるため重要度が低いとも考えられますが、実はBingのシェアは2017年には4%程度しかなかったため、需要が高まっていることが分かります。
最近ではAI Chatbotの導入で注目されているのも、Bingの需要が高まるのではないかと考えられている要因です。
こうした事情をふまえると、やはりBingでのSEOをおろそかにすべきではありません。

BingとGoogleの検索結果に違いはあるのか

BingとGoogleの検索結果の違いを確認してみましょう。以下は、GoogleとBingのそれぞれで「Bingとは」で検索をかけた際の検索結果画面です。

Google

Bing

Googleは検索結果の他に、「他の人はこちらも質問」という情報を表示しており、ユーザー知りたい情報へたどり着けるような設計になっています。一方で、Bingは多くのページのURLを表示しています。Bingは、検索ニーズの高いページを複数上位に表示させ、ユーザーの悩みを解消するような仕組みとなっていることが分かります。

また、Bingでは関連するニュースも表示されていますが、これは直近でBingに導入されたAI Chatbotが注目を集めているため、検索ニーズが高いと判断して検索結果に表示されていると考えられます。GoogleでもBingでも、基本的には同じような結果が表示されますが、ユーザーの悩み解消に対するアプローチが少し異なります。

BingのSEOを行う際のポイント

それでは、BingとGoogleのSEO対策にはどのような違いがあるのでしょうか。

基本的に、Bingが検索順位を決定するための指標とGoogleが順位を決める際の指標は似ているため、BingもGoogleのSEOと同様のポイントを抑えると考えてよいでしょう。

ここでは、BingでのSEOを行うポイントを紹介します。

Bingのウェブマスターガイドラインに準拠する

Bingには「Bing Webmaster Guidelines」と呼ばれるガイドラインがあります。Googleのウェブマスター向けガイドラインと似たようなもので、Bingが重要視している要素が記されているため、準拠することで上位表示につながります。

「Bing Webmaster Guidelines」では、コンテンツの検索結果画面での順位付けにおいて重視する指標が6つあります。

  • 関連性
  • 品質と信頼性
  • ユーザーエンゲージメント
  • 新しさ
  • 場所
  • ページの読み込み時間

Bing Webmaster Guidelines

指標はGoogleが重視している要素と似ているため、基本的にはGoogle用のSEOを行っておけば問題はありません。

ウェブマスターツールを活用してクローラビリティを向上させる

BingにおけるSEOでは、「ウェブマスターツール」というツールの活用が重要となります。
GoogleのSEOでは、「Google Analytics」や「Search Console」などのツールを使用しますが、Bingにも同じように、SEOのためのツールが提供されています。ウェブマスターツールを活用して、クローラビリティを向上させる必要があります。

Webmaster Tools

ウェブマスターツールには、以下のような機能があります。

  • サイトマップ送信
  • URLの送信
  • キーワード検索
  • サイトスキャン

Webmaster Tools

ウェブマスターツールの基本的な使い方は、自身のWebサイトのサイトマップとURLを送信しておくだけです。サイトを送信する際は、Google Search Consoleからインポートすることもできるため、すでにGoogle向けのSEO対策を実施している場合はより簡単にできるでしょう。

「キーワード検索」機能を使うことで、サイト全体への流入キーワードを把握することが可能です。ユーザーが実際にどのような検索キーワードで自身のページに流入してきたのかが分かるため、特定のキーワードでのSEOが成功しているかどうかをチェックできます。

また、「サイトスキャン」機能を使えば、サイトを自動的にクロールし、SEO的に問題やエラーが発生していないか確認することができます。ウェブマスターツールを使えば、BingでのSEO効果をより高めることが可能です。ぜひ使いこなして、Bingでの効果的なSEOを実施しましょう。

まとめ

本記事では、BingのSEO対策について解説してきました。Bingは世界的にはGoogleに次ぐ第2位のシェアを誇る検索エンジンで、まだまだシェア率は低いものの今後伸びていくことも予想されています。そのためSEOもおろそかにせず、きちんと対策を実施することが大切です。

BingのSEOは、「Bing Webmaster Guidelines」に準拠して実施しましょう。Googleと被っている部分もあるため、Googleで実施しているSEO対策と同じような対策を試すのが有効です。Bingで効果的なSEOを実施するには、ウェブマスターツールの利用も必須です。上手に使いこなして、SEO効果を高めましょう。

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