SEO 公開日: 2023.04.21 更新日: 2024.03.26

ビッグワードとは?上位表示させる方法やSEOにおける重要性を解説

ビッグワードとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが多く検索しているキーワードのことです。

ビッグワードは、検索数が多いため、上位表示を実現できればアクセス数の増加につながります。ただし、同時にビッグワードを狙う競合サイトも多いため、上位表示させるのも難しいです。

また、SEOは大手企業やドメインパワーの強いWebサイトの方が、上位表示されやすい傾向にあります。そのため、ビッグワードを狙う際は、時間やコストがかかることも理解しておく必要があります。

本記事では、SEOにおけるビッグワードの重要性や対策方法を解説します。

ビッグワードとは?

ビッグワードとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで多くのユーザーから検索されるキーワードです。

ビッグワードは、比較的抽象的な言葉となっており、汎用的である点が特徴です。
例えば、「サッカー」や「スマホ」といった言葉は、さまざまな検索意図に対応する抽象的で汎用的な言葉だといえます。ビッグワードの一般的な基準を設けるとすると、月間検索ボリュームが1万回以上になる言葉を目安と考えると良いでしょう。
ちなみに、検索ボリュームとは、検索エンジンでそのキーワードが検索された回数を意味する言葉です。

ビッグワードとなるキーワードは、サイトの種類や規模によって異なります。例えば、ポータルサイトの場合、そのサイトのテーマを表すキーワードがビッグワードに該当します。ブライダル系のサイトであれば「結婚」や「結婚式」といったキーワードです。また、求人情報を扱うサイトなら「バイト」や「アルバイト」が、不動産情報を扱うサイトなら「不動産」、「賃貸」、「マンション」などがあてはまるでしょう。

一方で、コンテンツメディアの場合、カテゴリになるキーワードがビッグワードとなります。例えば、ヒトノート(hitonote.jp)であれば「SEO」や「サイト改善」などがそれに該当します。

ロングテールワードやミドルワードとの違い

ロングテールワードとは、複数のキーワードの組み合わせた検索ワードであり、検索ボリュームが少ない点が特徴です。一般的には2〜3の単語をスペースで繋いだものになります。

「サッカー」や「スマホ」といったビッグワードだとサッカーショップやサッカー選手、スマホショップや機種などさまざまなWebサイトが表示されます。しかし、「サッカー J1 順位表」とサッカー以外のキーワードを加えることで情報を絞ることができるため、検索結果に表示されるWebサイトも限定されます。

ミドルワードは、ビッグワードとロングテールワードの間に位置するボリュームのキーワードのことです。ミドルワードに関しては、明確な検索ボリュームの基準があるわけではありません。例えば、不動産関連のキーワードだと、「東京 賃貸」や「渋谷 マンション」はミドルワードとなります。

また、ロングテールワードも、明確な検索ボリュームがあるわけではありませんが、検索ボリュームはミドルキーワードよりも少なくなっています。例えば、「東京 賃貸 一人暮らし」、「渋谷 マンション ペット可」などが、ロングテールワードとなります。

ビッグワードの主な特徴

ここではビッグワードがどのような特徴を持っているのか解説します。
ビッグワードで評価を上げ、流入獲得を目指すうえでは特徴を理解しておくことが大切です。ぜひ参考にしてください。

月間検索数が多く、上位表示をめぐる競争が激しい

特徴の1つが、月間検索数が大量である点です。多くの人が検索するキーワードであるため、自社のWebサイトが上位表示されれば、多くのユーザーがクリックしアクセスしてくれる可能性があります。

一方で、ビッグワードからの流入を狙う企業は多いため、上位表示をめぐる競争は激化しています。
上位に表示されるには、ユーザーの求める内容で質の高いコンテンツを用意する必要があります。また、外部サイトからのリンクの取得や内部リンクの設定など、外部・内部対策も必要不可欠です。

ビッグワードで上位表示ができれば大きな成果につながりますが、上位を取るためには、手間やコストがかかることを理解しておかなければなりません。また、大手企業や大規模なWebサイトの方が上位を取りやすいため、一筋縄ではいかないでしょう。

多くの検索意図が含まれている

ビッグワードは、多くのユーザーがさまざまな検索意図のもと入力しているキーワードです。そのため、ユーザーがどのような検索意図を持っているのか読み取りづらくなっています。

例えば「スマホ」というキーワードだけでは、スマホの新機種を探しているのか、販売店を探しているのか、もしくはモバイルバッテリーやイヤホンといったスマホの付属品を探しているのかわかりません。

ビッグワードで上位表示を目指すのであれば、コンテンツにも情報の網羅性が求められます。対策として、検索上位に表示されているWebサイトの内容を自社のコンテンツに盛り込むケースが多い理由も、この網羅性を確保するためだと考えてください。
なお、ビッグワードの場合、検索意図が曖昧かつ抽象的なワードが多いこともあり、想定外のユーザーが流入し、コンバージョンにつながらないこともあります。

ビッグワードで上位表示させるメリット

ビッグワードで上位表示させることで、さまざまなメリットを得ることができます。ここでは具体的にどのようなメリットがあるのか解説します。ビッグワードを狙うのか、ロングテールワードを狙うのか検討中の方はぜひ参考にしてください。

検索流入を大きく増加させられる

ビッグワードのメリットの1つが、上位表示させることで検索流入の大幅な増加が期待できる点です。ビッグワードは検索ボリュームが大きいキーワードであるため、上位表示できればそれだけ大きな流入に繋がります。

一方で、コンバージョン率は下がる傾向にあります。これは、ビッグワードの検索意図が多岐にわたることから、ユーザーによっては、自分の求めている内容を含んでいないケースがあるためです。

検索流入を増やしたい場合、ビッグワードを狙うことが1つの方法となるでしょう。

サイトの認知度を向上させられる

ビッグワードで上位表示されることで、仮にサイトに訪問されなくとも、その情報を探している人に対する認知度が高まります。
認知度が向上するということは、見込み客の増加を意味します。最初の訪問ではコンバージョンにつながらなくても、認知してもらえることで将来の顧客となる可能性は十分にあるでしょう。

自社商品やサービスの認知度が低い場合、特定のビッグワードで上位表示を実現できれば、認知度向上につながり、将来的にはコンバージョンに至ることも考えられます。

ビッグワードによる上位表示は、直接的な成果につながらなくとも、見込み客の獲得につながる可能性があることを覚えておきましょう。

ビッグワードで上位表示させる方法

ここでは、ビッグワードを使っていかにして上位表示を実現させるのか、そのポイントを紹介します。

前提として、ビッグワードを上位表示させるのは非常に難しいことを理解しておきましょう。理由は、先ほども説明しているように、競合が多いためです。

特にドメインパワーが弱い立ち上げたばかりのWebサイトや、コンテンツが少ないWebサイトなどは、いきなり上位表示させるのは非常に困難です。また、上位表示させるには膨大な時間と費用を要するので注意しなければなりません。

これらの点を前提としたうえで、上位表示を実現するために何ができるのか解説します。

ロングテールワードのコンテンツを作る

ビッグワードで上位表示を目指す場合、まずはロングテールワードのコンテンツを作ることが大切です。ビッグワードでの上位表示を目標としているにも関わらず、ロングテールワードでコンテンツを作ることは、一見すると矛盾しているように思えるかもしれません。

しかし、検索ボリュームが少ないロングテールワードのコンテンツを複数上位表示させることで、サイト全体の評価の向上につながるため、結果的にビッグワードのコンテンツも評価されやすくなります。

なお、ロングテールワードのコンテンツを作る際は、上位表示させたいビッグキーワードに関連する内容を設定することが大切です。
ロングテールワードを使ったコンテンツを作る上で、ロングテールSEOについて理解を深めることも重要になってきます。

ロングテールSEOとは、ロングテールワードを使い、購買をかなり具体的に考えているユーザーを獲得するためのSEOのことです。

詳しくは以下の記事で解説しています。
ロングテールSEOの活用法を解説!メリット・デメリットから実践方法まで

トピッククラスタを意識する

ロングテールワード対策として関連コンテンツを作成したら、それらをトピッククラスタを意識して関連付けましょう。具体的には、ビッグワードで対策するページとロングテールワードの対策ページを、URL構造や内部リンク構造で親子関係を作る対策になります。

SEOにおいてはコンテンツの内容のみならず、内部リンクなどテクニカルな内部施策もあわせて対策することが必要になります。

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被リンクを獲得してサイト評価を上げる

被リンクの獲得もWebサイトの評価向上につながるため、ビッグワードを狙ううえでは欠かすことができません。

被リンクとは、簡単にいうと外部のWebサイトやページに自社のWebサイトのリンクを貼ってもらうことです。Googleでは、第三者からの評価つまり被リンクがあるかどうかを重要視しているため、被リンクを獲得することでサイト評価の向上を図ることが可能です。
ただし、被リンクであればなんでもいいわけではなく、質の高い被リンクでなければならない点に注意してください。

被リンクの中には、良質な被リンクと悪質な被リンクがあります。良質な被リンクとは、自社のWebサイトと関連する情報を発信しているWebサイトやすでに高い評価を得ているWebサイトなどから獲得する被リンクのことです。

一方の悪質な被リンクは、自社で作った他のサイトから被リンクを獲得する自演による被リンクやお金を支払って獲得した被リンクなどが当てはまります。
悪質な被リンクの増加は、Webサイトの評価低下につながり、検索順位が下がる可能性もあるため、注意してください。

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まとめ

ビッグワードとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが多く検索しているキーワードのことです。

ビッグワードは、月間検索数が多いという特徴を持ちますが、その分上位表示をめぐる競争が激しい点には注意しなければなりません。また、検索意図がさまざまであるため、サイトにアクセスしたユーザーの目的とコンテンツの内容が一致しないケースもあります。

一方で、ビッグワードで上位表示を実現することができれば、検索流入の増加やコンバージョンの増加、商品やサービスの認知度向上が期待できます。ビッグワードで上位表示されるのは決して簡単ではありませんが、実現できた場合のリターンは非常に大きいといえます。

ヒトノテロゴ

執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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