SEO 公開日: 2023.04.26 更新日: 2024.03.26

ロングテールキーワードとは?SEOに効果的な調べ方や選び方を紹介

ロングテールキーワードとは、複数のキーワードを組み合わせる形で構成された、比較的検索ボリュームが少ないキーワードのことです。

ロングテールキーワードの対策は、SEOにおける重要な戦略です。ロングテールキーワードを狙うことで、安定的なアクセスを得られる、検索結果で上位に表示されやすいといったメリットがあります。

本記事では、SEOに効果的なロングテールキーワードの調べ方や選び方を紹介します。

ロングテールキーワードとは?

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが少なく、複数のキーワードを組み合わせた検索キーワードのことです。

具体的にロングテールキーワードは、3語から4語のキーワードで構成された複合キーワードであることが多く、検索ボリュームは少なくなります。

複数のキーワードから構成されるため、検索ボリュームも少なく、主に2語のキーワードで構成されるミドルキーワードよりも少ないことが特徴です。また、ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないキーワードであることから、別名スモールキーワードやニッチキーワードとも言われています。

ロングテールキーワードは、組み合わせが少ないミドルキーワードなどと比べて競合が少なく、検索される確率が高いため、SEOにおいても重要な役割を担っています。

ミドルワードやビッグワードとの違い

検索キーワードは、検索ボリューム別にビッグワード、ミドルワード、ロングテールキーワードの3種類に分けられます。

ビッグワードは、主に1語の単語やフレーズで構成され、検索ボリュームが10,000を超えるようなキーワードです。

例えば、「コンピューター」といったキーワードがビッグワードに該当します。

ビッグワードは、検索数が大きく多くのユーザーからの検索が期待できますが、競合性が高く、上位表示が難しい傾向にあります。

ミドルワードは、検索ボリュームが1,000〜10,000以上とロングテールキーワードとビッグワードの中間であり、主に2語の単語で構成されたキーワードです。

例えば、「コンピューター」というビッグワードに対して、「ゲーミング コンピューター」というキーワードがミドルワードに該当します。

ミドルワードも、ビッグワードほどではありませんが、検索数、競合ともに多いため、上位表示する難易度は高く、しっかりとした施策を実行していく必要があります。

SEOにおけるロングテールキーワードのメリット

SEOでロングテールキーワードを選ぶメリットは、4つあります。ここでは、4つそれぞれのメリットについて解説していきます。

安定的なアクセスを得られる

ロングテールキーワードを狙って作成したサイトは、安定的なアクセスを集めやすいという特徴があります。

ロングテールキーワードでは、複数のキーワードを組み合わせて上位表示を狙います。そのため、大手の競合が同じキーワードを狙って参入してくることが少なく、検索順位が大きく変動するという可能性が低い傾向にあります。

ロングテールキーワードは、ビッグワードなどと比べて、より具体的で詳細なキーワードで構成されるため、検索ユーザーの意図に合致し、アクセスが集めやすい傾向があります。

アクセスを集めやすく、かつSEO上で順位変動が起こりづらいため、ロングテールキーワードは安定したアクセス数が期待できます。

検索で上位に表示されやすい

ロングテールキーワードは、検索ボリュームが小さいため競合の参入が起こりづらく、上位表示される可能性が高く、安定的なアクセスが期待できます。

検索エンジン上で上位表示を狙う施策としてSEOがありますが、特にロングテールキーワードを軸にして行うSEOを「ロングテールSEO」といいます。ロングテールSEOでは、ロングテールキーワードを選定したうえで、キーワードを網羅的に含めたコンテンツを作成していきます。

ロングテールキーワードを網羅的に含めることで、よりユーザーの検索意図に合致するコンテンツが提供できます。
また、競合も少ないことから、結果として、検索ユーザーの満足度も高まり、上位表示される可能性が高まります。

コンバージョン率が高くなる

ロングテールキーワードは、複数のキーワードを組み合わせることで、より具体的なユーザーの検索ニーズに合わせられるため、コンバージョン率が高くなります。

例えば、「スマートフォンケース」というキーワードに対して「iPhone用 透明ケース」といった、より検索ニーズを絞ったキーワードがロングテールキーワードにあたります。

スマートフォンといっても様々な種類がありますが、その中でもiPhoneに絞り、かつケースの種類も決めることで、ユーザーの検索ニーズにより詳細に答えられるのです。

このようにユーザーの検索ニーズに合わせたキーワードを選び、ニーズに合ったコンテンツを作成することで、ケースの購入確率、つまりコンバージョン率が高くなるのです。

ビッグキーワードの評価に貢献しやすい

ロングテールキーワードを含めた関連記事を増やすことで、ビッグキーワードやミドルキーワードでの上位表示の確率も高めることができます。

例えば、「BBQ 関東 自然」というキーワードで上位表示を狙うことは、「関東 BBQ」に関するコンテンツを作成することにもなります。
その結果「BBQ 関東」というキーワードの記事を作った際にも、関連性が高く検索順位が上位になる可能性が高くなります。

このようにロングテールキーワードを狙ったコンテンツを増やすことにより、それに関連したビッグキーワードやミドルキーワードの上位表示を狙う事もできるのです。

また関連記事を増やすだけではなく、サイト階層を検索ボリューム順に整理したり、内部リンクで関連記事を繋げることも有効です。

SEOにおけるロングテールキーワードのデメリット

SEOでロングテールキーワードを選ぶメリットを紹介しましたが、デメリットも存在します。
ここでは、それぞれのデメリットについて解説していきます。

大量のアクセス数・CV数が見込めない

ロングテールキーワードは、検索で上位に表示を狙いやすい傾向にあります。

しかし検索順位で1位を取ったとしても、検索ボリューム数自体が少ないため、多くのアクセス数は見込めない可能性があります。同様に、ロングテールキーワードはニッチなユーザーニーズを満たすことができ、コンバージョン率が高くなる傾向にありますが、コンバージョン数を多く稼げるわけではありません。

したがって、ロングテールキーワードを選ぶ際は、キーワード全体のアクセス数やコンバージョン数の期待値を事前に見極めることが必要です。

安定した流入を得るには大量の記事を用意する必要がある

2つ目のデメリットとして、より安定した流入を得るには、ビッグワードに関連するロングテールキーワードの記事を大量に用意する必要があり、手間がかかることが挙げられます。

1つのロングテールキーワードで獲得できるアクセス数が少ないため、上位表示を狙うためには関連記事をたくさん作成して、合計でアクセス数を稼ぐ必要があります。

【結論】SEOにおいてロングテールキーワードは狙うべき

ロングテールキーワードのメリット、デメリットを詳しく解説してきました。

結論として、長期的にSEOを行う上では、競合の少ないロングテールキーワードに取り組むことは非常に重要です。

ビッグキーワードで上位表示を狙う競合は多くいるため、競合に勝つには多大な労力が必要となります。
一方、ロングテールキーワードは競合が少なく、上位表示が狙いやすいキーワードです。ユーザーのニーズを明確に捉えることができ、コンバージョン率が高い傾向にあるため、収益化にも比較的簡単につなげることができます。

さらに、ロングテールキーワードで関連記事を大量に制作することで、安定したアクセス数を得ることにも繋がり、ビッグキーワードやサイト全体の評価を底上げすることも期待できます。

SEOに効果的なロングテールキーワードの選び方

それでは、実際にどのようにしてロングテールキーワードを選べばよいのか、キーワードの選び方について解説していきます。

ビッグワードとなるテーマを決める

ロングテールキーワードを選ぶ際は、まずサイトのテーマとなるビッグキーワード(メインキーワード)を決めます。

ビッグキーワードを決める際は、運営するサイトとの関連性が高いキーワードを選ぶことで、より良いコンテンツが作成でき、コンバージョン率も高められます。

またビッグキーワードの検索ボリュームにも注意を払い、ある程度検索ボリュームがあるキーワードを選ぶようにしましょう。

なぜならビッグキーワード自体の検索ボリュームが少ないと、よりボリューム数の少ないロングテールキーワードの検索ニーズが期待できないからです。

検索ボリュームを調べ方が分からないという方は、以下の記事で紹介しているキーワード検索ツールを活用してみてください。

▼参考記事
キーワードツールおすすめ20選を紹介!使い方や費用の情報など解説!

ボリュームや検索意図をもとにキーワードを決めていく

サイトのテーマとなるビッグキーワードが定まったら、関連するミドルキーワードやロングテールキーワードも決めていきます。

この際、ミドルキーワードからロングテールキーワードにかけてボリュームが小さくなるよう意識し、ユーザーの検索意図を網羅的に盛り込めるようにしましょう。

例えば「釣り」がメインキーワードだとすると、「釣り竿」「海釣り 釣り竿」、「初心者向け海釣り 釣り竿」というように、より具体的にキーワードを作成していきます。

ロングテールキーワードを決める際は、Googleのサジェストに出てくるキーワードや、関連キーワード(検索結果のページ最下部に表示されるキーワード)を参考にすることもオススメです。

検索ボリュームのあるキーワードを選びつつ、検索意図を網羅的に満せるようにキーワードを決めることで、より効果的なSEOを行うことができます。

まとめ

本記事では、ロングテールキーワードについて解説してきました。

ロングテールキーワードは、ビッグキーワードに加えて、より複数のキーワードを組み合わせて作成するキーワードです。

ロングテールキーワードは競合が少なく、安定したアクセスが見込めたり、検索上位表示が狙いやすくなったりなどのメリットがあります。

そのため、競合の少ないロングテールキーワードに取り組むことは非常に重要となります。

またロングテールキーワードを決めた後は、ロングテールSEOでキーワードを網羅的に含めたコンテンツを作成することが重要です。

ロングテールSEOについては、以下の記事で詳しく解説しているため、是非参考にしてみてください。

▼参考記事
ロングテールSEOの活用法を解説!メリット・デメリットから実践方法まで

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執筆者:川口享晟

株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。メディアサイトからポータルサイト、ECサイトまで様々なサイトのSEO支援を経験。売上のアップから逆算したSEO対策を得意とし、クライアントに寄り添ったオーダーメイドの提案を心がけています。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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