SEO 公開日: 2023.03.09

Bardとは?Googleが導入を発表した会話型AIサービスを解説

アイキャッチ_bard

BardとはGoogleが発表した会話型AIサービスです。ChatGPTをはじめとする会話型AIがユーザー層を拡大しているなかで、Googleが元々独自で開発していた言語モデルをカスタマイズする形で発表されました。

この記事では、2023年2月末時点で公表されているBardの情報を紹介していきます。今のうちにBardの基礎を学んでおきましょう。

Bardとは

Bardとは、ユーザーからの文章での質問に対して適切に回答できるようにしたいという思いで発表された、Googleの会話型AIサービスです。Bardには「鳥」ではなく、「吟遊詩人」という意味が込められています。

GoogleがこのタイミングでBardを公開した背景には、ChatGPTなどの会話型AIの人気が関与しているといわれています。ChatGPTのユーザー数は100万人を突破し、インターネットにおける大きな変革が始まりました。そのなかでGoogleは、ユーザーの流出を防ぐためにBardを発表したと考えられます。

GoogleはBardを「世界の幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指す」としています。今後はChatGPTなどとの激しく競争しながら、パフォーマンスを高めていくでしょう。

ここからは2023年2月末時点で公表されているBardの情報を紹介していきます。

大規模言語モデルのLaMDAをベースとして作成

Bardは、Googleが2021年に開発したLaMDA(Language Model for Dialogue Applications)という大規模言語モデル(LLM)を簡略化したものをベースとして開発されています。

大規模言語モデル(LLM)とは、大量のテキストデータをAIに学習させて「文章の理解」「文章の生成」「要約」「翻訳」「校正」などの処理を行い、対話アプリケーションを実行する技術です。

LaMDAはテキストで会話することが想定されていますが、音声による会話も可能です。高度な性能があるものの、GoogleはAIによって間違った情報を提供してしまうリスクを考慮して一般公開されていませんでした。

またBardには、LaMDAに加えて、WEB上の情報を利用して応答する機能も搭載されているといわれています。

質問に対して会話形式で回答する

Bardは、ユーザーの質問に会話形式で回答をする機能です。これまでは、「ダイエット おすすめ」のような単語での検索がメインでした。しかしBardでは、文章形式の質問に対して、学習したデータをもとに生成した文章で回答可能です。

出典元:Google Japan Blog

Google Japan Blogには活用例として、NASA のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新発見を9歳の子どもに説明したり、現代サッカーにおける最高のストライカーについて学んだりするときに役立つと記載されています。

また、Bardは自然検索とは別の場所に実装される予定のため、現在の検索機能はこれまで通り使用可能です。

一般公開は未定

2023年2月末現在、Bardは社内テストと信頼できる外部ユーザーのみへのテスト配信を行っています。CEOの声明によると「向こう数週間中により広く公開する」とされており、テスターのフィードバックを経て一般公開される予定です。しかし2023年2月末現在は、明確な発表がありません。

また、Bardを活用した検索機能を日本語で利用できるかどうかもいまだ不明です。一般公開初期は英語のみに対応し、その後他の言語にも対応していく可能性もあります。

今後の検索エンジンはどのように変化していくのか

Googleは、BardなどのAIを検索機能に導入することで、不変の事実がない質問に対しても回答できるようにしていく考えがあるようです。

たとえば現在の検索では、「ピアノの鍵盤の数は?」という不変の事実に対しては迅速に回答が可能です。しかし「ピアノとギターはどちらが習得しやすい?それぞれどのくらいの練習が必要?」という問いには適切に回答するのが難しいです。なぜなら、「鍵盤の数」のような明確な正解はなく、多種多様な意見があるからです。

このような悩みを抱えたユーザーは、情報の正確さだけでなく、多角的な意見を知りたいと思っています。そのため、現状はユーザー自身が納得できる情報を得るために、さまざまなキーワードでの検索や複数ページの閲覧が必要であり、労力がかかってしまいます。

今後はそのような問いに対して、多角的な視点から整理した情報を検索結果に表示するようにAIの開発を進めていく予定です。たとえば、ピアノとギターの両方を演奏できる人のブログなどから情報を収集し、検索に対してわかりやすくまとめて説明する機能の実装が期待されています。

ヒトノテが考えるGoogle検索と会話型AIの関係性

Bardの実装によるメリットに楽しみを感じる人もいれば、これまでのSEOからの変化に不安を感じるメディア運営者もいるでしょう。そのためここでは、当社が考えるGoogle検索と会話型AIの未来について紹介します。

Google検索の需要が減って、ChatGPTなどの会話型AIが取って代わるのかという疑問があります。この点について当社は、Google検索が完全に置き換えられるとは考えていません。

確かにクエリによっては、会話型AIのような回答が画一的な正解として求められる場合もあるでしょう。しかし多くのユーザーは、検索結果にある複数の選択肢から自分に合ったものを選びたいと考えているはずです。そのため、必ずしも1つの回答が求められるとは限らず、複数の検索結果から情報を得る手段も残り続けると考えています。

まとめ

Bardとは、2023年2月に発表されたGoogleの会話型AIサービスで、文章での会話を通じてユーザーの質問へ回答を行います。他の会話型AIサービスにユーザーが流出するのを防ぎたいという思いが背景にあるといわれています。

GoogleはBardをはじめとするAIを検索機能に導入し、「ピアノの鍵盤の数は?」という画一の答えがある問いだけでなく、「ピアノとギターはどちらが習得しやすい?」という多角的な分析が必要な問いへの回答も目指しています。日本でのBardの実装日は未定ですが、これまでのGoogle検索に大きな革新をもたらすでしょう。

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執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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