発リンクとは何?SEOへの影響は?被リンクとの違いやお役立ちツールについて解説!

「発リンク」、「被リンク」、「外部リンク」、「内部リンク」、、、SEOに着手しようとすると、さまざまなリンクの種類が出てきて「もう何がなんだか分からない!」となっていませんか?
SEOにおいてそれぞれ影響力の差はあれど、リンク種別の理解は大切な要素の1つです。
本記事ではそれらを整理しつつ、主に「発リンク」についてその役割やメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
発リンクとは?
発リンクとは、「Webサイトから別のWebサイトへ移動するためのリンク」のことを指します。
そのうち、同じサイトの中をページ移動するリンクのことを”内部”発リンク(内部リンク)と呼び、別のサイトに移動するリンクのことを”外部”発リンク(外部リンク)と呼びます。

発リンクと被リンクは、どう違う?
同様によくSEOで耳にするワードに「被リンク」があります。
発リンクが自サイトか外につながる道であるのに対し、「被リンク」は外部サイトから自サイトにつながる道です。
少しややこしくなってきました。以下の図を見ていただけると分かりやすいかと思います。

それぞれのリンクは上記のようにその意味合いが違います。また「自サイトの担当者がコントロールできるかどうか」といった違いもあります。
被リンクは基本的に外部のサイトからリンクされるものですので、自発的にコントロールしづらいものです。
一方、発リンクの場合は自サイトに貼るリンクなので、自らの意思でリンク設置することが可能です。
このように被リンクと違い、発リンクはコントロールができるため、正しく活用することでSEOに活かせます。
発リンクのSEOへの影響は?
ここまでは発リンクとその他のリンクの違いについてご説明しました。
ではこの発リンク、SEOにはどのような影響があるのでしょうか。
結論からお話しすると、扱いによってプラスにもマイナスにも働く可能性があります。
正しくリンクを設置することができれば、コンテンツとして信頼性が高まり、SEOにとっても良い影響を及ぼします。 Googleが公表しているガイドラインには、検索順位を決める要素の1つとして「有用かつ信頼性のあるコンテンツか」が重要だと書かれています。
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
出典:Google検索セントラル
例えば、上記出典のGoogle検索セントラルのガイドラインでは、情報掲示のあとに情報源となる1次情報のリンクがあると、コンテンツの信頼性は高まると説明しています。
ユーザーの視点に立ち発信内容の裏付けや、根拠となる関連性の高いリンクを設置することで、Googleからも評価されやすく、SEOにも良い影響を及ぼします。
逆に、全く関連性のないようなリンクをたくさん詰め込んでもSEOにはプラスの要素とはなりません。あくまで、内容に沿った有用なリンクを入れることが重要となります。
発リンクのメリットとは?
上記を含め、発リンクは正しく設置すればいくつかのメリットがあります。
1. 情報元のリンクを設置することで、コンテンツの信頼性が高まる。
2. 内部リンクを貼ることで、ユーザーの滞在時間や回遊率(1回のサイト訪問で、ユーザーが何ページ回ったかを表す割合のこと)を高めることができる。
1については先ほどご説明した通りです。
2について内部発リンクを正しく貼ることで、サイト内のユーザー回遊を促すことができ、滞在時間を伸ばす効果が見込めます。
サイト内の回遊率や滞在時間が伸びれば、自社の商品やサービスについて見てもらえる機会が増え、ひいては自社にとって良い影響を及ぼす可能性が高まるでしょう。
また、サイト自体のPV数が増えることで、有用なコンテンツであるとGoogleから評価されればSEOにも良い影響が期待できます。
デメリットもある?気をつけたい発リンクの設置方法
一方で設置の仕方によってはデメリットもあるので、触れておきましょう。
まず、コンテンツ内容に関係のない発リンクは、ユーザービリティを損なう上、過剰であるとGoogleからの評価を下げる可能性があります。
あくまでユーザー目線に立った上で、信頼性や権威性の担保を念頭に発リンク設置を心がけましょう。
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また、外部発リンクを貼ることで、ユーザーが外部サイトへ離脱するきっかけを作ってしまうというデメリットもあります。
情報の権威性や信頼性を担保するために、1次情報のリンクを貼りたい場合は、読んで欲しい箇所を引用文として掲載する方法もあります。
その上で、以下のような形で補助的に外部発リンクを設置するのも良いでしょう。
Google 検索で上位に表示されるようにするには、検索エンジンでの掲載順位を引き上げることを主な目的として検索エンジンを第一に考えて作成されコンテンツではなく、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成に注力することをおすすめします。
出典:Google検索セントラル
発リンクのチェックツール「SEOチェキ」
さて、ここまでは、発リンクの役割やそのメリット、デメリットについてご説明いたしました。
ここまでの解説で、一部の読者の方はこのように思われたのではないでしょうか。
「発リンクを簡単にチェックする方法ってないのかな」と。そこで、便利なツールがあります。
今回は「SEOチェキ」というツールについて、ご紹介したいと思います。
SEOに関しては、無料で優秀なツールがたくさんあります。以前、弊社でもSEOに役立つツールを紹介するコラムを投稿しておりますので、以下に該当ページのリンクを貼っておきます。
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「SEOチェキ」は、SEOに関して総合的に数値チエックができる便利なツールですが、これを使えばWEBサイトにある発リンクの調査をすることもできます。
1. SEOチェキトップページへアクセス

使い方は簡単です。まず以下のトップページから、枠で囲んだ「発リンク」タブを選択します。
2. 検索窓に調べたいページのURLを入力

出てきたページの検索窓に、調べたいページのURLを入れて「チェック」ボタンを押します。
3. チェック完了画面で詳細を確認

すると上記のように結果がでてきます。
枠で囲っている部分にリンク数などの総数が出てきます。その下に各リンクの詳細が出てきます。
自社サイトだけではなく、他社のサイトの発リンクも調べることができますので、競合他社のサイトがどのようなリンクを貼っているのか等は、チェックしておくと良いでしょう。
発リンクを設置する際に注意すべきこと
先ほども触れましたが、発リンクは設置の仕方によってはデメリットになることもあります。
SEOに良い影響をもたらすよう、注意すべき点は押さえておきましょう。
ここでは、大きく2つ避けるべき設置の仕方をご紹介します。
1. 料金などの引き換えにリンクをする
Googleは何らかの形で対価を伴う発リンクの設置はペナルティ対象としており、ガイドラインでも以下のように記述されています。
Google は、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。リンクスパムの例としては、次のようなものが挙げられます。
出典:Google検索セントラル
・ランキングを上げることを目的としたリンクの売買。
・リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
・リンクに関して物品やサービスをやり取りする
・特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る
このような行為を行った場合、Googleからペナルティを受けてしまうことで、インデックスを削除されたり、検索順位の低下につながる可能性がありますので十分注意しましょう。
アフィリエイトプログラムに参加していたりする場合は、rel値の設定等を漏れなく行うことで、有料リンクであることをGoogleに正しく伝えることで対策を行いましょう。
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Google は、リンクの売買も、広告やスポンサー活動を目的として行われる限り、ウェブ上での通常の経済活動の一環だということは理解しています。こうしたリンクは、rel=”nofollow” 属性や rel=”sponsored”属性を<a>タグに設定している限り、Google ポリシーに対する違反にはなりません。
出典:Google検索セントラル
2. リンクを増やしすぎる

発リンクを設置する際に重要なポイントは、コンテンツとの関連性の高さです。
そのため、闇雲にリンクを増やせばいいというものではありません。
あくまで情報の権威性や信頼性を補完する目的で設置すべきであり、その結果ユーザビリティの向上につながりSEOにもプラスに働くでしょう。
まとめ
本記事では、発リンクと被リンクの違いや、SEOへの影響などについて解説しました。
発リンク以外の要素にも言えることですが、SEOに関する施策を行うにあたっては徹底的にユーザー目線に立ち、対策を行うことが本質的な打ち手になります。
とはいえ、知らず知らずGoogleの規則に違反してしまうことも十分に考えられますので、ガイドラインの内容は最低限把握した上で、ユーザーファーストなコンテンツ作りを心がけましょう。
本記事が少しでもSEOにお悩みの方、企業様にお役立ていただけますと幸いです。
また、株式会社ヒトノテでは、ご紹介した内部リンクの設計などのご支援もしておりますので、お困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問合せください。

執筆者:山本卓真
株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。中小企業から大企業まで様々な規模、業種のサイトのSEOに携わる。WEBマーケティングの広い知見と経験をもとにクライアントと伴走することが得意です。

監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。