SEO 公開日: 2023.02.03 更新日: 2024.03.22

外部リンクとは?SEOにおける重要性や内部リンクとの違いを解説

外部リンクとは、Webページ内に貼られる別サイトへのリンクのことです。外部リンクは、「外部被リンク」「被リンク」とも呼ばれ、SEOにも密接に関係しています。

信頼性が高く、関連性の高いWebサイトからの外部リンクがあると、そのサイトの評価が高まり、上位表示されやすくなります。

本記事では、外部リンクの役割や内部リンクとの違い、SEOにおける重要性を解説します。効率的に外部リンクを増やす方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

外部リンクとは?SEOとの関係性

「外部リンク」とは、Webサイトのページ内に貼られている、別サイトへのリンクのことを指します。

そして、「外部リンク」には、

外部”発”リンク

外部”被”リンク

という2種類のリンクがあります。1つずつ説明いたします。

まず、「外部”発”リンク」とは、自サイト→外部のサイトに飛ぶリンクのことです。
そして、「外部”被”リンク」とは、外部サイトが自サイトのリンクを貼っていて、外部のサイト→自サイトに移動できるリンクのことを指します。

この2つの外部リンクのうち、とりわけ「外部被リンク」は、「被リンク」とも呼ばれており、SEOにおいて検索順位決定に最も影響のある要素の1つです。

信頼性・関連性が高いWebサイトからの被リンクが多くあると、Google検索エンジンから評価され上位表示されやすくなるのです。

これはGoogle検索エンジンから見ると、【第3者から評価されている】と受け取られるからです。

内部リンクとの違い

同じような文脈で出てくるワードとして、「内部リンク」というものがあります。
この「内部リンク」とは、同じサイト内へのリンクを指します。

▼例えば、以下のようなリンクが「内部リンク」に当たります。
【2023年版】SEO対策とは?仕組みや施策、進め方などを徹底解説

上記のリンクでは、例えばGoogleなどの他社ページに遷移するのではなく、弊社の関連記事に飛ぶようにリンクを配置します。

こういったリンクのことを「内部リンク」と言います。

先ほどご説明した「外部リンク」が【サイト外への移動】をするのに対し、「内部リンク」はあくまで【自サイト内での移動】と考えていただければと思います。

SEOにおける外部リンクの重要性

ここまで、外部リンクの種類2つ(外部発リンク・外部被リンク)と、内部リンクとの違いを解説しました。

ここからは、なぜこの「外部リンク」、とりわけ「外部”被”リンク」がSEOの観点で重要なのか、説明していきます。

「外部被リンク」は、検索順位の決定にもっとも影響力がある要素の1つとなります。
信頼性が高く、関連性の高いWebサイトからの外部被リンクがあると、そのサイトは上位表示されやすくなります。

Googleも公式ページで、コンテンツの判断について、ユーザーがWebサイトに貼ったリンクを基準としていると記しています。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

Googleが掲げる10の事実

被リンクを重要視するようになった背景は、スタンフォードの学生であったGoogle創業者のラリー・ペイジ氏とサーゲイ・プリン氏が「質の高い論文ほど、他の論文に引用される」ことに着想を得て、評価基準に組み込んだのが始まりだと言われています。

確かに数多くの論文で引用されている論文は、エビデンスが豊富で信頼性・権威性がある場合が多いように見受けられます。
そのような考え方を検索順位のアルゴリズムの1つとして採用しているというわけです。

外部被リンクを獲得することで、クローラー(検索エンジンが検索順位を決めるために、裏側でサイトを自動でチェックしているロボット)が自社サイトやページを検出しやすくなり、クローラビリティが向上します。

結果、検索エンジンからのサイト評価につながり、SEOの効果が期待できます。

ただし、ここで注意したいのは低品質なサイトからの外部被リンクでは、順位の向上は期待できないという点です。

2012年以前には、被リンクの数を優先するばかりに質の低いページからの被リンクを無理矢理詰め込んだり、被リンクを大量に売り買いする業者なども存在しました。

その結果、被リンクを大量購入しただけの質の低いサイトが頻発し、一時期は問題となりました。

現在では、そのようなことがないよう、外部被リンク先のサイトの質も考慮されるようになり、質の高いサイトがきちんと検索結果の上位に来るように調整されています。

SEOとして重要なのはあくまで、質の高いサイトやページから外部被リンクを受けることであることに注意してください。

では、このような良質な外部被リンクを増やしていくには、どうすれば良いのでしょうか。
ここからは被リンクを増やすにあたって、代表的な施策をご紹介していきます。

効率的に外部被リンクを増やす方法4選

外部被リンクを増やす方法として有力な対策は、大きく上の4つがあります。
ひとつずつ見ていきましょう。

外部リンクを設置してもらいやすいコンテンツを作成

SNSで拡散

外部サイトに掲載依頼

PRメディアで情報発信

外部リンクを設置してもらいやすいコンテンツを作成する

外部リンクを設置してもらうためには、読者が見やすく、シェアされやすいコンテンツを作る必要があります。

シェアされやすいコンテンツにするためには、見やすいだけではなく、情報の網羅性や専門性の高さ、オリジナリティも大切になります。

まず、読者の目線に立ってみましょう。
Web上に膨大に存在する記事の中で、自身のコンテンツにおいて紹介したいコンテンツはどのようなものでしょうか。

他の記事では得られないような、オリジナルな情報、信頼性のある情報が網羅されており、それでいて見やすいコンテンツだとシェアしやすいのではないでしょうか。

情報が最新のものであるかも気になるところでしょう。
そのため、コンテンツは定期的に更新することで、鮮度を保つようにしましょう。

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特に、YMYL(Your Money or Your Life)ジャンルと呼ばれる、お金や健康についてなど、人の生活に大きな影響を与えうるジャンルでは、よりコンテンツの信頼性や権威性が求められる傾向にあります。

SNSで拡散する

次に、TwitterやInstagramなどのSNSを使って、外部被リンクを増やす方法です。

具体的には、まず自社アカウントを作り、自社リンクを貼った投稿をします。
その投稿自体が外部被リンクになります。

例えば、お菓子用の材料・調理器具をオンラインで販売している会社があるとします。
その場合、まずInstagramで自社アカウントを作り、そのアカウント上でお菓子作りのレシピやコツなどを発信していくという方法が考えられます。

特に今は、おうちでできる趣味が流行っている時代です。
お菓子作りを趣味にしている人などは、そのアカウントをフォローしやすいでしょう。
簡単で映えるスイーツのレシピがタイムラインに流れてきたら、お友達に紹介したくなるかもしれません。

加えて、Twitterなどはさらに拡散性が高い傾向にあるので、自社アカウントは必ず作っておきましょう。同じトピックでも各チャネルの様式に合わせて、定期的に発信していくことが大切です。

このように、自社リンクが貼られている投稿を、他の人がSNSや個人ブログなどに拡散することで、外部被リンク獲得と併せ、認知度向上やサイト流入増加にもつながります。

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外部サイトに掲載を依頼する

外部のサイトにこちらから働きかけて、リンク掲載してもらう方法があります。

まず、自社サイトを紹介してくれているものの、肝心のリンクが掲載されていないサイト等があれば、その運営元に連絡しリンク設置をしてもらえないか依頼してみましょう。

また、複数のサービスをまとめて紹介するサイトに掲載依頼する方法もあります。

先ほど、お菓子の材料を取り扱う会社を例に出しましたが、例えば「ケーキ 材料 オンライン」という風に検索してみましょう。

広告を除くと上から3番目に、以下のような比較記事が出てきました。

出典:Google検索「ケーキ 材料 オンライン」

赤枠のリンクを開くと、製菓材料を買う場合におすすめのショッピングサイトを5社ほど比較した記事が表示されます。

ページ構成も見やすく、説明も丁寧、かつ色々な情報ソースから豊富な情報をまとめられており、Googleに上位表示されるのも納得な魅力的な記事です。

あくまで製菓材料を扱う会社のお話ですが、このようなサイトに被リンクをもらえると、自社サイトへ大きな流入増加が見込めるでしょう。

しかしここで1点、考慮しておかなければならない点があります。
検索上位にくるような比較記事やサービス紹介サイトなどは、アフィリエイトプログラムに参加している可能性があるということです。

「アフィリエイト」とは「成果報酬型広告」のことで、読者がアフィリエイトプログラムに参加しているブログなどを見て(通じて)、サービスないしは商品を購入した場合に、記事を書いたメディア側に一定の報酬が支払われる広告の仕組みのことを指します。

本記事の冒頭で、被リンクの売り買いが問題になったということを記載しましたが、読者の皆様の中には、アフィリエイトリンクがSEOにプラスに働くか疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2022年12月現在、この質問への回答には諸説あります。
筆者としては、質の高いページからの被リンクであれば、リンクがアフィリエイトか否かにかかわらず、SEOにプラスの影響を及ぼす可能性があると考えます。

理由として、Googleの公式ページに以下のような記述があります。

アフィリエイトプログラムに参加しているサイトが必ずしもすべて内容の薄いアフィリエイトサイトというわけではありません。
たとえば、質の高いアフィリエイトは独自の商品レビュー、評価、商品やカテゴリのナビゲーション、商品比較などを提供することで付加価値を加えています。

Google検索セントラル-アフィリエイトプログラム-

つまり、アフィリエイトサイトを必ずしもマイナス評価しないと言及しています。

Googleから高い評価を受けているページからの被リンクがSEOに有効である、という前提に立って判断すると、検索上位10位までに表示されるような良質なコンテンツであれば、積極的に掲載依頼してみるべきでしょう。

PRメディアで情報発信する

PR(パブリック・リレーションズ)メディアとは、以下に上げるサイトなどがあります。
いずれも自社が発信する広報や、広告と違い【第3者性が強い】というメリットがあります。

▼PRサイト例
・PR TIMES(https://prtimes.jp)
・朝日新聞デジタル(https://www.asahi.com)
・MarkeZinehttps://markezine.jp)
・グルメプレス(https://gourmetpress.net)

もちろん、話題性のある新商品の発売など、PRとして扱える情報があるのが前提となります。

PRメディアはその第3者性ゆえ、読者にも信頼性のある情報源と認知されています。
そこに話題性のあるトピックが加わるため、SNSでも拡散されやすい傾向があります。

掲載条件はPRメディアそれぞれによって異なるので、無料・有料など含め相談と依頼をしてみると良いでしょう。

まとめ

今回はSEOにおいて重要な要素「外部リンク」について、その種類や重要性などを解説しました。
本記事の要点は以下2点です。

1.外部リンクは2種類あり、そのうち「外部“被”リンク」(被リンク)がSEOに影響を及ぼす。

2.「外部“被”リンク」(被リンク)は、貼ってもらう相手サイト側の品質(専門性・権威性・信頼性)も重要になる。闇雲に数だけ増やしても効果は望めない。

このように、Googleの検索順位からコンテンツとして高い評価を得るためには、良質な被リンクは重要な要素の1つです。

本解説では、自社から働きかけて被リンクを増やす方法なども記載しましたが、前提として「この情報は為になった」「人に共有したい」とメディアや読者から思われる、魅力的なコンテンツであることが最も大切です。

この記事が少しでもSEOにお悩みの方、企業様にお役立ていただけると幸いです。

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執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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