SEO 公開日: 2021.05.13 更新日: 2022.12.14

検索キーワードの調べ方マニュアル!決めるまでの道筋とは?

検索ワードには、調べ方から、決め方までしっかりとした道筋があります。星の数ほどのメディアが乱立する中、やみくもにコンテンツを作成しても上位表示させるのは難しいでしょう。

この記事では上位表示させるための道筋を4STEPで解説します。役に立つツールも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

検索キーワードを決める4STEP

記事を作成するには、まず検索ワードを決めなくてはなりません。

検索による流入を増やすのであれば、的確な検索ワードを設定しましょう。「この言葉の検索数が多いから書いてみよう」といったように決めてしまうと、競合記事に勝つことはできず、結果訪問数も増えません。

検索ワードにはステップに則った決め方がありますので、下記の4STEPを意識してください。

①メディアのテーマ決め
②検索ワードの洗い出し
③検索ワードのカテゴリー分け
④検索ボリュームを調べ、戦略を決める

上記のステップで検索ワードを決めていけば、軸がしっかりとしたメディアができあがります。それぞれ解説していきます。

出典元:シルエットAC

①メディアのテーマを決める

メディアのテーマを決めることで、検索ワードの方向性を絞ることができます。

メディアのテーマとは「誰」に「何」を伝えるか、ということです。メディアを立ち上げた時に、おおよその方向性は決めているはずですが、その方向性をより明確にする形になります。

想像しやすいように、オウンドメディアの例を挙げてご説明します。

会計freee

まず、ご紹介したいのがクラウド式会計ソフトを提供するfreee株式会社です。

freeeのホームページには、初心者が処理に困りそうな会計処理の解説が多く載っています。検索エンジンから会計処理の仕方を調べるために訪れた読者の疑問を解決し、会計freeeがあれば日々の業務がより簡単になることをコンテンツで伝えています。

この場合、「誰」に該当するのは「会計処理が不慣れな個人事業主や小規模な会社の経理員」となります。そして、「何」を伝えるかは、会計freeeを使えば悩んでいた会計処理が簡単にできるということです。 これらのことを総合すると会計freeeのホームページは、「会計処理の初心者に会計freeの使いやすさを知ってもらい、新規顧客を増やす」ことにあると言えます。

毎日ことば

「毎日ことば」は、毎日新聞の校閲センターが運営しているメディアです。新聞の紙面を例に出しながら、正しい言葉の使い方を解説しています。

毎日ことばのテーマは下記であると推測することができます。

「誰」に:乱れている日本語を使っている人に
「何」を伝える:正しい日本語の使い方

また、正しい言葉を伝えることにより、読者に対して「毎日新聞の文面はしっかりした言葉を使っている」という印象を与えることができるので、ブランディングの効果もあります。

②検索キーワードを洗い出す

メディアのテーマが決まったら、テーマに沿った検索ワードを洗い出しましょう。

複数人で集まり、自由に意見を述べて案を出すブレーンストーミング法などを使って、思い付く検索ワードを挙げていく方法もありますが「キーワードプランナー」や「ラッコキーワード」などのソフトを使用すると、より効率的に検索ワードを洗い出せます。

キーワードプランナー

キーワードプランナーはGoogleが提供する無料ソフトです。キーワードを見つけたり、検索ボリュームを確認したりするときに役に立ちます。

使い方は簡単で、下記画像の赤枠にキーワードを入力することにより、入力したキーワードに関連するキーワード候補を表示してくれます。キーワード候補をCSVファイルでダウンロードすることができるので、加工して後々キーワード管理に使うこともできます。

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、無料で利用できるキーワードリサーチツールです。

Googleキーワードプランナーと比べると機能がシンプルなので、サクッとキーワードだけ調べたい時に役立ちます。例えば、「会計処理」で検索をした場合、会計処理と一緒に検索されているキーワードが表示されます。

さらに、周辺語・連想語を表示することもできるので、キーワードの洗い出しに便利です。

③カテゴリーごとに分ける

キーワードを洗い出したら、キーワードをカテゴリーごとに分けていきましょう。

例えば、飲食店をテーマにしたメディアで、「ハンバーグのレシピ」「ステーキのレシピ」「アルバイトとの関係性」「食材の仕入れ」「テイクアウト 消費税」などのキーワードを洗い出したとします。

これをカテゴリー分けすると下記のようになります。

・カテゴリー①【レシピ】ハンバーグのレシピ、ステーキレシピ
・カテゴリー②【店舗運営】アルバイトとの関係性
・カテゴリー③【飲食店の税金】テイクアウト 消費税

上記はあくまで一例ですが、このようにカテゴリー分けをしていきます。では、どうしてカテゴリー分けをするのでしょうか。下記で説明していきます。

カテゴリー分けするメリット

①メディアが見やすくなる

記事が増えてくると、どこに何の記事があるか分からなくなってしまいます。特に、初めての訪問者はどこから探したらいいかも分からず、メディアから離脱するでしょう。そうならないためにも、カテゴリー分けをしてユーザビリティを向上させます。

②抜け漏れが無くなる

先ほどの飲食店の例ですと、ハンバーグとステーキのレシピ記事は作成したけど、作ろうと思っていたオムライスの記事を忘れていたということが起こります。カテゴリー分けをしておけば、そのカテゴリーで何の記事を作成したのか一目瞭然ですので、記事作成の抜けや漏れを防げます。

③次回以降のキーワード洗い出しが楽になる

キーワードの洗い出しは最初の1回で終わりではありません。記事の作成が進んできたら、「こういうキーワードも追加したほうがよいのでは」「もう少し深掘りしたキーワードも欲しい」など、意見が出て再度キーワードを洗い出す必要が出てきます。再度キーワードの洗い出しをする場合、カテゴリーを分けてあると、そのカテゴリーに不足しているキーワードが分かりやすくなります。

やみくもにすべてのキーワードの再洗い出しをするよりも、カテゴリー分けをすることで効率的になります。

④検索ボリュームを調べ、戦略を決める

洗い出したキーワードをカテゴリーで分けたら、キーワードの検索ボリュームを調べて、どのキーワードから記事を作成していくのか戦略を決めましょう。

検索ボリュームを調べる理由

検索ボリュームとはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索されるキーワードの検索回数です。通常は月間の検索回数であることが多く、月間〇万回や、月間〇千回と表されます。

それでは、なぜ検索ボリュームを調べる必要があるのでしょうか。検索数0回のキーワードで記事を作成しても、訪問者は0だということは分かりやすいですよね。

しかし、それだけではありません。検索ボリュームを調べる理由を解説します。

ボリュームにより上位表示の難易度が分かる

検索ボリュームが多いキーワードは当然他のメディアもチェックしていますので、競合が増えます。

競合の中には大手企業や有名メディアもあるかもしれません。その場合、自社のメディアが育っていない状態で、ボリュームの多いキーワードで勝負をしても上位表示は難しいでしょう。

一概にはいえませんが、検索ボリュームが少なければ競合サイトも少ないことが多く、大量のアクセスは見込めませんが上位表示はされやすくなります。

このように検索ボリュームで上位表示させるための難易度が分かります。

メディアの成長による戦略が立てられる

良質な記事を作成していくと、検索エンジンに評価され、そのメディアの記事が上位表示されやすくなります。これを「メディアが成長する」といいます。

メディアが成長すると、検索ボリュームが多いキーワードでも上位に入りやすくなるので、メディアが成長した段階で検索ボリュームが多いキーワードを狙っていきます。

検索ボリュームから考えられる戦略は下記の通りです。

①検索ボリュームが少なく、競合も少ない記事で上位表示される
②メディアの成長段階に応じて、検索ボリュームが多いキーワードに挑戦する
③メディアが十分に成長したら、ビッグワードで上位表示を狙う

段階に応じたキーワード選定をしないと、良質な記事を書いても全く訪問者がいない状況になってしまいます。モチベーションを維持するためにも、しっかりと検索ボリュームによる戦略を立てましょう。

検索ボリュームを調べるのに使えるツール

検索ボリュームは無料ソフトで確認ができます。代表的な「キーワードプランナー」と「Ubersuggest」をご紹介します。

キーワードプランナー

先ほどもご紹介した「キーワードプランナー」で検索ボリュームも調べることができます。

下記画像は、キーワード「会計処理」で検索した結果です。キーワードとキーワード候補の月間平均検索ボリュームや、競合の多い少ないが表示されます。

競合が多いと難易度が高く、競合が少なければ難易度が低いということです。検索ボリュームと同時に把握できるため非常に便利です。

Ubersuggest

次にご紹介するのは「Ubersuggest」です。

キーワードプランナーと同じく、検索ボリュームと競合性(SEO難易度)を確認することができます。Ubersuggestは、競合性(SEO難易度)が数字で表示されるので、キーワードプランナーよりも難易度の判断がしやすいです。

競合性(SEO難易度)が40を超えていたら、今はキーワードに選ぶのを辞めておこう、など基準を作りやすいです。

出典元:Ubersuggest

まとめ

メディアの立ち上げ時は、方向性が定まらなかったり、意見がまとまらなかったりと、迷走してしまうことがあります。

しかし、今回ご説明したキーワードの決め方4STEPを参考にしていただければ、骨太のメディアが出来上がるはずです。

改めてまとめると、検索ワードの決め方は下記の通りです。

STEP1 メディアのテーマ決め
STEP2 検索ワードの洗い出し
STEP3 検索ワードのカテゴリー分け
STEP4 検索ボリュームを調べ、戦略を決める

このSTEPはメディアを作成する際に、本当に大切な部分です。この部分をどれくらい緻密に考えられるか、時間をかけられるかでメディアの成否が決まると言っても過言ではありません。

メディアの設計、キーワードの設定を確実に行い、人気メディアに成長させましょう。

ヒトノテロゴ

執筆者:矢田茉里衣

株式会社ヒトノテのコンテンツディレクター。クライアントの要望に柔軟に対応できるよう、ヒアリングに重きを置いています。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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