記事リライトの方法を解説!基本の手順から改善のポイントまで

1度リリースした記事を手直しする「リライト」。
表示回数やクリック数などが伸びない時は、リライトを行うこともひとつの方法です。
この記事では、リライトの重要性や実際にリライトを行う際の手順、改善のポイントを詳しく解説します。より効果を見込めるリライトを行いたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
記事リライトはなぜ重要?
記事リライトは、それらの数字を上昇・改善させるための方法のひとつです。
ブログやオウンドメディアで公開している記事について、「検索順位やPV数などの数字を上昇・改善させたい」と考えている方は少なくないでしょう。
そもそもリライト(rewrite)とは、記事や文章を書き直すことを意味します。
特に本記事で扱う、コンテンツマーケティングの分野におけるリライトとは、オウンドメディアやアフィリエイトブログにおいて、PV数(閲覧数)・クリック数・CV率といった数字の改善のために、記事の内容を追加したり、古い情報を修正したりすることを指します。
適切なリライトを行うことで、検索順位の上昇とそれに伴う流入数増加が見込めるのです。
また、1度作成した記事をリライトすることは、1からコンテンツを作成するよりも時間を要さないことがほとんどです。既に持っている資産の有効活用ができるため、検索順位・PV数・CV率といった重要な数字へのより効率的な貢献が期待できるでしょう。
リライト手順① リライト対象記事を選定する
ここからはリライトの手順を3つに分けて解説します。
まずは、リライト対象の記事を選定するところから始めましょう。
選定は以下の手順で行います。
検索順位やクリック率を調べる
現在公開している記事の検索順位やクリック率を確認し、サイトの現状を把握しましょう。
Googleでの検索順位やクリック数は、「Google サーチコンソール」というツールを用いて調べることができます。
既に検索結果で1位を獲得している記事については、基本的にリライトの必要はないでしょう。しかしながら、50位を下回るなど、あまりにも検索エンジン上の評価が取れていない記事は、リライトだけで効果を見込むことは厳しいかもしれません。
ただし、「順位が高いのにクリック率が低い記事」や「順位が低いのにクリック率が高い記事」は、リライトをすることでクリックされやすい記事に改善できる可能性があります。検索順位とクリック率の両方を見て、リライトをすべき記事とそうでない記事を選定していきましょう。
Google サーチコンソールは無料で利用することが可能なツールです。ぜひ活用してみてください。
リライトの方向性を確認する
次に、各記事のリライトの方向性を確認します。
どのようなリライトが必要かは、記事の状況によって異なりますので、状況に合わせてリライトの方向性を定めていきましょう。
- クリック率が低い場合 → タイトルや見出しの変更
- 検索順位が低い場合 → コンテンツの追加、品質の向上
などが必要になってきます。
そのほかには、
- 情報が古い場合は最新のものにアップデートする
- キーワードと一緒に使われることが多い単語「共起語」や、
キーワードと一緒に検索されることが多い単語「サジェストワード」
を再検索してコンテンツに追加する
といった修正が有効と考えられます。
※具体的な修正内容については、後述します。
リライトの優先順位を決める
記事選定、方向性の確認が完了したら、「どの記事からリライトするか?」という優先順位を決めましょう。簡単にリライトできそうなものから始める、というのももちろん一つの手ですが、記事の重要度から優先順位を決めていくのもおすすめです。
例えば、以下のような視点から、リライト対象の記事を評価してみましょう。
- 現時点でサイト全体のアクセス数にどの程度貢献しているか
- 既にある程度の評価(検索順位)が取れている記事か
- 商品購入・問い合わせなどのCVに直結する内容か
リライトをすることでより大きな効果が見込めそうな記事を優先的に、なかでもリライトにかかる手間の小さい記事(大きな内容の変更ではなく、タイトルや見出しの改善、情報の更新のみを行う場合など)を先にリライトする、といった形で優先順位をつけていくと良いでしょう。
リライト手順② 順位に応じた適切な修正を加える
リライト対象の選定が完了したら、いよいよ修正を実施しましょう。
ここからは具体的な修正内容について解説していきます。
タイトル・見出しの変更
タイトル・見出しの変更は、「ある程度の検索順位はついているが、伸び悩んでいる」という記事に対して行います。
具体的に、以下のような修正を行いましょう。
- 対策キーワード(SEOのために選定したキーワード)や共起語を含める
- 対策キーワードや共起語をタイトル・見出しの前方に挿入する
- 記事(コンテンツ)の内容がひと目で理解できるようなタイトル・見出しに変更する
- わかりやすくキャッチーなタイトル・見出しに変更する
タイトル・見出しを変更する際には、「内容とのずれが生じていないかを必ず確認する」ということが非常に重要です。キーワードを含めることばかりを意識するあまり、タイトル・見出しと内容に齟齬が生じてしまっては、「わかりづらい記事」と認識されてしまい評価が下がる可能性があります。
タイトル・見出しを変更した際は、1度最初から通して読んでみるなど、確認を怠らないようにしましょう。
不足しているコンテンツの追加
不足しているコンテンツの追加は、検索順位が低い記事に対して行います。
まずは、競合サイトの上位記事と自身の記事・コンテンツの比較から始めていきましょう。「競合サイトの上位記事にはあるが、リライト対象記事には無いもの」を探します。それらの内容を盛り込むことで、コンテンツがより充実するようになるのです。
当然のことながら、上位記事を参考にする場合コピペ・剽窃・盗用は絶対にしてはいけません。著作権侵害の可能性があるほか、重複コンテンツ(コピーされたコンテンツ)であるとGoogleに判断された場合、検索順位が下がるだけでなく、検索ページに表示されない、サイト全体の評価が下がるといったペナルティを受ける可能性もあります。
最新の情報へのアップデート
検索結果で上位に表示されている記事でも、古い情報を載せたままにしていると順位が下がってしまう可能性があります。既に、ある程度の上位表示に成功している場合は、順位を保つために情報のアップデートを行いましょう。
また、上位表示されていなかったとしても、最新の情報にアップデートすることで順位が上昇する可能性があります。情報は常に更新され、検索するユーザーのニーズも常時変化を続けているので、最新のトレンド・ユーザーニーズを把握した上で情報のアップデートを続けましょう。
過去にリリースしたものは一定期間が経過した時点で見直す、という習慣をつけておくことがポイントです。
さらに加えると、
例)公開:2020年4月1日/情報更新:2020年12月1日
というような、記事をリライトした日付を記事内に記載しておくと検索順位向上にもっと効果的になります。
リライト手順③ リライトの効果を確認する
実際にリライトを行った後は、効果が出ているかを確認しましょう。
Googleサーチコンソールなどのツールを用いて、リライト前後でのアクセス数などの数値を確認します。また、決めた方向性に沿った効果が現れているかを検証することも大切です。
リライトを行うと、記事にはさまざまな変化が起こります。場合によっては、記事を修正したことで順位が下がってしまうこともあるでしょう。
そのような場合でも分析を怠らず、どのようなリライトを行ったときに評価が上がり・クリック率が高くなたのか、反対にどのような場合に効果が見られなかったのか、という効果検証を必ず行いましょう。
効果検証を繰り返すことで、リライトや、そもそもの記事制作に関するノウハウを貯めていくことができるので、継続と繰り返し行うことが重要です。
なお、リライトの効果が出る(検索順位に反映される)までにはリリースから数週間かかる場合もあります。リリース後1ヶ月を目安に、リリース前後の数値を確認して検証を実施しましょう。
記事リライトのポイント
ここからは、リライトを行ううえで気をつけるべきポイントを解説します。
コピーコンテンツ、重複コンテンツに注意する
前項「不足しているコンテンツの追加」でもお伝えしましたが、リライトの際は重複コンテンツ(コピーコンテンツ)を作り出すことがないよう注意しましょう。
コピーコンテンツを作り出すと、著作権侵害などの法律違反として訴えられる可能性があります。
また、SEOの観点から見てもデメリットしかありません。
重複コンテンツ(コピーコンテンツ)であるとGoogleに判断された場合…
- 検索順位が下がる
- 検索ページに表示されない
- そのコンテンツが属しているサイト全体の評価が下がる
といった重大なペナルティを受ける可能性があります。
これは、Googleがコンテンツの独自性を評価しているからです。ユーザーがあるキーワードで検索した際、同じような内容や表現のコンテンツばかり表示されてしまってはニーズを十分に満たすことができません。そのような不自由を回避するためにコンテンツ1つひとつの独自性を大切にしているのです。
コピーコンテンツ・重複コンテンツを作り出さないことを意識して記事を作成することは、コンテンツの独自性を高めることにつながります。
結果的に、記事やサイト自体の評価を高めることにもつながってくるでしょう。
EATを満たす
EATとは、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の3要素を指すWEBサイト評価基準のひとつです。
EATは、Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて示されています。
特に、「医療/報道/科学/財務/法律/税務/住宅/趣味(写真・楽器演奏など)」に関する「専門性・権威性・信頼性」はとても重要視されます。
これらを重点的に考え抜かれたコンテンツは、有益なコンテンツとして高い評価を受けることができるのです。
E-A-Tを意識したコンテンツを作成することは、Googleからのコンテンツ評価を高めるために重要です。弊社の記事でも行なっていることですが、そのテーマに関する有識者に記事を監修してもらい、監修者として記事内に掲載することで権威性を持たせることができます。リライトで検索結果での表示順位を上げることを目指す場合はEATの視点から記事の内容を見直ししてみると良いでしょう。
対策キーワードを理解する
対策キーワードの取り扱い方を理解することも、非常に大切なポイントです。
対策キーワード・共起語・サジェストキーワードは、タイトルや見出し、本文中に含めることでそのキーワードと記事の関連性が上昇します。
しかし、SEOのためだからといって無理やりキーワードを含めてしまっては、重要な「わかりやすさ(ユーザビリティ)」が損なわれてしまう可能性もあります。対策キーワードなどを追加するリライトを行う場合は、「ユーザーがなぜこのキーワードを使用したか」という検索意図を理解したうえで行いましょう。
その際に、記事の構成や流れが崩れないよう意識することもとても重要です。
コンテンツマーケティングの成功を意識する
記事のリライトを行う理由として、「検索順位を上げる」「サイトの訪問数を上げる」などが挙げられるでしょう。それらの数値目標を意識することは大切ですが、その記事を制作した大元の目的に立ち返って考えてみることも重要です。
「サービスを知ってもらう」「商品を購入してもらう」など、目的はさまざま考えられますが、多くの場合マーケティングに絡んでくるはずです。リライトを行って記事の閲覧数が増えたときに、本当にサービスや商品の問い合わせ、購入につながる仕組みができているのか、リライトを行う際に見直してみましょう。
目的の達成、すなわちコンテンツマーケティングの成功を意識して行うことで、リライトの効果を高めることができます。
まとめ
本記事では、適切な記事リライトを行うことで、検索順位を上昇させることができるとお伝えしてきました。リライトによって記事ひとつひとつの品質を高めていくことは、オウンドメディア・ブログなどのサイト全体の効果を高めることにも繋がるのです。
既存資産であるリリース済みの記事・コンテンツを磨いて、コンテンツマーケティングを成功に導きましょう。

執筆者:ヒトノート編集部
株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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