コンテンツマーケティング 公開日: 2020.12.03 更新日: 2021.10.06

オウンドメディアの記事制作を解説!基本の制作プロセスから成功のポイントまで

オウンドメディアは何より中身、つまり「記事」(コンテンツ)が大切です。中身が伴わない記事ばかり量産してしまっては、目標とする効果を得るまでに時間がかかってしまうでしょう。

この記事では、オウンドメディアの記事制作について、その基本プロセスから、オウンドメディアを成功させるためのポイントまで詳しく解説します。

「どのようなコンテンツを制作すればいいのかわからない」「オウンドメディアの作成は何から始めたらよいのか」という疑問を持つ方は、ぜひ参考にしてください。

オウンドメディア記事制作のプロセス

オウンドメディア記事制作のプロセスは、以下のようになっています。

  • 市場・ターゲット分析
  • 対策キーワード選定
  • 構成案(タイトル・見出し)の作成
  • 記事執筆
  • 校正&校閲・画像選定
  • 記事リリース

まずは、オウンドメディア立ち上げの際に狙いを定めた市場やターゲットとなるユーザー像を分析します。その後ターゲットに合わせたキーワードの選定を行います。ターゲットがどのような検索ワードを使用するか分析・想像して選定しましょう。

キーワードが決まったら、タイトルや見出しなどの記事構成案の作成に入ります。ここで記事の骨子を定めておくことで、記事制作がグンと楽になるでしょう。

構成案を作成したのち、いよいよ記事の執筆に入ります。選定したキーワードを意識して執筆を行いましょう。

執筆後は校正・校閲を行います。文章に誤字脱字が多かったり、内容が間違ったりしている記事は高品質なコンテンツとは呼べません。ユーザーのためになる記事を制作するためにも、必ず内容の確認を行いましょう。

画像を挿入する場合は、ここで選定を行います。記事内容や雰囲気に合う画像を選びましょう。

最後にプレビューを確認し、問題がなければ記事をリリースします。

オウンドメディア記事制作のポイントをプロセスごとに解説!

ここからは、オウンドメディア記事制作において大切なポイントを、制作プロセスに沿って解説していきます。

テーマ設定はペルソナを意識する

記事のテーマを決める際は、「どのようなユーザーに伝えたい内容か」を考えて決定しましょう。これは『市場・ターゲット分析』にあたります。

自社が制作する予定のコンテンツテーマが、どのようなユーザーに求められているのかを分析したうえで、記事の詳細を決めていくことが大切です。

その際に役立つのが、【ペルソナ】です。ペルソナとは、架空のユーザー像のこと。性別・年齢・性格・生活スタイルなどを詳細に設定して作成します。

作成したペルソナを実際に存在するユーザーのように意識し、ペルソナの行動を意識してテーマ設定や記事執筆を行いましょう。

「このペルソナに読んでもらえるテーマはどのような内容か」「記事を読んだあとどのようなアクションをとらせたいか」ということまで想像して制作することが大切です。

対策キーワードは検索意図とセットで選定する

対策キーワードは、ユーザーが「何を求めて検索したのか」という検索意図を意識して選定することをおすすめします。

まずテーマやコンテンツ内容を表すキーワードをピックアップし、検索ボリュームや検索時に一緒に使用されているキーワードを確認しましょう。一緒に使用されているキーワードを確認することで、ユーザーがどのような意図で検索を行ったのかを想定することができます。

例えば、「カメラ 初心者」というキーワードで検索しているユーザーは初心者向けのカメラを探していると推測できるでしょう。

ピックアップしたキーワードで実際に検索をかけてみて、設定したテーマや制作予定のコンテンツ内容と一致するキーワードかどうかを確認したうえで次のプロセスに進みましょう。

検索ボリュームの確認や一緒に使用されているキーワードを探す際は、下記のツールが便利です。

※ラッコキーワード以外は会員登録が必要です

タイトルに含むキーワードはできるだけ前方に

記事タイトルを設定する際は、可能な限り前方に対策キーワードを挿入しましょう。

例)「初心者 カメラ」という対策キーワードの場合
「初心者向けのカメラのおすすめは?選ぶ際のポイントを紹介!」など

キーワードを前方に含んだタイトルを設定することで、「この記事にはあなたが求めている情報(=検索したキーワード)が含まれています」ということをユーザーにわかってもらえれば、クリック率が上がります。「読んだだけでコンテンツの内容がわかるタイトル」を基準に、タイトルを考案するとよいでしょう。

加えて、タイトル設定の際には「読みたくなる・クリックしたくなるタイトルか」ということも意識すべき大切なポイントです。ユーザー(ペルソナ)の興味を引くようなタイトルかどうかということも意識してタイトルを作成しましょう。

例えば、記事のタイトルに「◯年最新版」のようにいつ制作された記事なのかを表す情報を追加することはおすすめの手法です。

ユーザーは古い情報よりも新しい情報を求めているため、最新の情報を掲載している記事だということをアピールすることでクリック率の向上が見込めるでしょう。

また、「◯選」というようにいくつの商品や方法を紹介しているのかをタイトルに記載することも、ユーザーがどの程度のボリュームの文章なのかを想像することができ、アクセスにつながりやすくなります。

一方で、タイトルの文字数には注意が必要です。

スマートフォン・PCのどちらからも省略されずに読めるタイトルの文字数は、おおむね全角30文字程度。長過ぎると表示されないうえ、Googleの場合、勝手に表示タイトルが変わってしまう可能性があります。

簡潔で・わかりやすく・キャッチーなタイトルを目指しましょう。

見出しは内容が一目でわかるように

タイトルでもお伝えした「読んだだけでコンテンツの内容がわかる」という基準は、記事の見出しにおいても大切なポイントです。SEOとしてキーワードや共起語を挿入しつつ、「見出しを読んだだけで記事の内容を把握できる」というレベルを目指しましょう。

また、見出しの作成は記事構成の作成とも同義です。「大見出し・中見出し・小見出しの上下関係が崩れていないか」「通して読んだときに見出しがわかりやすい順番になっているか」なども意識したうえで、見出しの作成を行いましょう。

レギュレーションの活用でライティングの質を安定させる

記事執筆の段階では、レギュレーションを活用して記事やコンテンツの質を安定させましょう。

レギュレーションとは、規制・規則・規定といった意味を持つ英語です。WEB分野では、オウンドメディアなどを含むサービス内での統一されたルールのことを指す場合が多いです。レギュレーションに沿って記事制作を行うことで、記事の品質をある程度担保することができます。

記事執筆の際は文章のトーン&マナー・単語の表記ルールや使用禁止の単語・参考情報や出典の記載方法などをレギュレーションとして決めておき、その規定に沿った執筆を行いましょう。

一度レギュレーションを作成しておくことで、外部ライターに記事執筆を依頼する際などにも活用できます。

リリース前に第三者が記事の内容を必ずチェックする

記事の執筆が完了したら、校正・校閲を行います。校正・校閲は、必ず記事執筆を行った人ではない第三者が実施してください。第三者がチェックを行うことで、執筆者(ライター)が気づかない誤字脱字や内容の正誤を見つけやすくなります。

校正・校閲にあたっては、

  • 他のサイトや書籍などからコピー(コピペ)した文章ではないか
  • 事実と異なる内容を記載していないか
  • テーマ設定・構成案と内容が一致しているか

といった点を中心にチェックを行いましょう。

また、レギュレーションを活用して文章のトンマナや単語の表記ルールに誤りがないか確認することも大切です。

記事制作はリリース後にも成功の秘訣があった!

記事制作はリリースしたら終わり、ではありません。

制作プロセスを追って記事執筆を成功させるポイントをご紹介しましたが、実はリリース後にも成果を向上させる秘訣があります。その秘訣とは「効果の確認・分析」と「記事の改善・アップデート」です。

Googleアナリティクスなどのツールを利用し、UU数やPV数、離脱率などの数値を確認しましょう。

数字の伸びが良くない記事を見つけ、記事のリライトや構成変更など修正を重ねることで、制作した記事をさらに良いものにしていくことができます。

リリース前に目標の数値や記事制作を行う目的を設定しておくこともおすすめです。

リリースした記事の効果で目標数値や目的が達成されているかどうかを定期的に測定することは、さらなる成功につながるでしょう。

他にも、記事の効果の良し悪しにかかわらず、記事の内容を常に最新の情報にアップデートしておくことも、コンテンツの質を保つためのポイントになります。

まとめ

ここまでお伝えしてきた通り、オウンドメディアの記事制作を行うにあたっては、プロセスごとに意識すべき重要なポイントがあります。

しかし、すべてのプロセスにおいて重要なことは「なぜこの記事を作るのか」という目的を忘れないこと。「オウンドメディアを制作した目的」と言い換えてもいいでしょう。

オウンドメディアを制作することで達成したい目的を忘れずに、ユーザーに求められる高品質な記事制作を行いましょう。

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執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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