キラーコンテンツとは?WEBマーケティング用語の意味と作り方を解説

WEBコンテンツを用いてマーケティングを行う手法を「コンテンツマーケティング」と呼びますが、なかでも重要視されているものが「キラーコンテンツ」と呼ばれるものです。
この記事では、キラーコンテンツという言葉の持つ意味や、複数の具体例、さらに作成する際に意識すべきポイントをご紹介します。
「キラーコンテンツという言葉を聞いたが意味がわからなかった」という方や、「キラーコンテンツの具体例や作成時のポイントを知っておきたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
キラーコンテンツとは
キラーコンテンツとは、Webマーケティングでは「ユーザーのニーズに応え、成果を生み出すコンテンツ」という意味合いを持つ言葉です。
コンテンツは多くの場合、目標とするコンバージョンのために作成されます。
そのため、キラーコンテンツはコンバージョンに大きく貢献するコンテンツと認識されがちですが、実は違います。
キラーコンテンツは、あくまでひとつのWebページ、情報です。コンバージョンを獲得するためには、キラーコンテンツへの繋ぎ(導線)と、キラーコンテンツからコンバージョンへの繋ぎがなければ成果に繋げることはできません。
そもそも、コンテンツって何を指しているんだっけと思った方は、是非こちらの記事をご覧ください。
・コンテンツとは?種類ごとに正しく理解しよう!制作ポイントまで解説
どんなコンテンツがキラーコンテンツになり得るのか
キラーコンテンツの意味を理解しても具体的な例がなければ、実際に作成することは困難です。ここからは、キラーコンテンツになる可能性が高いコンテンツを紹介していきます。
導入事例
サービスや商材の導入事例は、工夫をすることでキラーコンテンツになりえるでしょう。
実際にサービスや商材を導入している企業にインタビューを行うなど、より具体的な体験談を提示することで、よりコンテンツの内容に説得力を持たせることができます。
また、商材やサービスの具体的な導入例をユーザーに確認してもらうことにより、ユーザー自身が導入や利用を行った際の想像をより具体的なものにすることが出来る、という効果が期待できます。
導入した後の活用方法など、商材・サービスを実際に利用している時の想像を促すことは、導入を決める=コンバージョンにつながる効果であると言えるでしょう。
競合比較
競合の商材・サービスを展開している企業と、自社商材やサービスを比較するためのページを作成します。競合商材・サービスと比較して、自社商材・サービスはどういった点が優れているのか?ということを分かりやすくコンテンツに落とし込むことが大切です。
また、競合と比較して優れているポイントを明らかにすることで、「競合サービスよりもこちらを選択しよう」という消費者行動の後押しにつながります。
プラン比較
商材・サービスのプランを比較出来るページを作成します。
閲覧しているユーザーにどのプランが最適なのかを提示してあげることで、選択肢を絞って選択しやすくすると同時に、導入という具体的な行動を取るよう促すことができます。
また、商材・サービスにおいて複数のプランを用意している場合に作成可能な内容です。
それぞれのプランの違いに加えて、該当するプランは「どういった場合に最適なプランなのか?」ということを具体的に提示しましょう。導入事例や、プランごとに導入をおすすめ出来るユーザー属性なども合わせて記載することで品質の向上が期待できます。
アンケート
すでに商材やサービスを利用してもらっている消費者に対してアンケートを取り、集計結果をまとめます。
アンケートに設定する項目によって具体的な既存顧客の商材・サービスの使用状況などが分かるため、新規顧客となり得るユーザーへのアピール情報として活用することが可能です。また、アンケート結果は自社の今後の商材・サービス改善に活かすことが出来る重要なデータです。項目設定はじっくり考えて行いましょう。
アンケートをコンテンツとして入れる特徴としては、商材・サービス利用者の具体的な利用方法・利用状況などを知ることが出来るため、こちらも新規顧客となりえる消費者の商材・サービス導入後の想像を促すことが出来ます。
商材・サービスを実際に利用した時のことを想像させることは、強い導入の後押しとなるでしょう。
口コミ・レビュー
商材・サービスを実際に利用している人の口コミやレビューを引用したうえでまとめます。
アンケートとやや似ているところがありますが、実際に既存顧客が作成した文章ということで「生の声」感があり、新たに顧客となりえる消費者により親近感を抱かせることが出来るでしょう。
口コミやレビューの特徴としては、すでに商材・サービスを利用・活用・導入しているユーザーの意見を確認することで、新たに顧客となりえる消費者は、忖度のない意見に触れることが出来ます。
すでに商材やサービスの利用を行っている既存顧客と自分を重ね合わせることで、自身が導入・利用すべき商材なのかどうかを具体的に考えてもらうという行動が期待出来るでしょう。
既存顧客と自分を重ね合わせてもらうこと自体が、商材・サービス利用の後押しになると考えられます。
正しい引用の仕方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
WEBコンテンツにおける正しい引用の書き方をマスターしよう!
専門家による評価
自社の商材・サービスを関連する業界などの専門家に評価してもらい、評価内容をまとめます。信頼性と安心感を高めることが出来るとともに、「専門家に評価をもらっている」ということをアピールポイントとして利用することが可能です。
また、商材・サービスに対する高い信頼性と安心感は、商材・サービスの導入・利用に対する新規顧客が持つハードルを低く下げることが出来るでしょう。
専門家による評価は、コスメや食料品などユーザー自身の体に作用する商材・サービスに対して特に強い効果を発揮します。
キラーコンテンツの作り方
ここまでキラーコンテンツの意味とキラーコンテンツになりえるコンテンツの例をご紹介しました。それらの知識を踏まえて、ここからはキラーコンテンツの作り方を見ていきましょう。
顧客化したユーザーが経由したページをあぶりだす
過去のデータを利用して現在の顧客が、どういったコンテンツの経由を経てサービスの成約や購買に至ったのか確認しましょう。
顧客によって経由したページはさまざまですが、成約や購買の決めてとなったコンテンツの内容があるはずです。そのため、顧客にアンケート調査をして閲覧したコンテンツを把握してみるのもよいでしょう。
また、顧客がどのようなコンテンツを経由したかは、GoogleアナリティクスやMAツールなどを用いて把握することが可能です。
定期的にキラーコンテンツとなるコンテンツを作成したい場合は、顧客の動向をまとめたデータを作成し、分析することがおすすめです。
消費者のニーズについて仮説を立てる
消費者はどのようなニーズがあり顧客になったのか、どのような悩みをもってWebページに訪れたのか仮説を立てて、把握することが大切です。
まず初めに、コンバージョンして欲しいユーザーがどういった属性を持っているのか理解しましょう。マーケティングのために作成したWebページは、ユーザーに閲覧してもらうことで初めて意味を成します。ターゲットユーザーの属性を理解し、その属性を持つ方々に届きやすい内容のコンテンツを作成しましょう。
キラーコンテンツは消費者に購買行動、つまりコンバージョンを促すために重要視されるものですが、消費者となりえるユーザーのニーズを満たす商材・サービスでなければ、いくら魅力的な内容だったとしてもコンバージョンまで誘導することは出来ません。
キラーコンテンツ作成時のポイント
ここからはキラーコンテンツ作成時に意識するとよいポイントについて紹介していきます。ポイントを抑えることで、より効果的なキラーコンテンツを作成することができます。
ニーズに応えるためシンプルでわかりやすくする
Webマーケティングにおけるキラーコンテンツは、「ユーザーのニーズに応え、成果を生み出すコンテンツ」でなければなりません。
ユーザーのニーズに応えるには、情報量を多くするなどの工夫だけでなく、「わかりやすさ」を心がけることが大切です。
理解しにくい説明が続く内容や、見にくいWebページでは、ユーザーが離脱してしまいコンバージョン獲得につながるキラーコンテンツにはなりえないからです。
そのため、専門用語を使いすぎなかったり、難しい表現は避けたりするなどのユーザーファーストを心がけたキラーコンテンツを作成するようにしましょう。
希少性を見出す
キラーコンテンツの作成においては、希少性をアピールすることが大切です。希少性とは、取り扱っている商材・サービスだけが持つ個性のことを指します。
競合他社の商材・サービスには無い、自社だけの魅力や強みを見出し、それらをコンテンツに落とし込むことで、成果を生み出すことができるでしょう。
実際の作成に取り掛かる前に、改めて商材・サービスのアピールポイントを洗い出してみることもおすすめです。
キラーコンテンツを効果的に使う方法
顧客ニーズの高いキラーコンテンツを作成しても、顧客に届かなければ意味がありません。では、作成したキラーコンテンツを効果的に活用するにはどのようにしたらよいのでしょうか。ここからは効果的な使用方法の中から、実践しやすいものを紹介していきます。
Web広告やSNSを利用した拡散戦略を立てる
キラーコンテンツの特徴に合った拡散戦略を立てるようにしましょう。
口コミ・レビューは、Web広告に活用すると、商材・サービスを実際に利用した方の意見が早い段階で目に入るため、すぐに購買意欲を抱かせることが期待できます。
また、よくWebページ内を閲覧してくれる顧客にキラーコンテンツへ誘導する内容を込めたメールを配信すれば、キラーコンテンツの誘導だけでなく、さらなる購買につなげることも可能でしょう。
このように、Web広告やSNSを駆使して、届けたい人に届けやすい方法でキラーコンテンツを効果的に使うことが大切です。
サイト内部の配置を調整する
サイト内部の配置が整っていないWebページでは、ユーザーがキラーコンテンツにたどり着くまでに時間がかかってしまったり、たどり着けずに離脱してしまったりする可能性が高いです。
そこで、ユーザーがニーズに合ったコンテンツにたどり着きやすいようWebサイトの配置を工夫するようにしましょう。
また、ユーザーがWebサイト内を閲覧している際に、キラーコンテンツにたどり着きやすくするには、すでに多くのアクセスがあるコンテンツにキラーコンテンツのリンクを貼って誘導することも効果的です。どのページが閲覧数が高いのかWebページの分析を日頃から行うことがおすすめです。
まとめ
キラーコンテンツは、コンバージョンを大きくアシストする重要な存在です。
取り扱っている商材・サービスの魅力や評価をさまざまな面から切り取ったコンテンツを制作することで、マーケティングに大きな好影響をもたらすことができるでしょう。
魅力のあるコンテンツは、商材の購入者やサービスの利用者が増加する等、コンバージョン数の向上につながります。
ユーザーのニーズと自社商材・サービスが持つ希少性をしっかりと理解し、売上に貢献するキラーコンテンツの作成を目指しましょう。
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執筆者:矢田茉里衣
株式会社ヒトノテのコンテンツディレクター。クライアントの要望に柔軟に対応できるよう、ヒアリングに重きを置いています。

監修者:坪昌史
株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。
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