WEB広告 公開日: 2023.03.01 更新日: 2023.03.08

インタースティシャル広告とは?SEOに及ぼす影響と活用のポイントを紹介

アイキャッチ_インタースティシャル

インタースティシャル広告とはページ切り替えの間に表示される広告のことを指し、ページを閲覧した多くのユーザーに訴求できるというメリットがあります。

ただし、注意して運用しないと、ユーザーからわずらわしいと思われてしまいUXを損なう可能性があります。その結果、検索順位の下落につながるため注意しましょう。

今回は、インタースティシャル広告の基礎知識やメリット・デメリット、運用する際の注意点を紹介していきます。

インタースティシャル広告とは

インタースティシャル広告とは、主にページの切り替え時に画面を覆うように表示される広告のことです。インタースティシャル(interstitial)には、「間質性の〜」「隙間の〜」という意味があるため、インタースティシャル広告は「ページとページの隙間に入る広告」となります。

ただし、実際にはページの切り替え時だけでなく、一定時間ページに滞在した時やスクロール時などにも掲載可能です。また、広告リンクだけでなく、閲覧ユーザーに行動を促したい場合にも用いられています。たとえば、コンテンツの年齢制限の確認やCookieの受け入れ許可などに活用可能です。

インタースティシャル広告が表示されたユーザーは、広告を閉じるか広告のリンク先へ移動するかを選択できます。画面の前面に表示され、すべてのユーザーに2択の選択を促せるため、CVや売り上げの向上が期待できます。

一方で、適切でないインタースティシャル広告は、ユーザーからわずらわしいと感じられてしまうのも事実です。Googleも『インタースティシャル広告に関するガイドライン』を掲載しており、『ユーザーの利便性を損なわず、偶発的なクリックを誘発しない』ように注意を促しています。

悪質なインタースティシャル広告は、ペナルティを課されるおそれがあるため、ユーザー視点で掲載することが大切です。

インタースティシャル広告とオーバーレイ広告の関係性

インタースティシャル広告とともに「オーバーレイ広告」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。オーバーレイ(overlay)には「〜を重ねる」「〜を被せる」という意味があり、オーバーレイ広告はコンテンツに被せて表示される広告の総称です。つまり、画面を覆うように表示されるインタースティシャル広告は、オーバーレイ広告の一種となります。

オーバーレイ広告には、インタースティシャル広告の他に2種類の広告があります。

  • インタースティシャル広告
  • アンカー広告
  • ポップアップ広告

アンカー広告とは、画面の下もしくは上に表示される広告です。インタースティシャル広告に比べて範囲が狭く、表示中もユーザーはコンテンツの閲覧を継続できます。

ポップアップ広告とは、画面全体を覆い隠さずに一部で表示される広告です。インタースティシャル広告に比べて範囲が狭いものの、ユーザーの利便性は同様に損なわれます。

オーバーレイ広告は間違って使用すると3種類ともユーザーの邪魔になります。そのため、表示方法や効果などを逐一検証し、不要であれば掲載を止める判断も重要です。

インタースティシャル広告がSEOに及ぼす影響

Googleは2017年1月10日、快適で有用な体験が得られるように、コンテンツの閲覧を妨げるインタースティシャル広告のページ評価を下げるアルゴリズムのアップデートを行いました。つまり、インタースティシャル広告は、SEOに悪影響を及ぼすおそれがあります。

ただし、この仕組みはランキングを決める数百の要因のひとつにすぎず、すべてのインタースティシャル広告が悪影響をもたらすということではありません。

ここからは、どのようなインタースティシャル広告がSEOに悪影響を及ぼすのかを解説します。

インタースティシャル広告がSEOに悪影響を及ぼす場合

結論から言うと、以下のようなインタースティシャル広告は、SEOに悪影響を及ぼします。

画像出典:Google検索セントラルより

・ユーザーが検索結果からページに移動した直後やページを閲覧している最中に、メインのコンテンツを覆い隠すようにポップアップを表示する。
・スタンドアロン インタースティシャルを表示して、それを閉じないとメインのコンテンツにアクセスできないようにする。
・レイアウトを使用して、スクロールせずに見える範囲をスタンドアロン インタースティシャルのように見せかけ、メインのコンテンツをインライン化してスクロールしないと見えないようにする。

引用:Google検索セントラル

上記はGoogle公式が発表しているガイドラインです。

つまり、上記のようなユーザーの利便性を損なうインタースティシャル広告は、SEOに悪影響となり、コンテンツの検索順位の低下につながります。

インタースティシャル広告を掲載する際は、ユーザー視点になってページを閲覧し、利便性が著しく低下していないか確認しましょう。目先の利益だけを追求して広告を掲載すると、長期的な利益やアクセス数が低下するおそれがあります。

一方で、ユーザー視点になることでコンテンツ自体のクオリティも高まり、検索順位の向上につながる可能性もあります。

正しいインタースティシャル広告の使用方法

悪質なインタースティシャル広告は、SEOに悪影響を及ぼします。

しかし、すべてのインタースティシャル広告が順位下落の原因になるわけではありません。

Google検索セントラルには、SEOに影響しないインタースティシャル広告の例が掲載されています。以下のように責任を持った正しい使用方法であれば、順位の下落にはつながりません。

・法的義務に応じてインタースティシャルを表示する(Cookie の使用、年齢確認など)。
・サイト内のコンテンツを一般公開(インデックス登録)できない場合にログイン ダイアログを表示する。たとえば、メールアドレスなどの個人的なコンテンツが含まれる、有料のコンテンツであるためインデックス登録できない、などの場合が考えられます。
・画面スペースから見て妥当な大きさで、簡単に閉じることのできるバナーを表示する。ここでいう妥当な大きさとは、たとえば Safari や Chrome に表示されるアプリ インストール バナー程度の大きさです。

引用:Google検索セントラル

また、同ページには以下のような記載もあります。

この新しいシグナルはランキングに使用される数百のシグナルのうちの一つにすぎず、(中略)。そのため、関連性の高い優れたコンテンツを含むページであれば、上位に掲載される可能性があります。

引用:Google検索セントラル

つまり、上記の例以外の方法でインタースティシャル広告を掲載した場合でも、コンテンツの質が高ければ上位表示可能です。

そのため、ページの検索順位が上がらない際に、理由をインタースティシャル広告だと決めつけないように注意しましょう。

インタースティシャル広告のメリット

ユーザーの利便性を低下させるインタースティシャル広告は、SEOに悪影響をもたらします。

しかし「利便性を低下させる」かどうかは検索エンジンが判断するため、配慮していても「悪質」だと認識される可能性があります。そのため、インタースティシャル広告は運用しにくいと感じる方が多いようです。

しかし、ガイドラインに沿ってうまく活用することで、多くのメリットを得られるのも事実です。ここから紹介するメリットを理解したうえで、効果的に取り組みましょう。

多くのユーザーに認知させることができる

インタースティシャル広告は、ページを訪れたほぼすべてのユーザーに認知してもらえます。コンテンツの要所にある記事内広告は視界には入るものの、内容を認識せずにスクロールする可能性が高いです。

一方でインタースティシャル広告は、フルスクリーンで表示されるため、記事内広告では流し見するだけだったユーザーの目にも止まります。

さらには、閉じるかリンク先に移動するかの2択の選択を促せるため、ユーザーの視点を数秒間広告だけに向けることができます。

このようにインタースティシャル広告は、より多くのユーザーに訴求したい場合に有効です。ユーザーのニーズと親和性の高い内容であれば、より大きな効果が得られるでしょう。

広告の設置スペースを削減

インタースティシャル広告は本来、ページ間に世知するためコンテンツの領域を占領することはありません。

ガイドラインに準拠し、「ページ間に設置する」「ページ遷移の度に広告を表示させない(インタースティシャル広告表示頻度を少なくする)」という利用方法を守れば、UXを損なわず広告掲載を行うことができます。

インタースティシャル広告を使用する際の注意点

検索エンジンのガイドラインに沿っていない悪質なインタースティシャル広告は、検索順位の下落につながります。

また、ガイドラインには沿っていても、ユーザーからはわずらわしいと思われてしまう可能性もあります。離脱率が高まると、検索エンジンにコンテンツの質が低いと判断されてしまうおそれがあるため注意しましょう。

ここからは、インタースティシャル広告を導入する際の注意点を解説します。検索エンジンとユーザーの両方に評価されるサイトを作るために、必ず把握しておきましょう。

表示する頻度とタイミングに気をつける

インタースティシャル広告は、表示する頻度とタイミングによってユーザーからの印象が大きく変わります。何度も表示されたり、少しスクロールするだけで表示されたりする広告は、ユーザーにとって邪魔になり、離脱につながるため注意しましょう。

Googleでは、「ユーザー操作2回につき1回以下の頻度」を推奨しています。これ以上のインタースティシャル広告は、ユーザーの操作を妨げて利便性が損なっていると判断されてしまうので注意が必要です。

また、ページやアプリへのアクセス直後のインタースティシャル広告は、Googleのガイドラインに反してしまいます。ガイドラインに違反した広告は停止され、ページへの評価が下落します。

結果としてサイト全体への評価にも影響してしまうおそれがあるので気をつけましょう。

広告を閉じやすいボタンを配置する

インタースティシャル広告は、ユーザーが簡単かつ迅速に閉じられるような工夫が必要です。

ユーザーは、検索した悩みを解決できるコンテンツを期待しているため、関係のない広告が表示されるとすぐに画面を閉じたいと考えます。閉じる方法がわかりにくいと、広告を消すよりも検索欄に戻って他のページを見ることを優先するでしょう。

また、誤ってリンク先に遷移してしまった場合は、面倒だと感じて再度訪問しなくなるおそれもあります。訪問したとしても、閉じにくい広告によってページへの信頼感が失われ、サービスの成約にはつながらない可能性があります。

そのため、すぐに広告を閉じてメインコンテンツを見られるように設定しておきましょう。すぐに閉じられれば不快に思わずにメインコンテンツを閲覧してもらえます。

まとめ

インタースティシャル広告とはオーバーレイ広告の一種で、画面を覆うように表示される広告のことです。メインコンテンツに影響を及ぼさないことや、ユーザーの視線を数秒間独占できるというメリットがあります。

一方でユーザーの利便性を損なうインタースティシャル広告は、検索順位の低下につながります。導入する際には、Googleのガイドラインへの遵守を第一優先とし、そのうえで効果的な訴求方法を検討しましょう。

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執筆者:山本卓真

株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。中小企業から大企業まで様々な規模、業種のサイトのSEOに携わる。WEBマーケティングの広い知見と経験をもとにクライアントと伴走することが得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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