アクセス解析 2020.08.21

not providedとは?表示される理由と中身を調べる方法

Googleアナリティクスで検索キーワードを分析しようとした時、なぜか「not provided」と表示され困惑した経験がありませんか?「not provided」とは、SSLという暗号化技術により、検索キーワードの情報がGoogleアナリティクスに提供されなかった場合の表示です。

WEBサイトでSEOを行う場合、検索キーワードを分析できないのは大きな痛手となります。そこで今回は、「not provided」の特徴や対策と、検索キーワードの分析方法などをご紹介いたします。

Googleアナリティクス内で表示される「not provided」とは?

「not provided」は「情報提供できない」という意味です。検索エンジンが、Googleアナリティクスに検索キーワード情報を提供しなかった場合の表示となります。

「ユーザーがどのようなキーワードで検索しWEBサイトに来訪したか」を把握できなくなるため、WEBサイト担当者の頭を悩ませてきました。

Googleアナリティクスの左メニューから集客>キャンペーン>オーガニック検索キーワードと遷移すれば、キーワードの欄に「not provided」が並んでいるのを確認できます。

Googleアナリティクス上で表示されている「not provided」
Googleアナリティクス上で表示されている「not provided」

現在ではGooglアナリティクスにおけるオーガニック検索キーワードのほとんどが「not provided」で占められ、一説によれば90%以上が確認不能であるといわれています。

「not set」という、似たような表示も存在しますが、こちらは「例外的に検索キーワードが取得できなかった」という意味なので注意しましょう。このような状況になったきっかけは、検索エンジンのSSL化です。

SSL化とは、httpからhttpsへと変更することで金融機関サイトのようにサイトを暗号化し、セキュリティを向上させる技術です。GoogleやYahoo!の検索エンジンにおいてSSL通信技術が導入されることで検索キーワードが暗号化され、Googleアナリティクスで流入キーワードデータの取得ができなくなってしまったのです。

流入キーワードが把握できないため、「not provided」と表示されるようになりました。日本の検索エンジンシェアの大半を占めるGoogleとYahoo!JAPANのSSL化によって「not provided」は急速に広がったのです。

not providedの中身を調べる方法

「not provided」は、Googleアナリティクス内でその中身を確認することはできませんが、外部ツールを利用すれば、検索キーワードを推測することができます。

「not provided」は上述したとおり、暗号化通信により検索キーワードを取得できないため、中身を知ることはできません。しかし、別のツールを使って「どのような検索キーワードで流入したか」を調べる方法があります。

サーチコンソールを利用する

「not provided」対策として真っ先におすすめできるのが、Googleアナリティクスと併用されることも多い「Googleサーチコンソール」です。

サーチコンソールのサイドバーメニューにある「検索パフォーマンス」から、検索キーワードを確認できます。

サーチコンソール上で「検索キーワード」を確認
サーチコンソール上で「検索キーワード」を確認

検索キーワードは4つの要素で分析されており、WEBサイトへの流入状況を容易に把握可能です。

・クリック数~WEBサイトが何回クリックされたか
・表示回数~WEBサイトが何回グーグルの検索結果に反映されたか
・CTR~クリック数を表示回数で割った数値。表示回数が100回でクリック数が50回だった場合、CTRは50%となる
・掲載順位~検索結果に表示された平均の順位。

Googleからの流入データしか取得できないものの、自サイトの評価キーワードを最も正確に把握できるため、今後はサーチコンソールが検索キーワード分析の主流になるといえるでしょう。

キーワードツールを利用する

キーワードツールを利用して「not provided」を調査する手法も有効です。さまざまなツールが存在しますが、今回は代表的なものを2つ紹介します。

まず紹介するのが、SEOキーワード選定に利用される「キーワードファインダー」です。

キーワードファインダー
キーワードファインダー

WEBサイトに流入している検索キーワード、検索順位、検索ボリュームを確認できるため、優先して対策すべきキーワードが分かります。分析対象となるWEBサイト、競合サイト、キーワードを登録すれば情報が毎日自動取得される仕組みで、操作も簡単です。

類似するツールとして「キーワードマップ」も存在します。

キーワードマップ
キーワードマップ

インストールや既存ツールとの連携が不要なため、速やかに利用を開始できます。

流入しているキーワードや競合WEBサイトの調査のみならず、多彩な機能を備えているのが特徴です。

・流入貢献ページ調査
・競合獲得ワード
・ユーザーニーズ調査
・リスティング広告調査
・季節要因調査
・ソーシャル調査
・順位レポート調査

これらの機能を活用し、Wenサイトを取り巻くあらゆる問題を解決できます。

まとめ

 今回は、検索キーワードを調査する際に障害となる「not provided」について解説しました。SSLの普及はネットユーザーの個人情報保護に貢献しましたが、同時にWEB担当者がデータを分析しづらくなるという問題を発生させています。

本記事で解説した内容をもとに対策を講じましょう。ただし、検索キーワードのみに注目してはいけません。流入後のサイト行動やユーザーインターフェースのチェックも行い、広い視野でのWEB最適化が今後求められます。

ヒトノテロゴ

執筆者:兼重勇希

株式会社ヒトノテのディレクター。自社メールマーケティング、オウンドメディアの記事制作、WEB広告の運用など幅広い分野を担当。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。