アクセス解析 公開日: 2020.03.27 更新日: 2023.02.21

Google アナリティクスの使い方・見方をマスターしよう!

GoogleAnalytics

せっかくGoogle アナリティクスを導入したのに、使い方がよくわからずに放置してしまっていませんか?

Google アナリティクスはGoogleが提供しているWEBサイトのアクセス解析ツールで、多機能なのに無料で使えることから多くの企業や個人が導入しています。使いこなすと訪問数やコンバージョン数アップの強い味方になってくれるので、まずは基本的な使い方をマスターすることから始めましょう。

今回の記事では、Google アナリティクスの導入方法から基本的な機能の使い方、分析初心者におすすめのレポートをご紹介します。

Googleアナリティクスの導入方法

まずはGoogleアナリティクスを導入することから始めましょう。

Googleアナリティクスの利用には、Googleアカウントを持っていることが前提となります。まずはこちらにアクセスし、指示に従いアカウントを開設してください。

Googleのアカウントを作成したら、続けてGoogleアナリティクスに登録します。こちらにアクセスして、「無料で利用する」から「お申し込み」に進み、以下の内容を入力してください。

  • アカウント名:会社名などを入れる(あとで変更可能)
  • ウェブサイト名:サイト名を入れる(あとで変更可能)
  • URL:http://またはhttps://のどちらかを選び、URLを入力する
  • 業種:もっとも近い業種を選ぶと、あわせて自動でカスタマイズされる
  • レポートのタイムゾーン:日本国内で使用されるサイトなら「日本」を選ぶ
  • データ共有設定:データ共有したくないものがあれば外す

必要事項を入力したら、「トラッキングIDを取得」ボタンを押すと、トラッキングIDとトラッキングコードが取得できるようになります。

Googleアナリティクスを利用するには、取得したトラッキングコードをすべてのページの<head>タグ内に貼り付けなければなりません。Wordpressを使用している場合には、ダッシュボードから「外観」>「テーマエディター」に進み、右側に表示される「テーマファイル」の中にある「テーマヘッダー」をクリックします。コードが表示されるので、</head>の直前にコピーしたトラッキングコードを貼りつけてください。

「All in One SEO」のプラグインをインストールすれば、取得したトラッキングIDを1箇所に入力するだけで使用できるので簡単です。設置方法がわからない場合には、ホームページを制作してもらった業者に手順を確認するか、設置を依頼するようにしてください。

Google アナリティクスの重要な指標

Google アナリティクスを使うためには、もととなる「指標」を正しく理解しておく必要があります。指標はレポートに表示される数値のことで、レポートでは表の横軸に表示されます。

まずはデータ分析をするうえで重要な指標について、何を表した数値なのかを正しく理解しておきましょう。

セッション数

セッション数は、ユーザーがサイトを訪問した回数のことで、Google アナリティクスのもっとも基本となる指標です。セッション数は、ひとりのユーザーがサイトを訪れてから出ていくまでを、1セッションとして数えます。

セッションを数えるときには「30分ルール」が適用されます。ユーザーがサイトを離脱してから30分以内に戻ってきたときはセッションが継続しているとみなし、30分以上経過してから戻ってきたときには新しいセッションとしてカウントするのが決まりです。

もしセッション中に日付が変わった場合には、深夜0時のタイミングでいったん切られ、0時以降は新しいセッションとしてカウントされます。

ユーザー数

ユーザー数は、集計する期間内にサイトを訪問したユーザーの数です。Google アナリティクスでは、ユーザーのブラウザに保存されているCookie(クッキー)の情報が同じだったら同一人物とみなし、1ユーザーとして数えるのがルールです。そのため集計期間中に同じ人が何回もサイトを訪問したとしても、1ユーザーとしてカウントされます。

しかし同じ人が同じパソコンで別々のブラウザを使った、あるいはパソコンとスマホの両方からアクセスした場合には、Cookie情報が異なるためにそれぞれ別のユーザーとしてカウントされます。

ページビュー数

ページビュー数は、Googleアナリティクスのトラッキングコードが埋め込まれたページがブラウザに表示された回数です。同じセッション内でも同じページを3回表示したら、ページビュー数は3としてカウントされます。

例えばひとりのユーザーが、トップページ→ページA→ページB→ページC→ページAとサイト内を移動したときには、ページビュー数は5になります。

直帰率

直帰率は、サイトを訪れたユーザーが最初に着地したページから、ほかのページに移動せずに離脱したセッションの割合です。1ページしか見ないで離れた人が多いほど、直帰率は高くなります。

せっかく訪問したユーザーが、ほかのページに移動しないでそのままサイトを離れてしまうのには、導線が悪いなどなにか理由があるはずです。直帰率が高いときには、ユーザーがサイト内を回遊したくない理由を見つけて改善していく必要があるでしょう。

離脱率

ページの離脱率は、そのページを最後にサイトから離れてしまったセションの割合です。例えばページA→ページB→ページCと回遊してきたユーザーが、ページCを最後にブラウザを閉じた、あるいは別のサイトに移動するなどして離脱したときは、ページCが離脱したページになります。

最初にページCからサイトの閲覧を始めたユーザーがそのまま離脱したときには、ユーザーはページCから直帰したと言います。つまり先ほど紹介した直帰は離脱の一種で、ユーザーが1ページだけ見てそのまま離脱したときにだけ使う、特別な呼び方なのです。

離脱率は直帰率と同様に、サイト内のほかのページと比べて特に高いページを探しだし、回遊率を改善していくときに使う指標になります。

離脱率の平均とは??離脱率と直帰率の違いや改善方法をご紹介

コンバージョン数、コンバージョン率

コンバージョン数は、サイトを訪れたユーザーが、目標として設定しておいたアクションを起こした数です。コンバージョン数を計測するためには、「資料請求してほしい」「商品を購入してほしい」などサイトの目標を先に設定しておきます。

例えば資料請求がサイトの目標なら、ユーザーの資料請求完了を目標として設定すると良いでしょう。

具体的には、フォームの送信完了後に表示される完了画面(サンクスページ)の閲覧を目標としてGoogle Analyticsに登録します。

コンバージョン率は、一般的には「コンバージョン数(目標完了数)÷セッション数×100」で求められます。例えば200セッションのうち、資料請求完了画面が10回閲覧されたときには、10÷200×100=5と計算してコンバージョン率は5%になります。

コンバージョン率は、サイトの目標がどれくらい達成されているのかを確認するとても重要な数字です。Googleアナリティクスを導入したら、必ず目標を設定しておきましょう!

コンバージョンって何?正しく理解してあなたのサイトの有用性を上げよう

Google アナリティクスの基本メニュー

Google Analyticsの基本メニュー

Google アナリティクスの管理画面を開いて、最初に表示されるページを「ホーム」と言います。ホームの左側には縦に並んでメニューが表示されていますが、それぞれどんな役割があるのか見てみましょう。

ホーム

「ホーム」は管理画面を開くと最初に表示される、サイトの直近の状況がひと目で確認できるページです。

ホームでは訪問したユーザー数やセッション数などをまとめたユーザーサマリーや、ユーザーの訪問時間帯や流入元など基本となる指標がまとめられています。それぞれの動きを視覚的に把握できるよう、グラフなどで表示されているのが特徴です。

カスタム

「カスタム」は、自分が必要な指標だけを集めた「マイレポート」や「カスタムレポート」などのレポートを表示させるメニューです。

Googleアナリティクスはたくさんのデータをさまざまな角度から分析できますが、使う人や目的によって必要なレポートは違います。自分に必要な指標だけを集めたレポートを作成しておき、「カスタム」から素早くアクセスするときに使います。

リアルタイム

「リアルタイム」は、Googleアナリティクスで今現在発生しているアクティビィティをリアルタイムでモニターするときに使うメニューです。直近5分以内にアクセスのあったユーザーを「アクティブユーザー」としてカウントします。

アクセスしているユーザー数や閲覧されているページ数、あるいはどの国や地域からアクセスされているのかなどをリアルタイムで確認できます。

オーディエンス

「オーディエンス」は、Googleアナリティクスでサイトを訪問したユーザーの詳細情報を確認するときに使うメニューです。

サイトを訪れたユーザーの数や閲覧したページ数、またどんな端末からどのブラウザを使ってサイトを見たのかなどを、詳しく調べて分析するときに使います。

集客

「集客」は、Googleアナリティクスでユーザーの流入経路についてまとめたレポートです。

流入元がSNSなのかサーチエンジンなのか、それともどこかのサイトを経由してきたのかなどを調べるときに使用します。 集客の分析機能を利用するにあたっては、重要な項目がいくつかあるため、詳しく説明します。

チャネルとは

チャネルとは、Googleが定めたルールに基づいて、トラフィックをグループ分けしたものです。Googleアナリティクスのレポートでは、デフォルトで以下の10個のチャネルグループ(Default Channel Grouping)が設定されています。

  • Organic Search:自然検索(検索エンジンなどからの流入)
  • Paid Search:リスティング広告など検索連動広告からの流入
  • Display:ディスプレイ広告からの流入
  • Other Advertising:リスティング・ディスプレイ以外の広告からの流入
  • Affiliate:アフィリエイトからの流入
  • Referral:ほかのサイトからの流入
  • Direct:直接流入(検索ウィンドウに直接URLを入力した場合やブックマークからの流入)
  • Social:各種ソーシャルメディアからの流入(TwitterやInstagram、Facebookなど)
  • Email:Eメールからの流入
  • (Other):その他からの流入(上記に分類できなかった場合)

Googleアナリティクスで「集客>すべてのトラフィック>チャネル」を開くと、チャネルごとの集客状況、直帰率や平均セッション時間などの行動、コンバージョンなどを確認できます。どのチャネルが集客やコンバージョンに貢献しているのかを知ることは、今後のマーケティング戦略を立てるうえで非常に重要です。

参照元とは 

「集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア」の参照元とは、流入元のサイト情報です。参照元は、自社サイトに流入する直前に見ていたページが表示されるため、どこを経由して流入してきたのかを特定するのに役立ちます。

<参照元の例>

  • google:googleからの流入
  • yahoo:yahooからの流入
  • —-.comなどのドメイン:表示ドメインからの流入

参照元の特徴として、Googleアナリティクスでは、ブックマークから流入が発生したときには、前回訪問時の流入元を「参照元」として計測することを押さえておきましょう。たとえば初回訪問時に検索エンジンから流入し、そのときにブックマークを登録した場合、2回目ブックマークから流入しても検索エンジンからの流入としてカウントします。これは、少しでも流入元情報を収集できるようにしているためと考えられています。

メディアとは

同じく「集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア」で確認できるメディアとは、トラフィックの流入元を指し、以下のようなものがあります。

<メディアの例>

  • organic:検索による流入など
  • cpc:リスティング広告などの有料広告からの流入
  • referral:ほかサイトのリンクからの流入

参照元とメディアを組み合わせることで、詳細な流入元を特定できるようになります。

<参照元/メディアの例>

  • yahoo/organic:yahooで検索して表示された結果からの流入
  • —-.com/referral:—-.comのリンクからの流入

参照元/メディアは、チャネルをさらに詳細に絞り込んで戦略を立てたいときに活用しましょう。

行動

「行動」はユーザーの動きをまとめたレポートです。

ユーザーが最初に着地したページはどこなのか、それぞれのページにどれくらいの時間滞在したのか、あるいはどのページからどのページに移動したのかなどがわかります。

コンバージョン

「コンバージョン」は、ユーザーがサイト内のどのコンバージョンをどこで達成したかなどをまとめたGoogleアナリティクスのレポートです。

メルマガの登録や商品の購入、あるいは会員登録など、目標として設定した行動を実際にどのくらいのユーザーが起こしたのか確認するときに使います。

基本的なGoogleアナリティクスの分析方法

重要な指標と基本メニューの内容を理解したところで、Googleアナリティクスでの基本の分析方法を紹介します。

データの期間を変更する

Googleアナリティクスでは、デフォルトで直近1週間のデータが表示されるようになっていますが、毎月のデータを月ごとに比較したいなど、月初から月末までの1カ月のデータを知りたい場合もあるでしょう。

そのようなときに備えて、集計期間の設定方法を確認しておきましょう。Googleアナリティクスのダッシュボードを開くと、右上に集計期間が表示されていますが、右端の「▼」マークをクリックするとカレンダーが表示されるので、集計したい期間の始まりと終わりを選択しましょう。期間はカレンダーから選択することも、直接日付を入力することも可能です。

また「期間:カスタム」をクリックすると、デフォルトで

  • 今日
  • 昨日
  • 前週
  • 先月
  • 過去7日間
  • 過去30日間

が表示されるので、そちらを選んでもよいでしょう。

一定期間のデータを比較する

Googleアナリティクスでは、一定期間のデータを比較することも可能です。たとえば今月のデータを前年同月と比較したい、といったときに便利です。

まずは先ほど説明したとおりに集計期間を設定します。そして日付の下にある「比較」のチェックボックスにチェックを入れます。デフォルトでは集計期間と同じ日数分が、「前の期間」として自動で表示されます。そのままでよければ「適用」をクリックすると、比較対象期間がオレンジ色のグラフで表示されるので確認しましょう。

デフォルトでは、「前の期間」以外に「前年」も用意されています。そちらを選択すると、設定した期間の前年と同じ期間のデータとの比較ができます。

もちろん比較期間は横に表示されているカレンダーや、手入力での設定も可能です。なにか新しく施策をスタートし、施策実施前後1カ月の変化を比較したいときなどに活用してみてください。

セグメントを絞って分析する 

Googleアナリティクスでは、デフォルトではすべてのユーザーのデータが集計されていますが、対象のユーザーを絞り込んで分析することも可能です。メニューからリアルタイム以外のレポートを開くと、左上に「すべてのユーザー」が表示されています。セグメントを追加するには、右隣の「セグメントを追加」をクリックして、表示されるセグメントを追加してください。

Googleアナリティクスでは、

  • 利用しているデバイス
  • ユーザーの特性
  • トラフィック
  • コンバージョン

の4つに大別される、20個ほどのセグメントがデフォルトで用意されています。

セグメントを活用すると、たとえば「ユーザー>概要」で「すべてのユーザー」「リピーター」「新規ユーザー」の3つのセグメントに絞って表示し、それぞれのページビュー数や直帰率などをGoogleアナリティクス上で比較できるようになります。比較することで、ユーザーのステータスによる特徴や、今後の施策を検討できるようになります。セグメントは4つまで選んで比較が可能です。

赤いボタンで表示されている「新しいセグメント」をクリックすると、自社のニーズに応じたオリジナルのセグメントを追加することもできるので、ぜひ活用してみてください。

Google アナリティクスで役立つレポート

Google アナリティクスにはメニューの中にさまざまなレポートが用意されていますが、種類が多すぎてどれを見ればいいのか迷ってしまいますよね。

ここではサイトを運営しているときによく使う、いわゆる「定番」のレポートを紹介します。これから戦略を立てていくときに役立つレポートばかりですので、よりよいサイト運営に役立ててみてください。

定期的に確認したいレポート 

自社サイトの現状を確認するために、定期的にチェックしたいレポートを2つ紹介します。サイトに異常が発生していないか、設定した目標の達成状況はどうなのかは、毎日必ず確認するようにしてください。

リアルタイム>概要でサイトの異常を検知

GoogleAnalyticsのリアルタイム

Googleアナリティクスのリアルタイムの概要では、直近5分以内にアクセスした アクティブユーザーの数と、直近30分以内の分単位でのページビュー数、そして直近60秒単位でのページビュー数などが確認できます。リアルタイムレポートは、サイト異常の検知に役立ちます。

リアルタイムでのアクティブユーザーの数は、サイトで新しいキャンペーンを始めたなど特別なイベントがない限り、大きく変動することはありません。

それが突然数十倍、あるいは数百倍に跳ね上がったときは、サイトになにか異常が発生したと考えるのが自然です。アクセスが集中しているページを突き止め、原因を探る必要があります。逆に突然アクティブユーザーが0になり、ページビューも発生しなくなったときには、サーバーの不具合などを疑う必要があるでしょう。

リアルタイムレポートは定期的に監視して、サイトの異常をできるだけ早く検知するようにしてください。

コンバージョン>目標>概要で目標の達成率を確認

GoogleAnalyticsの目標

目標の達成率を確認するときには、Googleアナリティクス内でコンバージョンの目標の概要レポートを確認しましょう。

デフォルトでは設定した目標のすべてのコンバージョンが合計されて表示されていますが、「目標のオプション」から確認したい目標だけを選択することもできます。またそのコンバージョンがどこからの流入なのかを確認するには、「参照元/メディア」の項目を見てください。

コンバージョンが広告から発生したものなのか、それともSNSから集客されたものなのかなどを分析することで、効果的な集客施策が打てるようになるでしょう。

サイトを作成するときには、会員登録や資料請求などなんらかのコンバージョンがあったはずです。アナリティクスを導入したらまず目標を設定して、このレポートで達成状況が確認できるようにしておきましょう。

サイト改善に活用したいレポート 

サイトは開設したあとも、状況に応じて改善を進めていく必要があります。思ったよりも集客できていない、逆に集客はできているのにコンバージョンしていないときなどは、まずサイトの課題を洗い出すことから始めましょう。ここでは課題の抽出に活用したいレポートを、5つ紹介します。

ユーザー>モバイル>概要でデバイス別の利用状況を確認

GoogleAnalyticsのモバイル

ユーザーのモバイルの概要レポートでは、デバイスをdesktop、mobile、tabletの3つのカテゴリにわけて、ユーザーが利用しているデバイス別の集客比率や直帰率、そしてコンバージョン率などを確認できます。

どのデバイスからのアクセスが多いかによって、注力するポイントは大きく違ってきます。近年ではモバイルフレンドリーなサイト作りが求められていますが、ターゲットや業界によってはPC版もしっかりとしたデザインにしておく必要もあります。

またモバイルフレンドリーにしているつもりなのにモバイルの直帰率が高い、あるいはコンバージョン率が低い場合は、モバイルサイトの構造やコンテンツの配置に問題があるのかもしれません。

どのデバイスのコンテンツを優先的に改善していくと効果的なのかを判断するときには、モバイルの概要レポートを詳しく分析するのがおすすめです。

行動>行動フローでユーザーのサイト内の動きを把握

GoogleAnalyticsの行動フロー

行動フローでは、ユーザーがサイトに着地してから離脱するまでの一連の行動がフローで確認できます。

サイト設計をしたときに思い描いていた通りの動線がとられていればいいのですが、もしそうでないなら、ユーザーがどのページでつまずいて離脱しているのか、そのページの何が問題なのかをしっかり検証して解決する必要があるでしょう。

行動フローのレポートは、ユーザーのつまずきポイントの発見と、課題の抽出に活用してください。

行動>サイトコンテンツ>すべてのページでページごとの特徴を把握

GoogleAnalyticsのすべてのページ

すべてのページのレポートでは、サイト内にある全ページの概要を確認できます。ページビューの多いものから順番にファイル名で表示されていて、それぞれのページの平均滞在時間や直帰率、離脱率などがわかります。

ページビューが多ければいいと思いがちですが、ページビューが多くても直帰率が高ければそのページには問題があると判断して改善していくと良いでしょう。逆にページビューが低くても滞在時間が長ければ、そのページをうまく活用することでコンバージョン率が上がるかもしれません。

「すべてのページ」のレポートは、ページごとの特徴をつかみ、それぞれの改善のヒントを見つけるために活用しましょう。

行動>サイトコンテンツ>ランディングページでユーザーが最初に着地するページを確認

GoogleAnalyticsのランディングページ

ランディングページは、サイトを訪れたユーザーが最初に着地したページを集計したレポートです。ページごとにセッション数やコンバージョン率、直帰率などを確認できます。

訪問するユーザーは、全員がトップページから入るわけではありません。ユーザーはいろいろなキーワードで検索するため、サイトを作るときに意図していなかったページへのランディングが多くなることはよくあります。

セッション数が多いのにコンバージョン率が低い、あるいは直帰率が高いページをレポートで把握して、優先的に改善していくと効果的です。

行動>サイトの速度>速度についての提案でページの表示スピードを把握

GoogleAnalyticsの速度提案

速度についての提案では、ページビューが多い順に「平均の読み込み速度」「PageSpeedの提案」「PageSpeedスコア」が表示されます。PageSpeedのスコアは0〜100の数字で表され、スコアが低いほど問題があると判断します。

ページの表示スピードが遅いと、ユーザーにストレスを与えて離脱の可能性が高くなるのが問題です。ページビューが多いのにスコアが低いページを抽出して、「PageSpeedの提案」の項目に表示されているリンクをクリックすると、Page Speed Insightsのサイトに飛びます。Page Speed Insightsでは表示スピードを改善する項目と改善する方法が表示されるので、確認しながら対策を進めてみてください。

マーケティング戦略に活用したいレポート 

サイトの集客力を高めたい、効率的に広告を打ちたいなど、マーケティング戦略を立てるときには、まずは現在どこから集客できているのかを確認することが先決です。これからのマーケティング戦略を考えるときに活用したいレポートを3つ紹介します。

ユーザー>ユーザー属性>概要でユーザーの属性を把握

GoogleAnalyticsのユーザー属性

ユーザーでは、ユーザー属性の概要をチェックしましょう。このレポートでは、ユーザーの年齢や性別、興味関心などのユーザー属性を詳しく確認できます。ユーザーの属性を知ることは、サイトを運営していくうえでとても重要です。

もともとターゲットと想定していた年代や性別のユーザーを集客できていれば問題ありませんが、もし想定していたユーザーとは違う層が集まってきている場合には、なにが問題なのかを考える必要があるでしょう。

またどういったことに興味を持ったユーザーが多いのかがわかれば、今後どんなコンテンツを増やしていくと効果的に集客できるかのヒントになります。

なおユーザー属性レポートを見るためには、機能を有効化しておく必要があります。Google アナリティクスの導入後、すぐに設定しておきましょう。

ユーザー>地域>地域でどの地域からの利用が多いか確認

GoogleAnalyticsの地域

ユーザーでは、まずは地域のレポートをチェックしましょう。このレポートでは、どの国のどの地域からどれくらいのアクセスがあるのかがわかります。

例えば実店舗を抱える企業の場合、ターゲットとしている地域のユーザーが、ねらい通りにサイトを訪問しているかを確認できます。またアクセスが多く発生する地域がわかれば、今後どこに出店するかを考えるときの参考にできるでしょう。

あるいは物販サイトなら、アクセスの多い地域に集中的に広告を打つなどすれば、効率よくコンバージョン数の増加につなげられます。ユーザーの地域情報は、効果的なマーケティング戦略を立てるためにも積極的に活用しましょう!

集客>すべてのトラフィック>チャネルでチャネルごとの貢献度を把握

GoogleAnalyticsのチャネル

チャネルでは、サイトへのアクセスチャネルを「Social(SNS)」「Referral(別サイトからの流入)」「Organic Search(自然検索)「Paid Search(有料検索)」など、デフォルトで10のトラフィックに分類しています。そしてそれぞれについて「集客」「行動」「コンバージョン」の3つの指標が確認できます。

指標を見ると「有料広告からの流入が多いけれどもコンバージョンは低い」「SNSからの流入は数が少ないけれどもコンバージョン率は高い」など、どのチャネルがサイトに寄与しているかがわかるでしょう。

今後どのチャネルの集客施策を強化していくのかを判断するときには、チャネルレポートを活用してください。

まとめ

目標達成に向けてサイトを運営していくためには、Google アナリティクスを活用したサイト分析はもはや必須と言えるでしょう。

今回ご紹介した指標の意味を理解して毎日レポートを見ていると、自分のサイトの課題が少しずつ見えてきます。

Google アナリティクスの使い方をマスターし、サイトの改善を進めていってくださいね!

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執筆者:ヒトノート編集部

株式会社ヒトノテのオウンドメディア、WEBマーケティングの学習帳「ヒトノート -Hito note-」の編集部。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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