アクセス解析 2020.03.27

Google Analyticsの見方をマスターしよう!

せっかくGoogle Analyticsを導入したのに、見方がよくわからずに放置してしまっていませんか?

Google AnalyticsはGoogleが提供しているWEBサイトのアクセス解析ツールで、多機能なのに無料で使えることから多くの企業や個人が導入しています。使いこなすと訪問数やコンバージョン数アップの強い味方になってくれるので、まずは基本的な見方をマスターすることから始めましょう。

今回の記事では、Google Analyticsの基本的な機能や、分析初心者におすすめのレポートをご紹介します。

Google Analyticsの重要な指標

Google Analyticsを使ってサイトを改善していくためには、もととなる「指標」を正しく理解しておく必要があります。指標はレポートに表示される数値のことで、レポートでは表の横軸に表示されます。

まずはデータ分析をするうえで重要な指標について、何を表した数値なのかを正しく理解しておきましょう。

セッション数

セッション数は、ユーザーがサイトを訪問した回数のことで、Google Analyticsのもっとも基本となる指標です。セッション数は、ひとりのユーザーがサイトを訪れてから出ていくまでを、1セッションとして数えます。

セッションを数えるときには「30分ルール」が適用されます。ユーザーがサイトを離脱してから30分以内に戻ってきたときはセッションが継続しているとみなし、30分以上経過してから戻ってきたときには新しいセッションとしてカウントするのが決まりです。

もしセッション中に日付が変わった場合には、深夜0時のタイミングでいったん切られ、0時以降は新しいセッションとしてカウントされます。

ユーザー数

ユーザー数は、集計する期間内にサイトを訪問したユーザーの数です。Google Analyticsでは、ユーザーのブラウザに保存されているCookie(クッキー)の情報が同じだったら同一人物とみなし、1ユーザーとして数えるのがルールです。そのため集計期間中に同じ人が何回もサイトを訪問したとしても、1ユーザーとしてカウントされます。

しかし同じ人が同じパソコンで別々のブラウザを使った、あるいはパソコンとスマホの両方からアクセスした場合には、Cookie情報が異なるためにそれぞれ別のユーザーとしてカウントされます。

ページビュー数

ページビュー数は、アナリティクスのトラッキングコードが埋め込まれたページがブラウザに表示された回数です。同じセッション内でも同じページを3回表示したら、ページビュー数は3としてカウントされます。

例えばひとりのユーザーが、トップページ→ページA→ページB→ページC→ページAとサイト内を移動したときには、ページビュー数は5になります。

直帰率

直帰率は、サイトを訪れたユーザーが最初に着地したページから、ほかのページに移動せずに離脱したセッションの割合です。1ページしか見ないでサイトを離れた人が多いほど、直帰率は高くなります。

せっかくサイトを訪問したユーザーが、ほかのページに移動しないでそのままサイトを離れてしまうのには、導線が悪いなどなにか理由があるはずです。サイトの直帰率が高いときには、ユーザーがサイト内を回遊したくない理由を見つけて改善していく必要があるでしょう。

離脱率

ページの離脱率は、そのページを最後にサイトから離れてしまったセションの割合です。例えばページA→ページB→ページCと回遊してきたユーザーが、ページCを最後にブラウザを閉じた、あるいは別のサイトに移動するなどして離脱したときは、ページCが離脱したページになります。

最初にページCからサイトの閲覧を始めたユーザーがそのまま離脱したときには、ユーザーはページCから直帰したと言います。つまり先ほど紹介した直帰は離脱の一種で、ユーザーが1ページだけ見てそのまま離脱したときにだけ使う、特別な呼び方なのです。

離脱率は直帰率と同様に、サイト内のほかのページと比べて特に高いページを探しだし、回遊率を改善していくときに使う指標になります。

コンバージョン数、コンバージョン率

コンバージョン数は、サイトを訪れたユーザーが、目標として設定しておいたアクションを起こした数です。コンバージョン数を計測するためには、「資料請求してほしい」「商品を購入してほしい」などサイトの目標を先に設定しておきます。

例えば資料請求がサイトの目標なら、ユーザーの資料請求完了を目標として設定すると良いでしょう。

具体的には、フォームの送信完了後に表示される完了画面(サンクスページ)の閲覧を目標としてGoogle Analyticsに登録します。

コンバージョン率は、一般的には「コンバージョン数(目標完了数)÷セッション数×100」で求められます。例えば200セッションのうち、資料請求完了画面が10回閲覧されたときには、10÷200×100=5と計算してコンバージョン率は5%になります。

コンバージョン率は、サイトの目標がどれくらい達成されているのかを確認するとても重要な数字です。アナリティクスを導入したら、必ず目標を設定しておきましょう!

Google Analyticsの基本メニュー

Google Analyticsの基本メニュー

Google Analyticsの管理画面を開いて、最初に表示されるページを「ホーム」と言います。ホームの左側には縦に並んでメニューが表示されていますが、それぞれどんな役割があるのか見てみましょう。

ホーム

「ホーム」は管理画面を開くと最初に表示される、サイトの直近の状況がひと目で確認できるページです。

ホームではサイトを訪問したユーザー数やセッション数などをまとめたユーザーサマリーや、ユーザーの訪問時間帯や流入元など基本となる指標がまとめられています。それぞれの動きを視覚的に把握できるよう、グラフなどで表示されているのが特徴です。

カスタム

「カスタム」は、自分が必要な指標だけを集めた「マイレポート」や「カスタムレポート」などのレポートを表示させるメニューです。

アナリティクスはたくさんのデータをさまざまな角度から分析できますが、使う人や目的によって必要なレポートは違います。自分に必要な指標だけを集めたレポートを作成しておき、「カスタム」から素早くアクセスするときに使います。

リアルタイム

「リアルタイム」は、サイトで今現在発生しているアクティビィティをリアルタイムでモニターするときに使うメニューです。直近5分以内にアクセスのあったユーザーを「アクティブユーザー」としてカウントします。

サイトにアクセスしているユーザー数や閲覧されているページ数、あるいはどの国や地域からアクセスされているのかなどをリアルタイムで確認できます。

オーディエンス

「オーディエンス」は、サイトを訪問したユーザーの詳細情報を確認するときに使うメニューです。

サイトを訪れたユーザーの数や閲覧したページ数、またどんな端末からどのブラウザを使ってサイトを見たのかなどを、詳しく調べて分析するときに使います。

集客

「集客」は、ユーザーの流入経路についてまとめたレポートです。

流入元がSNSなのかサーチエンジンなのか、それともどこかのサイトを経由してきたのかなどを調べるときに使用します。

行動

「行動」はユーザーのサイト内の動きをまとめたレポートです。

ユーザーが最初に着地したページはどこなのか、それぞれのページにどれくらいの時間滞在したのか、あるいはどのページからどのページに移動したのかなどがわかります。

コンバージョン

「コンバージョン」は、ユーザーがサイト内のどのコンバージョンをどこで達成したかなどをまとめたレポートです。

メルマガの登録や商品の購入、あるいは会員登録など、目標として設定した行動を実際にどのくらいのユーザーが起こしたのか確認するときに使います。

Google Analyticsで役立つレポート

Google Analyticsにはメニューの中にさまざまなレポートが用意されていますが、種類が多すぎてどれを見ればいいのか迷ってしまいますよね。

ここではサイトを運営しているときによく使う、いわゆる「定番」のレポートを紹介します。これからのサイトの戦略を立てていくときに役立つレポートばかりですので、よりよいサイト運営に役立ててみてください。

リアルタイム>概要

GoogleAnalyticsのリアルタイム

リアルタイムの概要では、現在アクセスしているアクティブユーザーの数と、直近30分以内の分単位でのページビュー数、そして直近60秒単位でのページビュー数などが確認できます。リアルタイムレポートは、サイト異常の検知に役立ちます。

リアルタイムでのアクティブユーザーの数は、サイトで新しいキャンペーンを始めたなど特別なイベントがない限り、大きく変動することはありません。

それが突然数十倍、あるいは数百倍に跳ね上がったときは、サイトになにか異常が発生したと考えるのが自然です。アクセスが集中しているページを突き止め、原因を探る必要があります。逆に突然アクティブユーザーが0になり、ページビューも発生しなくなったときには、サーバーの不具合などを疑う必要があるでしょう。

リアルタイムレポートは定期的に監視して、サイトの異常をできるだけ早く検知するようにしてください。

オーディエンス>ユーザー属性>概要

GoogleAnalyticsのユーザー属性

オーディエンスでは、ユーザー属性の概要をチェックしましょう。このレポートでは、ユーザーの年齢や性別、興味関心などのユーザー属性を詳しく確認できます。ユーザーの属性を知ることは、サイトを運営していくうえでとても重要です。

もともとターゲットと想定していた年代や性別のユーザーを集客できていれば問題ありませんが、もし想定していたユーザーとは違う層が集まってきている場合には、なにが問題なのかを考える必要があるでしょう。

またどういったことに興味を持ったユーザーが多いのかがわかれば、今後どんなコンテンツを増やしていくと効果的に集客できるかのヒントになります。

なおユーザー属性レポートを見るためには、機能を有効化しておく必要があります。Google Analyticsの導入後、すぐに設定しておきましょう。

オーディエンス>地域>地域

GoogleAnalyticsの地域

オーディエンスでは、まずは地域のレポートをチェックしましょう。このレポートでは、どの国のどの地域からどれくらいのアクセスがあるのかがわかります。

例えば実店舗を抱える企業の場合、ターゲットとしている地域のユーザーが、ねらい通りにサイトを訪問しているかを確認できます。またアクセスが多く発生する地域がわかれば、今後どこに出店するかを考えるときの参考にできるでしょう。

あるいは物販サイトなら、アクセスの多い地域に集中的に広告を打つなどすれば、効率よくコンバージョン数の増加につなげられます。ユーザーの地域情報は、効果的なマーケティング戦略を立てるためにも積極的に活用しましょう!

オーディエンス>モバイル>概要

GoogleAnalyticsのモバイル

オーディエンスのモバイルの概要レポートでは、デバイスをdesktop、mobile、tabletの3つのカテゴリにわけて、ユーザーが利用しているデバイス別の集客比率や直帰率、そしてコンバージョン率などを確認できます。

どのデバイスからのアクセスが多いかによって、サイトで注力するポイントは大きく違ってきます。近年ではモバイルフレンドリーなサイト作りが求められていますが、ターゲットや業界によってはPC版もしっかりとしたデザインにしておく必要もあります。

またモバイルフレンドリーにしているつもりなのにモバイルの直帰率が高い、あるいはコンバージョン率が低い場合は、モバイルサイトの構造やコンテンツの配置に問題があるのかもしれません。

どのデバイスのコンテンツを優先的に改善していくと効果的なのかを判断するときには、モバイルの概要レポートを詳しく分析するのがおすすめです。

集客>すべてのトラフィック>チャネル

GoogleAnalyticsのチャネル

チャネルでは、サイトへのアクセスチャネルを「Social(SNS)」「Referral(別サイトからの流入)」「Organic Search(自然検索)「Paid Search(有料検索)」など、デフォルトで10のトラフィックに分類しています。そしてそれぞれについて「集客」「行動」「コンバージョン」の3つの指標が確認できます。

指標を見ると「有料広告からの流入が多いけれどもコンバージョンは低い」「SNSからの流入は数が少ないけれどもコンバージョン率は高い」など、どのチャネルがサイトに寄与しているかがわかるでしょう。

今後どのチャネルの集客施策を強化していくのかを判断するときには、チャネルレポートを活用してください。

行動>行動フロー

GoogleAnalyticsの行動フロー

行動フローでは、ユーザーがサイトに着地してから離脱するまでの一連の行動がフローで確認できます。

サイト設計をしたときに思い描いていた通りの動線がとられていればいいのですが、もしそうでないなら、ユーザーがどのページでつまずいて離脱しているのか、そのページの何が問題なのかをしっかり検証して解決する必要があるでしょう。

行動フローのレポートは、ユーザーのつまずきポイントの発見と、課題の抽出に活用してください。

行動>サイトコンテンツ>すべてのページ

GoogleAnalyticsのすべてのページ

すべてのページのレポートでは、サイト内にある全ページの概要を確認できます。ページビューの多いものから順番にファイル名で表示されていて、それぞれのページの平均滞在時間や直帰率、離脱率などがわかります。

ページビューが多ければいいと思いがちですが、ページビューが多くても直帰率が高ければそのページには問題があると判断して改善していくと良いでしょう。逆にページビューが低くても滞在時間が長ければ、そのページをうまく活用することでコンバージョン率が上がるかもしれません。

「すべてのページ」のレポートは、ページごとの特徴をつかみ、それぞれの改善のヒントを見つけるために活用しましょう。

行動>サイトコンテンツ>ランディングページ

GoogleAnalyticsのランディングページ

ランディングページは、サイトを訪れたユーザーが最初に着地したページを集計したレポートです。ページごとにセッション数やコンバージョン率、直帰率などを確認できます。

サイトを訪問するユーザーは、全員がトップページから入るわけではありません。ユーザーはいろいろなキーワードで検索するため、サイトを作るときに意図していなかったページへのランディングが多くなることはよくあります。

セッション数が多いのにコンバージョン率が低い、あるいは直帰率が高いページをレポートで把握して、優先的に改善していくと効果的です。

行動>サイトの速度>速度についての提案

GoogleAnalyticsの速度提案

速度についての提案では、ページビューが多い順に「平均の読み込み速度」「PageSpeedの提案」「PageSpeedスコア」が表示されます。PageSpeedのスコアは0〜100の数字で表され、スコアが低いほど問題があると判断します。

ページの表示スピードが遅いと、ユーザーにストレスを与えて離脱の可能性が高くなるのが問題です。ページビューが多いのにスコアが低いページを抽出して、「PageSpeedの提案」の項目に表示されているリンクをクリックすると、Page Speed Insightsのサイトに飛びます。Page Speed Insightsでは表示スピードを改善する項目と改善する方法が表示されるので、確認しながら対策を進めてみてください。

コンバージョン>目標>概要

GoogleAnalyticsの目標

目標の達成率を確認するときには、コンバージョンの目標の概要レポートを確認しましょう。

デフォルトでは設定した目標のすべてのコンバージョンが合計されて表示されていますが、「目標のオプション」から確認したい目標だけを選択することもできます。またそのコンバージョンがどこからの流入なのかを確認するには、「参照元/メディア」の項目を見てください。

コンバージョンが広告から発生したものなのか、それともSNSから集客されたものなのかなどを分析することで、効果的な集客施策が打てるようになるでしょう。

サイトを作成するときには、会員登録や資料請求などなんらかのコンバージョンがあったはずです。アナリティクスを導入したらまず目標を設定して、このレポートで達成状況が確認できるようにしておきましょう。

まとめ

目標達成に向けてサイトを運営していくためには、Google Analyticsを活用したサイト分析はもはや必須と言えるでしょう。

今回ご紹介した指標の意味を理解して毎日レポートを見ていると、自分のサイトの課題が少しずつ見えてきます。

Google Analyticsを最大限に活用し、サイトの改善を進めていってくださいね!

ヒトノテロゴ

執筆者:天野良香

株式会社ヒトノテのCMO兼グロースハッカー。データ分析をもとにしたCVRやUI/UX等のサイト改善が得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。