アクセス解析 公開日: 2023.02.19

GA4とサーチコンソールの連携方法やレポートの確認手順について

UAとGoogleサーチコンソールが連携できていたように、GA4Googleサーチコンソールも連携させることができます。連携するとGA4で総合した情報を分析できるようになります。

本記事ではWeb周りが苦手な方でも分かるよう、GA4とGoogleサーチコンソールの連携方法やレポートの確認手順、連携するメリットをご紹介します。サイト分析にはGA4とGoogleサーチコンソールの連携は欠かせませんので、ぜひこの記事を参考に設定してみてください。

GA4とサーチコンソールは連携が可能

結論、GA4とGoogleサーチコンソールは連携できます。ネット上では「できない」とまとめている記事もありますが、それは、GA4がリリースされた当初は連携機能が実装されていなかったため、古い情報が残っていると思われます。

現在は連携機能が実装され、GA4とGoogleサーチコンソールを連携できるようになっています。GA4とGoogleサーチコンソールを連携することでGoogleサーチコンソールでしか見れない検索パフォーマンスデータをGA4でも確認できるようになります。

具体的には自然検索からサイトに訪問した際の「検索クエリ」「ページ」「デバイス」「地域」が対象となっています。

GA4とサーチコンソールを連携するメリット

GA4とGoogleサーチコンソールを連携するメリットは大きく、これから本格的にサイト分析をされるなら連携必須です。メリットは大きく2つあります。

メリット1:サイト訪問に繋がった検索クエリを分析し、SEOに活かせる

1つ目は、サイト訪問に繋がった検索クエリを分析しSEOに活かせるというメリットです。それによりサイト訪問前の検索意図から訪問後の回遊状況を含めた一貫性のある分析ができます。

また、連携していない場合、検索クエリなどオーガニック情報を分析するにはGoogleサーチコンソールを開き、サイト内分析を行うためにGA4を開く必要がありましたが、GA4とGoogleサーチコンソールを連携することで、1つの画面で分析が完結します。

業務効率も改善されるため連携するメリットは非常に大きいです。

メリット2:流入元がnot providに分類されていたアクションが正しく計測されるようになる

2つ目は、これが一番のメリットとも言えますが、流入元がnot providに分類されていたアクションが正しく計測されるようになります。
連携しない状態のGA4ではサイト内分析しかできず、特にオーガニック経由の検索クエリは分析できません。
しかし、Googleサーチコンソールと連携することで、

どのページに対してどんな検索クエリで流入があったか?

その検索クエリで流入したユーザーは他コンテンツも回遊してくれているか?

等を分析できるようになります。

GA4とサーチコンソールの連携方法

参照元:Googleアナリティクス

ここからは具体的な手順を解説します。GA4やGoogleサーチコンソールに対して苦手意識をお持ちの方でも分かりやすいよう丁寧にお伝えします。ぜひ以下を参考にGA4とGoogleサーチコンソールを連携してみてください。

GA4管理ページで確認

まずGA4(https://analytics.google.com/analytics/web/)にアクセスしてください。メニューバーの一番下にある「管理」をクリックし、対象のアカウントとプロパティが選択されているか確認してください。

サーチコンソールを選択

プロパティ列の下部に「サービスとのリンク」があります。その中から「Search Consoleのリンク」を選択します。

リンクを選択する

「Search Consoleのリンク」をクリックすると、リンク追加画面が表示されます。画面右上に「リンク」という青いボタンがあるのでクリックしてください。もし既にリンクされている場合は、現在設定されているリンクを削除すると「リンク」という青いボタンが表示されます。

アカウント選択

リンクの設定画面が表示されますので、「アカウントを選択」というボタンをクリックし、GA4と連携するGoogleサーチコンソールのアカウントを選択します。

連携するサーチコンソールプロパティを選択

連携したいプロパティを選択する画面が表示されます。GA4と連携したいプロパティを選択、チェックボックスに印をつけて「確認」をクリックします。

すると、リンクの設定画面に戻りますので、プロパティが正しく設定されていることを確認し、「次へ」をクリックしてください。

連携するウェブストリームを選択

最後に連携するウェブストリームを選択すれば完了です。選択画面の右上にある「選択」をクリックし、該当のウェブストリームを選択し、内容に間違いがないことを確認したうえで「次へ」をクリックしてください。

選択した内容を確認して送信する

最後に確認画面が表示されます。GA4とGoogleサーチコンソールが正しい組み合わせで選択されているか確認し、内容に問題がなければ「送信」をクリックしてください。これでGA4とGoogleサーチコンソールの連携が完了です。

連携で利用可能になるレポート

GA4とGoogleサーチコンソールを連携することで以下2つの項目が確認できるようになり、関連したレポートもGA4上で作成できるようになります。

1.検索クエリ

2.Google organic検索レポート

それぞれ、レポートの確認方法を解説します。

検索クエリ

検索されたキーワード(=検索クエリ)を軸にしたデータを確認できます。

ここでは検索クエリごとの表示回数やクリック数、平均掲載順位を確認できます。ここでいう表示回数はユーザーがGoogleで検索した結果、自社記事のタイトルが表示された回数を示しています。

厳密には少し異なりますが検索結果上位を獲得できていれば、検索回数に近い数値となります。
クリック数とはその名の通り、検索画面に表示されてから実際にタイトルがクリックされて、自社サイトに訪問したユーザー数を示します。ただしユニークユーザー数ではありませんので注意が必要です。

そして平均掲載順位は、その検索クエリで自社サイトが掲載された検索順位の平均を示しています。数字が小さいほど検索結果の上位に表示されており、オーガニック検索からの流入を多く集めることができます。

確認する際はメニューバーから「レポート>集客>集客サマリー」の順で選択し、右下にある「Googleオーガニック検索クエリ」から確認できます。

ここからさらに細かく分析する場合は「Googleオーガニック検索クエリを表示」をクリックすると、検索クエリごとの指標を細かく確認できます。

Googleオーガニック検索レポート

Googleオーガニック検索レポート

ここではオーガニック検索経由で流入があったページを分析できます。
ページごとに表示回数やクリック数、平均掲載順位を確認できます。これを活用してGA4だけでは分析できなかった視点でレポートを確認できます。

例えば「Aという検索クエリでサイトに流入した場合は、直帰率が高くサイト回遊に繋がりませんが、Bという検索クエリが流入した場合は、直帰率が低く、サイト内の類似コンテンツも読まれる」などのように、検索クエリが分かることで違った視点でサイトを分析することができます。
加えて、コンバージョンエンゲージメントといったGA4ならではの指標も、ページ単位で確認できます。確認する際はメニューバーから「レポート>集客>集客サマリー」の順で選択し、右下にある「Googleオーガニック検索トラフィック」でページごとの表示回数を確認できます。

ここからさらに細かく分析する場合は「Google自然検索トラフィックの指標を表示」をクリックすると確認できます。

まとめ

GA4とGoogleサーチコンソールの連携についてご紹介しました。ネット上では古い情報もあり、混乱されるかと思いますが「GA4とGoogleサーチコンソールは連携できる」が正しい情報です。

そして、GA4とGoogleサーチコンソールを連携することで、より本格的なサイト分析に取り組むことができます。連携するメリットは、

①サイト訪問に繋がった検索クエリを分析しSEOに活かせること

②流入元がnot providに分類されていたアクションが正しく計測されるようになること

です。

本格的にサイト分析に取り組んで自社の売上を伸ばそうとされている方は連携必須です。ぜひこの記事を参考に連携してみてください。

また、株式会社ヒトノテでは、GA4を使ったCVR改善支援やSEO支援を行っております。ご相談事項ございましたら、お気軽にお問合せください。

ヒトノテ鈴木

執筆者:鈴木るみか

複数の事業会社で新規事業立ち上げを経験し、現在はWebマーケターとしてSEOやCRO支援、時には制作ディレクションや広告運用など幅広く担当。クライアントと同じ目線で一緒に課題解決を目指し、気軽に相談できる関係を築くことを得意としています。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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