アクセス解析 公開日: 2022.06.24 更新日: 2022.07.06

アクセス解析でわかること【サイト分析】

企業や個人がWEBサイト(以下、サイト)の運用を行っている場合、アクセス解析を行って定期的にサイトを分析したほうがよいでしょう。

アクセス解析によって、サイト訪問者の情報行動データなどを把握することができます。

アクセス解析からサイトの現状分析、訪問者の動向分析などを行うことで、自社サイトの課題を把握し、改善施策を見出すことにつながります。

この記事では、アクセス解析を実施する目的やそこからわかること、注意点などを解説します。

そもそもアクセス解析とは

アクセス解析とは、サイトのアクセス状況をさまざまな観点や指標で分析することです。

企業がサイトを運営する目的は、顧客や取引先などに、自社が発信する情報をみてもらい、商品やサービスを購入してもらうなどがあります。アクセス解析では、消費者や顧客、取引先のことをまとめてユーザーと呼びます。

ユーザーはサイト内でさまざまな行動を取るのですが、アクセス解析ではその行動データやユーザー属性を記録していきます。

具体的には、アクセス解析ではセッション数やページビュー数、平均セッション時間、使用デバイス、ユーザー属性などを測定します。これらは数値化され、定期的にアクセス解析することでこれらの数値の増減がわかります。

セッション数やページビュー数、平均セッション時間などの分析項目については後段であらためて解説します。

アクセス解析の目的

アクセス解析を行う目的を大きく分けると、1)サイトの現状を把握すること、2)サイト内で行った施策の効果を測定すること、3)サイトをモニタリングすること、の3つになります。

これらの分析を通して、サイトのアクセスアップやコンバージョンアップなどにつなげます。

WEBサイトの現状把握をするため

サイトの現状を把握していないと、良い状態にあるのか課題があるのかわかりません。

アクセス解析をすると、例えばページごとの閲覧数がわかるので、見られているページと見られてないページが把握できます。

また、コンバージョン率の高いページの閲覧数が減少していれば、コンバージョン減少に大きな影響を与えていることがわかり、すぐに対策を講じることができます。このように、アクセス解析を行うことでサイトの現状を把握から対策立案につなげられます。

施策の効果測定をするため

アクセス解析をすると、実際に行ったサイト改善施策やキャンペーンの効果を測定することができます。例えばSEO施策によるさらなる流入を図った場合、施策を行った前後のアクセス数を比較することで、その効果を検証できます。

施策の効果を測定できれば、施策の続行や中止、さらなる改善などの判断が可能になります。

モニタリングするため

アクセス解析は定期的に行うことが推奨されます。定点観測することでアクセス数の変動があった際にいち早く察知することができます。また、モニタリングしたデータを比較することによって、前述した施策検証やサイトの現状分析などが進みサイト改善に貢献するでしょう。

アクセス解析の月次データや週次データを取ることで、PDCAサイクルを短期で回すことができます。

また日次データを取っていれば事態の急変をタイムリーにキャッチできます。

アクセス解析でわかること

アクセス解析でわかることは、ユーザー属性データ行動データです。それぞれ解説していきます。

WEBサイトの状態がわかる数値データ

アクセス解析で取ることができる数値データには次のような種類があります。

数値データの種類該当データから何がわかるか
セッション数一定期間内にユーザーがサイトを訪問した回数。「サイトの訪問+サイトからの離脱」を1と数える。例えば同じユーザーが1日に「訪問+離脱」を10回繰り返したら、セッション数は10となる。1回の「訪問+離脱」の間に、5ページを閲覧してもセッション数は1。
ページビュー(PV)数サイト内ページのアクセス数。例えば1人のユーザーが、1つのサイトで3ページを閲覧したらPV数は3となる。「セッション数1、PV3」は、1人のユーザーが1回の「訪問+離脱」の間に3ページを閲覧したことになる。
平均セッション時間1回のセッションの平均滞在時間のこと。
直帰率直帰とは1ページを閲覧しただけで離脱すること。直帰率は全セッションに占める直帰の割合。
ユーザー数サイトに訪れた人の数で、重複は除く。ユニークユーザーと呼ぶ場合もある。
ユーザー属性性別、年齢、言語、地域の他にも「新規なのかリピーターなのか」「スマホユーザーかパソコンユーザーか」などもある。

セッション数、PV数、ユーザー数は多いほどよいと考えることができます。また平均セッション時間も原則、長いほうがよいといえます。直帰率は低いほうがよい状態です。

これらの数値データを使うことで、次のようなことがわかります。

例1
セッション数が多いのに平均セッション時間が極端に短いと、「サイト訪問はしてもらえるが、ユーザーが求めている情報やコンテンツがないのではないか」と推測することができる。

【例2
直帰率が高いと1ページだけみて離脱しているユーザーが多いことになるので、他のページに誘導する施策が必要になる、と判断できる。

【例3
ユーザー数が多いのにコンバージョンが少ない場合、コンバージョン率を向上させる対策(CVR改善)が必要だと分かる。

CVR改善に関する記事はこちらをご覧ください。
CVR改善ってどうやるの?具体的な事例と10個の施策をご紹介

ユーザーの行動データ

アクセス解析によって、ユーザーがサイト内でどのように行動しているかがわかります。

ユーザーが最初に閲覧したページやその次にみたページなどが解析でき、サイト内でどういうページを辿って「コンバージョン」「離脱」しているのかが分析できます。

上記のような行動データから、どうすればコンバージョンに到達させられるかどうすれば離脱を防げるのかを考察出来るようになります。

また、ユーザーがどこからサイトにやって来たかがわかります。検索してサイトに来たのか、広告から来たのか、リンクから飛んできたのかなどを知ることができます。

アクセス解析をする際のポイント

アクセス解析を行う際のポイントとして、1)サイトの目的を設定する、2)過去のデータと比較する、3)外的要因に注意する、の3つがあります。

WEBサイトの目的を設定する

サイトの目的を設定していないと、アクセス解析を実行してもどの数値をチェックしてよいのかわからなくなるでしょう。

例えば、ECサイトであればサイトの目的は商品を買ってもらうことになるので、商品ページの閲覧状況を解析する必要があります。

サイトの目的を設定しないままアクセス解析をすると、必要なデータ以外の項目も確認することで効率が悪くなる、見当違いなデータに着目してしまい誤った判断をしてしまうことがあるので注意が必要です。

また、サイトの目的を設定する際は、KPIKGIも重要です。

KPIはキー・パフォーマンス・インディケーターといい、重要業績評価指標と訳されます。

KGIはキー・ゴール・インディケーターといい、重要目標達成指標と訳されます。KPIのP(業績)がG(目標)に変わったものです。それぞれKPIを中間目標、KGIを最終目標とすることができます。

例えば、KGIでは「全商品の販売総額1億円」を目標とし、KPIでは「主要3商品の売上高の合計額6千万円」を目標に設定したとします。

このときのアクセス解析では、サイトの主要3商品を紹介しているページを集中的にチェックします。アクセス解析で主要3商品のページの課題がわかれば、それを解消することがKPIの改善につながり、ひいてはKGIの到達につながります。

過去のデータと比較する

アクセス解析では過去のデータを比較することが重要です。

日々の数値や週ごとの数値を比較することで、データの増減を把握することが可能になります。特に、施策を講じた前後でデータを比較することで、効果検証が可能になるので是非活用してください。また、1年前や4半期前など、より長期間のデータを比較することで、季節の影響や月のトレンドなど新しい情報を見つけられる可能性もあります。

外的要因にも注意する

アクセス解析で得られるデータは外的要因によって変化することがあります。

例えば競合サイトの台頭や、季節トレンドの影響などが挙げられます。

また、顧客がSNSで発信した情報の「風評被害」を受けることもあります。

アクセス解析のデータが急変しているのに、施策自体では「身に覚え」がなければ外的要因の可能性があります。アクセス解析を行う際は、外的要因の可能性も頭に入れておきましょう。

アクセス解析の注意点

アクセス解析をするときは、二重計測自社アクセスの2つに注意してください。

二重計測をしていないか

二重計測とは1つのアクセスを2度カウントしてしまうことです。PV数で二重計測が起きていると、数値が実力の倍以上になってしまいその数値を信頼することはできません。

二重計測は、Googleのアクセス解析サービスであるGoogleアナリティクスで発生することがあります。

Googleアナリティクスで二重計測が起きやすいのはPV数と直帰率です。この2つの数値が理由もなく急に変動したら要チェックです。

二重計測の有無は、Googleタグ・アシスタントというサービスで確認できます。

自社のアクセス情報がカウントされていないか

自社の従業員が自社のサイトにアクセスしても、アクセス数が増えてしまいます。自社アクセスは売上高やKPI、KGIに影響を与えないので、自社アクセス数も二重計測同様「計測除外すべき数字」になります。

したがって自社アクセスを除外してからアクセス解析を行う必要があります。

自社アクセスは、解説ツールの設定で除外IPアドレスを指定したり「アドオン」という機能を使って除外できます

【参考】おすすめアクセスツール

アクセス解析はツールを使って行います。ここでは代表的なアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスとSimilarWebを紹介します。

アクセス解析ツールの解説についてはこちらの記事を参考にしてください。
アクセス解析ツールを分かりやすく解説!具体的なツールも紹介

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Google社が無料提供しているアクセス解析ツールです。

Googleアナリティクスで分析できる数値やデータは以下の通りです。

・訪問者数
・訪問者の訪問時間
・ページごとのアクセス数
・経由(検索で訪問したのか、URLを入力して訪問したのか)
・検索経由の場合の検索キーワード
・サイト内の動線
・滞在時間
・ユーザー属性
・コンバージョン経路

有料版の名称は、Googleアナリティクス360といい、無料版との最大の違いは精度です。Googleアナリティクス360の精度は99.9%といわれています。また、レポートの形式も高度になっています。

ただGoogleアナリティクス360の料金は、公開されていないのですがかなり高額といわれ、ECに特に力を入れている大企業向きといえます(*)。
*:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics-360/

また、Googleアナリティクスの使い方に関しては、こちらをご覧ください
Google Analyticsの見方をマスターしよう!

SimilarWEB

イスラエルに本社があるSimilarWeb社が運営するサービス「SimilarWeb」は、アクセス解析だけでなくデジタルリサーチやデジタルマーケティング、ECサポートなども提供しています。

アクセス解析にとどまらず総合的にサイトビジネスのサポートを必要としていたり、コンサルティングを受けたいと考えている企業は、検討の価値があるかもしれません。

まとめ

アクセス解析では、サイトへのアクセス数などの数値から、アクセス経路などのユーザー行動までのあらゆる情報が取得できます。アクセス解析を行うことで、サイトの現状分析だけではなく、施策の効果検証なども行えます。

しかし、ただ解析データを見るだけでは何もわかりません。時系列で比較したり、定期的なモニタリングを行っていくことで意味のあるサイト分析を行っていきましょう。

アクセス解析をしたけどサイトの課題がわからない方や、課題は見つけたけどどのようにサイト改善をしていけばいいかわからない方は、ぜひ弊社のコンサルタントにご相談ください

ヒトノテロゴ

執筆者:山本卓真

株式会社ヒトノテのSEOコンサルタント。中小企業から大企業まで様々な規模、業種のサイトのSEOに携わる。WEBマーケティングの広い知見と経験をもとにクライアントと伴走することが得意です。

ヒトノテ坪昌史

監修者:坪昌史

株式会社ヒトノテの代表取締役CEO。 エンジニアとしてキャリアスタートし、サイバーエージェントのSEO分析研究機関を経て、リクルートの横断マーケティング組織のマネージャー&全社SEO技術責任者を務める。その後、独立しSEOを中心としたクライアントの課題解決を行う。2017年、株式会社ヒトノテを創業し、様々な企業のウェブマーケティングの支援を行う。

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